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債務整理の弁護士費用が払えないときの対処法|法テラスの利用や他の方法も解説

弁護士監修記事
債務整理
2025年02月28日
2025年03月03日
債務整理の弁護士費用が払えないときの対処法|法テラスの利用や他の方法も解説
この記事を監修した弁護士
春田 藤麿弁護士 (弁護士法人春田法律事務所(債務分野))
「お客様の期待を上回る結果を目指す」「生涯にわたり、お客様のパートナーとなる」ことを理念とし、2016年に設立。現在は全国にオフィスを構え、個人・法人を問わず、ニーズに合わせたサポートを提供。
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  • 「債務整理の相談をしたいけど今手元にお金がない」
  • 「弁護士費用が払えないと弁護士は利用できない?」

債務整理を検討していても、費用に関する不安で弁護士への相談をためらっている方もいるでしょう。

最近の法律事務所では、相談料や着手金を無料としている事務所もあり、今手元にお金がなくても依頼が可能です。

また、弁護士費用の分割払いや後払いに応じてくれる事務所もあるので、費用に関する不安がある方でも利用しやすいでしょう。

本記事では、債務整理で弁護士費用が払えないときの対処法から、弁護士選びまで詳しく解説します。

本記事を読めば、手元にお金がなくてもどのように弁護士に相談し、借金問題を解決すべきか知ることができます。

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目次

債務整理で弁護士費用が払えないときの対処法5選

債務整理をしたいけど弁護士費用が払えずに依頼できないのではないか、と不安に思っていませんか?

債務整理の費用は、基本的に依頼時に全て支払うことはありません

債務整理を得意とする法律事務所であれば、状況によってさまざまな対応をしてくれます。

ここでは、債務整理で弁護士費用が払えないときの対処法を見ていきましょう。

債務整理の費用について後払いや分割払いが可能な法律事務所を選ぶ

弁護士費用が心配な方は、債務整理の費用を後払いや分割払いできる法律事務所を選びましょう

債務整理にかかる弁護士費用は、主に依頼時に支払う着手金と依頼完了後に支払う成功報酬の2つです。

法律事務所によっては、着手金・報酬金の後払いや分割払いに対応しているため、まとまったお金がなくても依頼できるでしょう。

借金返済を一時的に止められるので、そのお金を弁護士費用にあてる

弁護士に債務整理を依頼すると、借金の返済が一時的にストップします。

これは、弁護士から債権者へ受任通知が送られるからです。

受任通知を受け取った借入先は、借金をした本人に直接取り立てすることが法律上禁止されています。

債務者からすると借金の返済が一時的に不要になるので、その間に弁護士への依頼費用を準備できるでしょう。

着手金0円・無料の法律事務所を探す

法律事務所によっては、依頼するための着手金が0円の事務所があります。

また、相談料も無料であるケースが多いです。

着手金と相談料が無料であれば、すぐに債務整理を依頼できるでしょう。

ただし、着手金や相談料を請求しない代わりに成功報酬が高めに設定されていることがあります。

そのため、成功報酬額を事前によく確認してから依頼するようにしましょう。

複数の法律事務所で見積もりをとる

債務整理を依頼する場合には、複数の法律事務所で見積もりをとるようにしましょう。

債務整理にかかる弁護士費用は、法律事務所ごとに大きく異なります。

また、弁護士の雰囲気や話しやすさの好みなども人によってさまざまです。

複数の事務所で見積もりをとることで、費用はもちろん各事務所がどんな手続きをしてくれるのか、比べられるでしょう。

法テラスを利用して費用を立て替えてもらう

法テラスとは、国が設置している法律トラブルに関する総合案内所です。

法テラスでは、無料の法律相談や弁護士費用の立替制度を提供しているため、経済的な理由で弁護士への依頼をためらっている方も安心して相談することができます。

ただし、無料法律相談や弁護士費用の立替などのサービスを利用するには、一定の基準を満たさなくてはなりません。

利用前には審査もあり、手続きには時間がかかることも覚えておきましょう。

【参考】法テラス

債務整理を自分ですれば弁護士費用はかからないが、デメリットが多くおすすめできない

債務整理は、弁護士に依頼せずに自分でおこなうこともできます。

手続きを自分でおこなうと弁護士費用がかからないため、経済的な負担は少なく済むでしょう。

しかし、債務整理を自分でおこなうのはあまりおすすめできません。

なぜなら、手間や時間がかかるほか、債務整理そのものに失敗しかねないからです。

また、債務整理にはいくつかの種類があり、借金や収入の状況によってどの方法を選択すべきかは異なります。

適切な方法で確実に債務整理を成功させるためにも、弁護士へ相談・依頼するのがおすすめです。

最近では、多くの法律事務所が債務整理の無料相談に対応しているので、まずは無料相談を利用して弁護士へ依頼すべきかどうか判断するのもよいでしょう。

債務整理の費用相場はどのくらい?

債務整理には、主に弁護士費用と裁判所費用の2つが必要です。

また、弁護士費用はさらに以下3つに分けられます。

  • 相談料:相談する際に発生する費用
  • 着手金:依頼するために必要となる費用
  • 成功報酬金:依頼完了後、減額額に合わせて発生する費用

法律事務所によって各費用には差がありますが、一般的な相場として下記の表を参考にしてください。

債務整理の種類 内訳 合計額
任意整理 着手金:2~3万円
報酬金:2~3万円
減額報酬:10~15%
20万円程度
個人再生 着手金:約30万円
報酬金:約10万円
個人再生委員:約15万円
実費:約2~3万円
40〜60万円程度
自己破産 着手金:20~40万円
報酬金:20~40万円
予納金:1~50万円
30〜60万円程度

※各債務整理の方法で借金を100万円減額する場合を想定

一方、裁判所費用は裁判所でおこなわれる手続きにかかる費用です。

裁判所費用には、申し立て手数料や事前に納めなければならない予納金があります。

これらの費用は、法律で決まっているため減額することはできません。

借金額やどの手続きをおこなうかによって裁判所費用は変わるため、弁護士に相談するのがおすすめです。

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弁護士に依頼したあとお金がなくなった!弁護士費用を支払わないとどうなる?

弁護士に債務整理を依頼したあとにお金がなくなってしまい、弁護士費用の支払いができないケースもあるかもしれません。

そこで、弁護士費用を支払わないとどのようなことが起こるのか、以下で詳しく解説します。

弁護士に辞任されてしまう可能性がある

弁護士費用を支払わないと、弁護士が辞任してしまう可能性があります。

辞任されてしまうとこれ以上手続きを進めてくれなくなるため、債務整理そのものもできなくなるでしょう。

債権者からの督促が再開されてしまう

弁護士費用を支払わないと債権者からの督促が再開され、借金を返済しなければならなくなります

債権者からの督促は弁護士の受任通知で止めることができますが、弁護士費用を支払わず、弁護士が辞任すると借入先に辞任通知が送付されます。

辞任通知が借入先に届くと直接の取立てが可能になり、督促が再開されるのです。

滞納が続けば弁護士から差し押さえを受ける可能性がある

弁護士費用の滞納が続くと、弁護士から督促状が届き、財産を差し押さえられる可能性があります。

状況によっては、債務整理する前より返済が厳しくなってしまうこともあるため、弁護士費用を滞納するのは絶対に避けましょう。

すでに滞納している場合はすぐに滞納している弁護士に連絡するか、ほかの弁護士に相談してください。

弁護士費用が支払えそうになくても、まず弁護士へ相談を

弁護士費用が支払えそうになくても、まず弁護士に相談してみましょう。

法律事務所によっては返済を待ってもらえたり、分割払いの提案をしてもらえたりと配慮してもらえる可能性があります。

支払えないからと無視していると、かえって状況が悪化してしまいます。

弁護士費用に不安があっても弁護士に相談・依頼すべき理由

ここでは、弁護士費用に不安があっても弁護士に相談・依頼すべき理由を紹介します。

債務整理の無料相談が可能な弁護士が多く、お金を使わずアドバイスがもらえる

現在は、多くの法律事務所が債務整理の相談を無料で受け付けています。

無料相談が可能な法律事務所に相談すれば、費用がかかることなく、アドバイスをもらうことが可能です。

また、弁護士も債務整理の相談者や依頼者がお金に困っていることを理解しています。

そのため、弁護士費用の分割払いや後払いを含めて、費用面のアドバイスを受けられるでしょう。

借金問題を解決するまでの見通しが立つ

弁護士に債務整理の相談をすることで、借金問題を解決するまでの見通しが立つのもメリットです。

おおよそ何年で返済することになり、毎月いくら返済すればいいのかなど、今後の流れを知ることで、生活を見直すことにもつながるでしょう。

依頼者にあわせて最適な債務整理の方法を提案してもらえる

債務整理は、状況によって最適な手続きが異なります。

たとえば、「もう自己破産しかない」と考えていても、実は個人再生のほうが適しているケースもあります。

弁護士であれば、依頼者にあわせた最適な債務整理の方法を提案可能です。

債権者からの取り立てをとめられる

弁護士に依頼をし、受任通知を債権者に送ってもらえば、債権者からの取り立てをとめられます

取り立てが止まれば、その間に返済していた金額を貯金に回し、生活を立て直すことができます。

また、弁護士費用がなかったとしても、取り立てが止まっている間に弁護士費用を積み立てられるでしょう。

債権者とのやり取りや手間のかかる手続きを全て任せられる

債務整理するにあたっては、債権者とさまざまなやり取りしなければなりません。

また、手続きにはさまざまな書類の作成・収集が必要なため、一人で全てをおこなうのは困難です。

弁護士に相談・依頼することで、自分では難しい書類の作成や収集、債権者とのやり取りも全て任せることができます

債務整理を依頼する弁護士の選び方

借金問題を解決するためには、債務整理を安心して任せられる信頼できる弁護士を選ばなければなりません。

そこで、債務整理を依頼する弁護士の選び方を紹介します。

債務整理の実績が豊富

債務整理を依頼する場合、債務整理の実績が豊富かどうか確認しましょう。

弁護士といっても、全ての弁護士が債務整理について詳しいとは限りません。

弁護士ごとに債務整理、離婚、相続、交通事故など注力している分野は異なります。

債務整理の実績が豊富な弁護士を選ぶことで、最適な方法を提案してくれる弁護士を見つけることができます。

弁護士費用についてわかりやすく説明してくれる

債務整理を依頼する際は、弁護士費用についても詳しくわかりやすく説明してくれる弁護士を選びましょう

弁護士費用は事務所によって異なるため、中には法外な金額を設定しているケースもあります。

事前に費用を明確にしてくれる事務所なら、安心して任せられるでしょう。

親身になって話をきいてくれる・話しやすい

債務整理における弁護士選びでは、弁護士との相性も大切です。

債務整理の手続きを依頼すると、長期間にわたって弁護士と何度も連絡を取ることになります。

そのため、話しやすいかどうか、親身になって話を聞いてくれるかなどを確認しておきましょう。

さいごに | 弁護士費用の支払いが不安でもまず弁護士へ相談を!

最近では、債務整理に関する弁護士費用について、分割払いや後払いに対応する法律事務所も多く存在します。

相談料は無料のケースが多いため、まずは弁護士へ相談することが借金問題の解決の第一歩となるでしょう。

今手元にお金がなくても、弁護士に相談すれば一緒に解決策を考えてくれますよ。

弁護士費用が不安な方も、まずは弁護士の無料相談を利用してみてください。

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編集部
本記事はベンナビを運営する株式会社アシロが企画・編集をおこないました。
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