不倫の相談はどこにすべき?相談前に準備すべきことやよくある質問についても解説
不倫をされた側は精神的ダメージが大きく、悲しみに暮れてしまうことでしょう。
自分だけで抱え込むことは辛いため、誰かに打ち明けたくなりますよね。
本記事では、不倫の相談先7選を紹介したうえで、各窓口ではどういった内容を相談できるかを解説します。
また、事前に準備しておくことや、不倫について弁護士に相談するメリットなどにも触れるのでぜひ参考にしてください。
不倫の相談先7選
配偶者に不倫をされた際は、つらい気持ちを誰かに打ち明けたいことでしょう。
また、被害に遭った側からすると問題解決に向かうにあたって、今後の進め方についても把握しておきたいところです。
ここからは、不倫に関する相談に応じてくれる窓口を紹介します。
法テラス
法テラスは国によって設立された、さまざまな法律トラブルの解決を目指す総合案内所です。
離婚・DV・恋愛トラブルに関する相談を受け付けており、法テラスが定める収入要件などの要件をクリアすれば、無料で弁護士や司法書士に相談することができます。
ただし、1回の相談時間は30分前後、かつ相談回数も「1つの問題につき3回まで」と決められています。
法テラスは全国各地に事務所があり、Webサイトにて最寄りの法テラスを確認することができます。
各自治体の相談窓口
各自治体が主催する住民を対象とした法律相談会では、不倫をはじめさまざまな法律問題に関する相談を受け付けています。
担当する弁護士や相談員によっては不倫問題を扱った経験がない、あるいは乏しいといった可能性もありますが、費用をかけずに悩みを打ち明けられる点は魅力といえます。
各自治体で相談会を実施する日時は異なるため、事前に確認しておきましょう。
弁護士
弁護士は法律の専門家であるため、どういった進め方で解決に向かうべきか、さらには慰謝料の交渉などに精通しています。
不倫問題に対して具体的に話を進めて根本から解決したい場合は、弁護士への相談をおすすめします。
また、初回相談無料の法律事務所も多くあるため、まずは気軽に問い合わせることが可能です。
そのほか、平日だけでなく土日祝日も相談可能とする法律事務所もあるため、各ホームページで確認してみてください。
弁護士会の法律相談センター
弁護士会が運営する法律相談センターでも、不倫に関する相談を受け付けています。
相談できる日時はそれぞれの法律相談センターで異なるため、事前に確認しておきましょう。
なお、法律相談には時間制限が設けられている、かつ料金が発生するケースが少なくないため、問い合わせて確認することをおすすめします。
占い師
不倫について周囲に相談できる人が少ない場合や、配偶者に不倫されたことを知られたくないという方には、占い師へ相談するという方法があります。
占い師には素性を知られず相談できるため、身近な人物に相談内容がバレる心配がありません。
占い師への相談は対面だけでなく電話やメールでも可能なため、日々忙しくなかなか時間を設けられない方でも利用しやすいでしょう。
占い師は、不倫問題をはじめさまざまな悩み相談に乗ってきた経験から、ご自身に寄り添うようなアドバイスを受けられるかもしれません。
ただし、占い師は不倫問題に関する根本的な解決は期待できない点は理解しておく必要があるでしょう。
カウンセラー
不倫問題に直面した際は、カウンセラーへの相談もおすすめです。
なぜそのような事態に陥ってしまったのか、どうすれば夫婦の関係は修復できるかなどを相談できます。
カウンセラーは心のケアに関する専門家で、国家資格・民間資格を取得していることから心理学的なアプローチが可能です。
なお、カウンセリングを受ける際は基本的に費用が発生します。
一般的には1時間あたり1万円から1万5,000円程度が相場ですが、なかには無料で相談できるNPO法人もあるため事前に確認のうえ活用してみてください。
探偵
不倫を決定づけることで後々の裁判を有利に進められることから、探偵への依頼を検討する方は少なくありません。
探偵に依頼することで、不倫相手との密会現場を押さえた写真や動画など、証拠として有力なものを揃えられる可能性があります。
なお、それぞれの探偵事務所で料金体系は異なるため、依頼をするにあたって事前に確認しておきましょう。
不倫の相談窓口で相談できること
不倫について窓口で相談する際、どういった内容への対応が可能なのでしょうか。
各相談先によって対応可否が異なるため、事前に把握しておく必要があります。
ここからは、それぞれの窓口で相談できることについて解説していきます。
カウンセラーや占い師に相談できること
カウンセラーは心のケアを専門的に扱っているため、不倫の原因追及や夫婦仲の改善方法などを相談することが可能です。
これまでと変わらず夫婦としての関係性を継続したい方にとって、根本的な原因を考えることは極めて重要となります。
一方、占い師へはメンタル面のケアに関する相談が可能です。
不倫被害に遭うと精神的苦痛を受けることが想定されるため、気持ちを静めて冷静になり、今後の方針を考える必要があります。
占い師の場合、不倫問題を根本から解決することは難しいものの、メンタル面をサポートするための有効なアドバイスに期待できるでしょう。
探偵に相談できること
探偵への相談は、不倫を決定づける証拠を掴みたいときに有効です。
相談時には、不倫相手に対して今後やり取りするうえで追求できるような証拠を求めていると伝えましょう。
なお、探偵への相談・依頼で掴める証拠として、次のようなものがあります。
- 肉体関係があったという裏付けになり得る写真・動画・音声
- 肉体関係にあるといえるSNS・メールなどのやり取り
- ホテルを利用したとわかる領収書や明細書
- GPSによる記録
これらの証拠を個人で集めることは容易ではないため、より信ぴょう性の高い証拠を掴むうえで探偵への相談・依頼を検討してみてください。
弁護士などの士業に相談できること
弁護士をはじめとした士業へ相談できることは幅広く、不倫の場合は次のような内容を相談することができます。
- 慰謝料の請求
- 離婚に関する問題
- 配偶者との復縁
このように、弁護士への相談は不倫問題を根本から解決する際に有効です。
弁護士は法律の専門家であることから、慰謝料請求や離婚請求などへ進む際にサポートしてくれる心強い存在といえます。
なお、慰謝料請求の相場は離婚するとなった場合は100万円~300万円程度、離婚しないとなれば50万円〜200万円程度です。
慰謝料の金額はそれぞれの状況で変動してくるため、豊富な知識がなければ適切な金額を受け取れない可能性は否めません。
そういった観点からも、専門的な知識を有する弁護士への相談はおすすめです。
ただし、弁護士への依頼は費用がかかるため、経済面を考慮したうえで検討する必要があります。
具体的には、以下に挙げたような費用がかかります。
- 相談料・着手金
- 成功報酬
- 日当・実費
- 調査費用
- 事務手数料
これらの費用は各法律事務所で異なりますが、トータルで数十万円となることは珍しくありません。
不倫の相談前に準備すべきこと3つ
不倫に関して相談する際は、スムーズな問題解決を目指すためにも事前準備が欠かせません。
ここからは、不倫相談前に準備すべき3つの事項を紹介します。
相談したいことをまとめておく
不倫について相談する際は、事前に聞きたいことをある程度まとめておきましょう。
限られた相談時間内でスムーズに回答を得るためにも、少なくとも以下に挙げた内容はまとめておくようにしましょう。
- 最終的な希望・目的(慰謝料請求したいのか、離婚も考えている など)
- 不倫の状況(いつ・どこで・誰と・どのようなことをしていたのか など)
- 現在の婚姻関係について(婚姻期間・別居の有無・子どもの有無・収入状況 など)
- 必要な証拠や慰謝料をどの程度請求できるのか など
なお、相談時にもれなく伝えられるよう、メモ帳などで整理しておくのもおすすめです。
証拠や資料を持っていく
不倫の証拠となり得るものや、不倫相手がどういった人物かわかる資料がある場合は、相談時にできる限り全て持参してください。
不倫を裏付ける重要な証拠があれば、以後どのように進めればよいのか具体的なアドバイスを受けられます。
なお、単体では証拠とはいえないものでも、複数組み合わせることで有効になる可能性があります。
たとえば、メールやLINEのメッセージだけでは弱くても、そこに音声によるやり取りが加われば決定的な証拠となり得るのです。
さらに、これまでの行動がわかるカーナビの履歴やクレジットカード決済の明細などもあれば、動かぬ証拠として不倫相手に提示できる可能性があります。
ご自身での判断がつかず迷ってしまった場合は念のため持参し、弁護士の判断を仰ぐとよいでしょう
料金を確認しておく
弁護士へ相談・依頼するとなった場合、相談料・着手金・成功報酬・そのほか日当や実費などさまざまな費用がかかります。
各法律事務所で料金体系は異なるため一概にはいえませんが、不倫問題について相談・依頼をした場合は、おおよそ数十万円は必要と認識しておきましょう。
事前に相談したい内容や希望を具体的に伝えて見積もりをとってもらい、経済面への負担を考慮したうえで問題解決へ向けて進みましょう。
不倫の相談を弁護士にするメリット4選
不倫問題に関する相談は、法律の専門家である弁護士がおすすめです。
では、なぜ弁護士への相談がおすすめといえるのか、ここからは4つのメリットについて解説していきます。
精神的な負担を軽減できる
弁護士へ相談することで不倫相手とのやり取りを一任できるため、精神的な負担を軽減できます。
不倫という事実を受け止めるだけでも精一杯なときに、当事者と会って話し合いをするとなればメンタル面へのダメージは非常に大きくなります。
弁護士であれば、代理人として示談金や和解書の作成などの手続きを進めてくれるため、不倫相手と会わずに解決へ向けて進められます。
訴訟する際のサポートをしてくれる
当事者同士で話し合いをしても、なかなかまとまらないことは珍しくありません。
その点、弁護士に相談すると内容証明郵便の通達や専門的な知識に基づいたやり取りなど、訴訟する際のサポートを受けられるでしょう。
法律に関する知識が乏しい者同士でやり取りを進めていても、相手が要求に応じない可能性は否めません。
しかし、弁護士が介入することで対応せざるを得ない状況となり、問題解決へ向けて進めやすくなります。
慰謝料などの交渉を進めてくれる
不倫を確定させる証拠がないにもかかわらず、慰謝料を請求すると不当な請求という扱いを受ける可能性が懸念されます。
その点、弁護士に相談すると過去の解決実績や蓄積したノウハウを基に、適性な金額を提示しての慰謝料請求が可能です。
法律に関する知識が乏しいと、慰謝料を請求したはいいものの、相場から大きく外れていることは大いに考えられます。
弁護士は不倫の事実関係や不貞行為に及んでいた期間、さらには夫婦関係がどれだけ破壊されたかなどを踏まえたうえで適性な金額を提示してくれるため、納得のできる慰謝料を請求できることに繋がりやすいでしょう。
また、これらの交渉は知識のない者が進めるには困難を極めます。
途中のやり取りも円滑に進まず、慰謝料を受け取るまでの期間は長期にわたるケースもあるでしょう。
それについても、弁護士が対応することでスムーズに進められます。
早期解決が期待できる
不倫問題について当事者同士で話し合いをしても、お互い感情的になり長引く可能性が懸念されます。
その点、弁護士が代理人となってくれることで交渉が進み、結果として早期解決に繋がる期待がもてるのです。
やはり、当事者間でのやり取りでは相手が不倫の事実を認めない、慰謝料の金額に納得できず交渉が決裂するなどの理由から、相当な時間を要するケースが少なくありません。
弁護士が介入することでプレッシャーを与えられるため、不倫相手にとっても早く問題を終息させたいという考えに至る可能性があるのです。
不倫の相談に関するQ&A
不倫に関する相談において、多くの方はどういった疑問を抱えているのでしょうか。
ここからは、不倫に関するよくある質問を挙げて解説していきます。
不倫相談を家族や友人にしてもよいですか?
不倫に関する相談を誰にするかは、特に制限がないため自由です。
身近な存在に打ち明けることで精神的な負担を少しは軽減できる可能性があるため、一人で抱え込まずに相談してもよいでしょう。
しかし、家族や友人に相談をしても法的知識が乏しい場合は話を聞いてもらっただけに過ぎず、問題解決には至らないケースが少なくありません。
また、相談内容が周囲に漏れてしまい、余計なトラブルに発展する可能性もゼロではないでしょう。
これらから、身近な家族や友人への相談は決して禁止されている訳ではないものの、リスクが伴うことを理解しておいたほうがよいでしょう。
不倫について相談したことをばれたくない場合はどうしたらいいですか?
不倫問題について弁護士に相談すると、周囲に話すことは名誉棄損やプライバシー侵害に該当し得ることを説明してくれます。
そのため、周囲に不倫に関して相談したことがばれる心配は極めて低いでしょう。
また、弁護士には守秘義務があるため、相談内容が外部に漏れることは決してありません。
仮に相談先が信頼できる知人などであったとしても、思わぬところから情報が漏れてしまうおそれは十分あります。
不倫問題を抱えているなかで家族や職場にばらすと脅されている場合は、弁護士への相談・依頼がおすすめです。
さいごに|不倫の相談は弁護士へ
本記事では、不倫の相談先7選を紹介したうえで、各窓口ではどういった内容を相談できるかを解説し、あわせて事前に準備しておくことや不倫について弁護士に相談するメリットなどにも触れていきました。
不倫問題は一人で抱え込まず、法律に関する知識が豊富な弁護士への相談がおすすめです。
弁護士が介入することで適正な慰謝料の金額請求や交渉時に代理人となってくれるなど、さまざまなメリットがあります。
初回相談無料とする法律事務所は少なくないため、まずは気軽に問い合わせることから始めてみましょう。
その際、複数の法律事務所へ相談をして見積もりをとり、料金を比較したうえで依頼先を決めてください。