無料で借金相談ができる窓口10選 | どこがいいかやメリット・デメリットも解説


- 「借金の返済が苦しいけど、誰に相談したらいい?」
- 「専門家に相談したらお金がかかる?」
借金について、このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
借金が苦しいとき、誰かに相談すれば気持ちが楽になったり、適切な解決策を教えてもらえたりするかもしれません。
最近では、無料の借金相談窓口も増えているので、まずは相談してみることが借金問題解決の第一歩となるでしょう。
そこで本記事では、借金について無料で相談できる窓口について詳しく紹介します。
また、記事後半では、借金問題解決の専門家である弁護士に相談するメリットや、弁護士費用を用意できない場合の対処法についても紹介します。
借金について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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無料で借金相談ができる窓口10選|公的機関から民間窓口まで
- 1.ベンナビ債務整理|近くで無料相談ができる弁護士を探せる
- 2.法テラス|資力基準を満たせば弁護士に無料相談可能
- 3.弁護士会 法律相談センター|借金の悩みなら無料で相談できる
- 4.自治体(市役所・区役所など)の法律相談|定期・不定期で開催
- 5.司法書士総合相談センター|無料相談をしている地域も
- 6.貸金業相談・紛争解決センター|借り入れや返済について幅広く相談可能
- 7.全国銀行協会相談室|銀行からの借り入れについての相談ができる
- 8.日本クレジットカウンセリング協会|任意整理なら無料でしてもらえる
- 9.消費者ホットライン|消費生活に関することなら何でも聞いてもらえる
- 10.財務局の多重債務相談窓口|必要に応じてほかの窓口も紹介してくれる
- 借金の無料相談をするメリット
- 借金の無料相談をするデメリット
- 借金相談をするなら結局どこがいい? | 弁護士に相談することをおすすめする理由
- 借金の無料相談や依頼をする弁護士の選び方
- 弁護士費用が支払えない場合の対処法
- 借金について弁護士に無料相談をする際によくあるお悩み
- さいごに|借金の無料相談は、債務整理の実績豊富な弁護士へ
無料で借金相談ができる窓口10選|公的機関から民間窓口まで
最近では、借金について無料相談ができる窓口がたくさんあります。
代表的な窓口として、公的機関から民間の窓口まで以下の10個を紹介します。
窓口 | 特徴 | おすすめする人 | 相談方法 | 相談時間 |
---|---|---|---|---|
ベンナビ債務整理 | ・借金問題の解決が得意な弁護士・司法書士と出会える ・気軽にメール相談が可能 ・無料相談・休日相談・匿名相談など、都合に合わせて柔軟に対応してもらえる |
・どの窓口に相談したらいいかわからない人 ・迅速かつ確実に借金問題を解決したい人 ・債務整理のメリット・デメリットについて詳しく知りたい人 |
対面・電話・オンライン | 24時間 |
法テラス | ・無料で様々な法律問題について相談できる ・弁護士費用が用意できない場合に立て替えてもらえる可能性がある |
・現在借金の滞納をしておらず、時間的に余裕がある人 ・弁護士費用が不安な人 |
電話・メール | 【電話】 平日:9時00分~21時00分 土日:9時00分~17時00分 【メール】 24時間 |
弁護士会 法律相談センター | ・初回30分の相談は無料 ・多重債務問題に精通した弁護士に直接相談できる |
・弁護士に債務整理を依頼したい人 | 電話 | 月曜~土曜:9時30分~16時30分 ※法律相談センターにより異なる |
自治体の法律相談 | ・自治体の弁護士会に所属している弁護士に無料で相談できる ・債務整理や家計管理のアドバイスを受けられる |
・まずは話だけでも聞いてみたい人 ・法律事務所に相談するのはハードルが高いと感じる人 |
電話・自治体指定の場所への訪問 | 平日9時00分〜17時00分 ※自治体により異なる |
司法書士総合相談センター | ・司法書士に債務整理(主に任意整理)について相談できる ・無料で相談できるケースもある |
・司法書士に債務整理を依頼したい人 | 電話 | 月曜~金曜:17時00分~20時00分 土曜日:13時00分~16時00分 ※相談センターにより異なる |
貸金業相談・紛争解決センター | ・貸付自粛制度の利用が可能 ・生活再建に向けたカウンセリングや家計管理の支援を受けられる |
・貸金業者からの借金について悩みや苦情を持っている人 | 電話・ファックス・郵便 | 平日:9時00分~17時00分 |
全国銀行協会相談室 | ・住宅ローンやカードローンに関する相談にのってくれる | ・銀行からの借金について悩みや苦情を持っている人 | 電話 | 平日:9時00分~17時00分 |
日本クレジットカウンセリング協会 | ・クレジットカードなどで多重債務を抱えた方に対しカウンセリングを実施 ・無料で任意整理を受けられる |
・多重債務に陥っている人 ・任意整理を検討している人 |
電話 | 平日:10時00分~12時40分、14時00分~16時40分 |
消費者ホットライン | ・借金問題を含めた生活にまつわる相談を受け付けている | ・借金についてどこに相談したらいいかわからない人 | 電話 | 平日:9時00分~17時00分 土日祝日:10時00分~16時00分 ※消費生活センターの事務所により異なる |
財務局 多重債務相談窓口 | ・多重債務者向けの相談を実施 | ・多重債務に悩んでいる人 | 電話 | 平日:9時00分~17時00分 ※地域の財務局の営業時間に準ずる |
それぞれの窓口の特徴について、以下で簡単に紹介します。
1.ベンナビ債務整理|近くで無料相談ができる弁護士を探せる
ベンナビ債務整理は、借金問題に悩む人が無料で弁護士を探し、相談できるサービスを提供しているプラットフォームです。
ベンナビ債務整理の大きな特徴は、全国各地の弁護士が登録しており、地域や希望の条件に応じて最適な弁護士を簡単に見つけられる点です。
弁護士費用の分割払い可能かどうかなどの条件でも検索できるため、費用が不安な方でも利用しやすいシステムとなっています。
多くの債務整理の実績豊富な弁護士を比較して検討できるため、きっと自分に合う弁護士が見つかるはずです。
2.法テラス|資力基準を満たせば弁護士に無料相談可能
法テラスは、経済的に困窮している方でも弁護士などの法律の専門家の支援を受けられるように運営されている公的機関です。
借金問題についても、一定の資力基準を満たす場合には、無料で弁護士への相談が可能です。
任意整理や自己破産の手続きに関する不明点について気軽に聞けるうえ、必要に応じて適切な支援機関や専門家を紹介してくれます。
また、民事法律扶助制度を活用することで、弁護士費用の分割払いや、弁護士費用の立て替えも受け付けてくれる可能性があります。
【参考】法テラス
3.弁護士会 法律相談センター|借金の悩みなら無料で相談できる
弁護士会が運営する法律相談センターでは、借金問題に関する無料相談をおこなっています。
各都道府県の弁護士会が法律相談センターを設置しており、多重債務問題に精通した弁護士に直接相談できる点が魅力です。
初回無料相談を実施しているケースが多いため、初めて法律相談を利用する方にとっても利用しやすいでしょう。
任意整理や自己破産の手続き方法、さらには債権者との交渉についても具体的なアドバイスを受けることができます。
電話相談やオンライン相談を実施している地域もあり、忙しい方や遠方の方でも手軽に相談が可能です。
対応時間や相談内容は地域によって異なるため、実際に相談を受けたい方は自分の済む地域の弁護士会のホームページを参照してください。
【参考】弁護士会の法律相談センター
4.自治体(市役所・区役所など)の法律相談|定期・不定期で開催
市区町村の自治体が実施する法律相談は、地域住民が無料で利用できる便利な窓口です。
借金問題についても相談が可能で、多くの場合、地域の弁護士会や司法書士会から派遣される弁護士や司法書士が相談を受け付けています。
相談日程は定期的に設けられている場合が多いですが、不定期の場合もあるため、事前に自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
5.司法書士総合相談センター|無料相談をしている地域も
各地域の司法書士総合相談センターでは、借金問題に関する無料相談を提供しています。
債務整理の解決実績が豊富な司法書士は、任意整理や過払い金請求など、借金整理の手続きに精通しており、具体的な解決策を提案してくれます。
140万円以下の借金に関する案件では司法書士が直接対応できるため、相談内容に応じた迅速な対応が期待できるでしょう。
【参考】司法書士総合相談センター
6.貸金業相談・紛争解決センター|借り入れや返済について幅広く相談可能
貸金業相談・紛争解決センターは、貸金業者との取引に関する相談を専門に受け付ける窓口です。
借り入れに関するトラブルや、返済に行き詰まった際の解決策について、無料でアドバイスを受けることができます。
電話やFAXでの相談が可能で、匿名での相談も受け付けているため、プライバシーを守りたい方にとっても安心です。
また、貸金業者に対する苦情についても相談にのってもらえるため、業者との交渉が難しい場合にとくに役立つ窓口といえるでしょう。
【参考】貸金業相談・紛争解決センター
7.全国銀行協会相談室|銀行からの借り入れについての相談ができる
全国銀行協会相談室は、銀行からの借り入れに関する問題に特化した相談窓口です。
主に、住宅ローンやカードローン、キャッシングなど、銀行が提供する借り入れ商品の返済やトラブルについて相談を受け付けています。
返済の見直しや条件変更についての提案を受けられるほか、必要に応じて銀行との紛争解決も中立公正な立場からのサポートを受けることが可能です。
全国銀行協会相談室へは電話でも相談でき、利用者が抱える疑問や不安に親身に対応してくれるため、初めての相談でも安心して利用できるでしょう。
【参考】全国銀行協会相談室
8.日本クレジットカウンセリング協会|任意整理なら無料でしてもらえる
日本クレジットカウンセリング協会は、借金問題に特化した無料相談窓口で、任意整理の手続きについて無料で相談に乗ってもらえるのが最大の特徴です。
相談の際には、現在の収入や支出、債務状況を詳しくヒアリングしたうえで、最適な解決方法を提案してくれます。
とくに、複数のクレジットカードや消費者金融からの借り入れがあり多重債務に陥っている方にとっては、具体的な解決策を提示してくれるありがたい窓口といえるでしょう。
【参考】日本クレジットカウンセリング協会
9.消費者ホットライン|消費生活に関することなら何でも聞いてもらえる
消費者ホットラインは、消費者庁が提供する全国共通の相談窓口で、借金問題を含む消費生活全般のトラブルに対応しています。
電話番号「188(いやや)」で簡単に電話できる点が特徴で、日本全国どこからでも利用可能です。
借金問題に関しては、消費者金融への返済やクレカのリボ払いなど、消費者が抱える問題について具体的なアドバイスを提供するだけでなく、必要に応じて適切な専門機関を紹介してくれます。
【参考】消費者ホットライン
10.財務局の多重債務相談窓口|必要に応じてほかの窓口も紹介してくれる
財務局の多重債務相談窓口は、地域の金融行政を担当する財務局が運営する相談機関で、多重債務者の支援を専門的におこなっています。
相談者が抱える借金問題について、返済計画の見直しや適切な債務整理手続きの案内をおこなってもらえるほか、必要に応じて弁護士や司法書士などの専門家に繋げてもらうことが可能です。
【参考】多重債務相談窓口|金融庁
借金の無料相談をするメリット
ここでは、借金問題について無料相談を利用するメリットを紹介します。
費用を気にせず、専門家のアドバイスを受けられる
借金について無料相談をする最大のメリットは、費用を気にせず専門家のアドバイスを受けられる点です。
借金の返済に苦しんでいる方の中には、弁護士などに相談したいけどお金がかかると思って躊躇してしまっている方もいるでしょう。
しかし、実際には多くの法律事務所が借金問題に関しては無料で相談に受け付けています。
また、いきなり法律事務所に相談するのはハードルが高いと感じる方は、公的機関などにまずは相談をすれば、手軽に無料で専門家のアドバイスが受けられます。
借金問題を放置して事態が悪化してしまうのを防げる
専門家への無料相談は、借金問題を放置して事態が悪化してしまうのを防げるメリットもあります。
とくに、すでに借金の滞納をしている方や、借金の返済のために他社から借入をしているといった方は、ブラックリスト入りや一括請求などの大きなリスクを抱えている状態です。
借金問題は放っていても決して解決しないうえ、時間が経てば経つほど利息が膨らみ返済が難しくなってしまいます。
少しでも早く弁護士などの専門家に相談して、具体的なアドバイスを受けるのがおすすめです。
借金の無料相談をするデメリット
反対に、借金問題の無料相談を利用するデメリットについてみていきましょう。
借金の無料相談にはとくにデメリットはない
借金の無料相談について、とくにデメリットはないといえます。
借金に悩んでいる方の中には「弁護士に一度無料相談をしたら依頼を強要されるのではないか」と心配している方もいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
弁護士などの専門家の無料相談を受けたうえで、自分で家計管理や返済方法を見直し、自力で借金問題を解決していく方もいます。
任意整理などの債務整理手続きを進めると、借金が減額できる反面いくつかデメリットが生じますが、無料相談の段階ではデメリットはまったくありません。
現状借金について悩みがある場合はすぐにでも無料相談をしてみるのがおすすめです。
あえてデメリットをあげるのであれば、窓口によっては相談だけで依頼できない
唯一のデメリットとして、公的機関など一部の窓口では、借金問題や解決法に関するアドバイスを受けられるだけで、実際に債務整理手続きの依頼はできない点が挙げられます。
相談やアドバイスのみにとどまる窓口については、債務整理などの手続きまではサポートしてもらえないため、正式に依頼する際は再度自分で弁護士や司法書士を探す必要があるでしょう。
そのため、事態が切迫している方の場合は、直接弁護士や司法書士などの専門家に相談するのがおすすめです。
借金相談をするなら結局どこがいい? | 弁護士に相談することをおすすめする理由
借金について相談できる窓口は多数ありますが、結論としては弁護士に相談するのが一番おすすめといえます。
ここでは、借金問題について弁護士に相談するのがおすすめな理由について簡単に解説します。
1.借金問題の対応実績や知識が豊富な弁護士が多い
弁護士は、一般的には裁判などの法律トラブル解決の専門家と思われがちかもしれません。
しかし、実は弁護士は借金問題解決のプロフェッショナルでもあります。
借金問題の解決に注力している弁護士も多く存在し、そういった弁護士は債務整理の対応実績や知識が豊富であるため、スムーズに問題解決まで導いてくれるはずです。
2.相談者に適した借金問題の解決方法を教えてもらえる
借金問題の解決策としては、具体的に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類の手続きが挙げられます。
それぞれの手続きごとに、メリット・デメリットが異なるため、一人ひとりの借金額や生活状況に応じて適切な解決手段を選ぶ必要があります。
借金問題の解決実績が豊富な弁護士であれば、一人ひとりの状況に合わせて適切な解決方法を提案してくれるでしょう。
3.法律事務所で相談すれば直接依頼ができる
弁護士が所属している法律事務所に相談すれば、そのまま債務整理の依頼が可能です。
無料相談の窓口は多数存在しますが、公的機関や地方自治体の窓口の場合は、家計管理のアドバイスや債務整理に関する情報の紹介にとどまり、実際の手続きを進める場合は改めて弁護士などの専門家を自分で探さなくてはいけません。
一方で、弁護士に直接相談すれば、必要に応じてすぐに債務整理の手続きに移れるため、迅速な問題解決が可能です。
4.依頼すると早急に取り立てが止まる
弁護士に債務整理を依頼すると、貸金業者などの債権者からの取り立てをすぐに止めることができます。
これは、債務整理を依頼された弁護士は、当日〜数日のうちに債権者に対して「受任通知」を送付してくれるためです。
貸金業法によって、受任通知を受け取った債権者は債務者に対して直接取り立てなどの連絡をしてはいけないと決められています。
借金に悩んでいる方の中には、債権者からの度重なる取り立てにストレスを感じている方も多いはずです。
その点、弁護士に債務整理を依頼すれば取り立てからも解放され、精神的な余裕も生まれるでしょう。
5.借金額がいくらでも対応してもらえる
債務整理を依頼できる専門家としては、弁護士以外にも司法書士がいますが、司法書士は借金額が140万円以下の債務についてのみしか対応できません。
一方で、弁護士であれば借金額がいくらでも対応してもらえます。
6.債権者が任意整理に応じる可能性が高まる
債務整理の中でも任意整理は、債権者と直接交渉して利息の減額や返済期間の延長などに応じてもらう手続きです。
しかし、債務者自身が貸金業者やカード会社と直接交渉すると、任意整理に応じてもらえない可能性があります。
一方で、任意整理の実績豊富な弁護士に依頼すれば、債権者が交渉に応じてくれやすくなるうえ、業者ごとの傾向に合わせて適切な和解に持ち込んでくれる可能性が高まるでしょう。
7.裁判所での手続きも任せられる
弁護士に債務整理を依頼すれば、債権者集会や裁判官との審問といった裁判所での手続きも全て任せられます。
司法書士に手続きを依頼すると、個人再生や自己破産などの裁判所を通した減額手続きの場合は書類の作成のみしか代行してもらえず、裁判所への出席や裁判官とのやり取りなどは自分でおこなわなくてはいけません。
また、司法書士に任意整理を依頼した場合でも、交渉がもつれて裁判に発展した際は、改めて代理人として弁護士を探す必要が生じます。
弁護士に依頼すれば、以上のような心配はなく、裁判所での手続きも全て任せられるため安心です。
借金の無料相談や依頼をする弁護士の選び方
借金の無料相談や、債務整理の依頼をする弁護士は、以下の4つの基準で選ぶのがおすすめです。
- 借金問題の解決実績が豊富な弁護士が安心
- 弁護士費用が高すぎず、報酬体系がわかりやすい
- 分割払いや後払いにも対応してくれる
- 話しやすく相談しやすい
それぞれのポイントについて、以下で詳しくみていきましょう。
1.借金問題の解決実績が豊富な弁護士が安心
借金について相談する場合は、必ず借金問題の解決実績が豊富な弁護士に相談するようにしましょう。
弁護士と一口にいっても、専門分野や注力している業務はそれぞれ異なります。
弁護士によっては、債務整理などの借金問題解決の実績が乏しく、相談をしても費用がかかるだけで解決に至らないケースもあります。
また、同じ借金内容であっても、相談する事務所によって対応傾向が異なるケースもあるため、口コミなどを参考に、実績豊富かつ顧客満足度が高い弁護士を選ぶのがおすすめです。
2.弁護士費用が高すぎず、報酬体系がわかりやすい
弁護士に債務整理を依頼する場合は、手続き内容に応じた費用がかかりますが、相場に対して高すぎず、かつ報酬体系がわかりやすい事務所に依頼するのがおすすめです。
弁護士費用は、債務整理の手続き内容によって、「着手金」「成功報酬」「減額報酬」といった項目が設けられているケースがほとんどです。
事前にホームページでチェックするほか、相談の際にも直接確認してみましょう。
費用について明確な説明がある事務所に依頼すれば、安心感を持って手続きを進められるはずです。
3.分割払いや後払いにも対応してくれる
法律事務所の中には、債務整理の依頼費用について分割払いや後払いに対応してくれる事務所もあります。
借金問題に悩んでいる方の多くは、まとまった弁護士費用を用意するのは難しいでしょう。
分割払いなどに対応してくれる事務所なら、負担を抑えて借金問題の解決に臨めます。
4.話しやすく相談しやすい
債務整理を依頼する弁護士を選ぶ際は、実績や料金面だけでなく、話しやすいかどうかも考慮すべきです。
債務整理の手続きは、弁護士に依頼したら終わりではなく、その後もさまざまなやり取りが必要となります。
また、弁護士によっては任意整理で和解に至ったあとの返済についても返済代行という形でサポートしてくれるなど、依頼したあとは数年間にわたる付き合いになるケースが多いです。
そのため、満足いく形で債務整理の手続きを進めていくためには、親身になって相談に乗ってくれる弁護士に依頼するのがおすすめといえます。
弁護士費用が支払えない場合の対処法
「債務整理を弁護士に依頼したいがまとまった費用が用意できない」という場合は、以下の対処法を検討してください。
- 法テラスを利用する
- 過払い金がある可能性について確認する
- 分割払いや後払いができないか確認する
- 無料相談の際にお金がないことを正直に話す
それぞれについて以下で詳しくみていきましょう。
法テラスを利用する
弁護士費用が支払えない場合は、法テラスを利用するのがおすすめです。
法テラスの「民事法律扶助制度」を利用すれば、まとまった弁護士費用が用意できなくても債務整理を進められます。
民事法律扶助制度を利用するには収入や財産が一定基準以下である必要がありますが、利用が認められたら弁護士費用の分割払いや後払いに対応してもらえます。
法テラスを利用した場合は依頼する弁護士を選べないため、債務整理の実績が少ない弁護士にあたる可能性もゼロではありませんが、費用が不安な方は検討すべきといえるでしょう。
過払い金がある可能性について確認する
2009年以前に消費者金融から借入をしていた場合は、債務整理の手続きの中で過払い金を取り戻せる可能性があります。
過払い金とは、その名の通り貸金業者に対して払い過ぎた利息のことであり、2009年の貸金業法などの改正によって、法改正以前の借入について過払い金を請求できるようになりました。
過払い金が発生していた場合は、取り戻せた過払い金を弁護士費用にあてられるため、まとまった費用が用意できなくても債務整理ができる可能性があります。
過払い金の有無については、弁護士への無料相談の段階で対応してくれるケースがあるため、相談の際に聞いてみるのがおすすめです。
分割払いや後払いができないか確認する
法律事務所によっては、費用の分割払いや後払いに対応してくれるケースもあります。
借金問題に悩んでいる方の多くは、まとまった弁護士費用を用意するのは難しいでしょう。
弁護士費用の支払いに不安がある場合は、法律事務所のホームページなどで分割払いや後払いに対応していると記載がある事務所に問い合わせてみるのがおすすめです。
無料相談の際にお金がないことを正直に話す
費用について不安がある場合は、弁護士への無料相談の際にお金がないことを正直に話すのがおすすめです。
債務整理の解決実績が豊富な事務所であれば、債務整理を検討している債務者が、まとまった費用を用意できないことを十分に理解してくれるはずです。
費用が支払えないことを正直に相談すれば、分割払いや後払いなどの支払い方法に対応してくれるほか、過払い金の有無についても確認してくれるでしょう。
また、任意整理や個人再生を依頼した場合、弁護士に依頼した段階で一旦債権者への返済をストップできるため、その期間を利用して弁護士費用の積み立てることも可能です。
依頼時に費用を用意できないからといって門前払いを受けるようなケースはないため、お金がないことを正直に弁護士に相談してみましょう。
借金について弁護士に無料相談をする際によくあるお悩み
ここでは、借金について弁護士に無料相談をする際によくある悩み・疑問を幾つか紹介します。
無料相談をすると、依頼までしないといけないのでしょうか?
無料相談を利用したからといって、その後必ず弁護士に依頼しなければならないわけではありません。
相談の目的は、自分の状況に合った解決策を見つけたり、弁護士にどのような支援ができるのかを知ったりすることです。
弁護士も「相談=契約」ではなく、相談者が納得したうえで正式な依頼をするかどうかを決めることを重視してくれます。
無料相談の際に具体的な費用や今後の手続きについて説明を受けることが多いですが、納得できなければその場で断ることも可能です。
また、ほかの弁護士と比較検討するために相談だけを受ける人も多いため、気軽に無料相談を利用して問題ありません。
借金の無料相談で弁護士に怒られることはありませんか?
弁護士に相談するとき、「借金が返せなくなったことについて責められるのでは」と不安になる方も多いですが、そのような心配は不要です。
弁護士は借金問題解決の専門家であり、相談者の過去の行動を非難するのではなく、現状をどう改善するかに焦点を当てます。
そのため、むしろ借金の状況や理由について正直に話すことが重要です。
相談内容が正確であればあるほど、的確なアドバイスが得られるでしょう。
また、弁護士は多くの相談者と接しており、借金問題が特別なことではないと理解しています。
そのため、恥ずかしさや恐怖心を抱く必要はなく、安心して相談してください。
弁護士に相談したことが周囲にバレることはありませんか?
弁護士に相談した内容が周囲に漏れることはありません。
弁護士には法律で守秘義務が課せられており、相談者の許可なく第三者に情報を伝えることは禁じられています。
そのため、家族や職場の同僚、友人に知られる心配はありません。
複数の弁護士に無料相談をしてもよいでしょうか?
複数の弁護士に無料相談をすることは問題ありません。
むしろ、自分に合った弁護士を見つけるために比較検討することは重要です。
弁護士によって得意分野や対応の仕方は異なるため、複数の意見を聞くことで自分にとって最適な解決策を見つけられるでしょう。
さいごに|借金の無料相談は、債務整理の実績豊富な弁護士へ
本記事では、借金について無料相談ができる窓口や、弁護士に相談するのがおすすめである理由などについて詳しく紹介しました。
債務整理の実績豊富な弁護士であれば、一人ひとりの状況に合わせて最適な解決策の提案が可能です。
借金問題に関しては初回の相談は無料で引き受けてくれる事務所が多いため、まずは話だけでも聞いてみましょう。