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交通事故に強い弁護士の選び方とは?6つのポイントを解説

弁護士監修記事
交通事故
2023年02月08日
2025年03月17日
交通事故に強い弁護士の選び方とは?6つのポイントを解説
この記事を監修した弁護士
梅澤 康二弁護士 (弁護士法人プラム綜合法律事務所)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

交通事故で弁護士に依頼する場合、弁護士の選び方によって結果は大きく変わります。

しかし、初めて弁護士に相談する方などは、どのように選べばよいかわからないでしょう。

弁護士を選ぶ際はいくつかチェックすべきポイントがあるほか、初めての方でもスムーズに弁護士を探せるサイトなどもあり、弁護士選びで失敗しないためにも押さえておきましょう。

本記事では、交通事故に強い弁護士の選び方や探し方、おすすめの検索サイトなどを解説します。

弁護士への相談や依頼を考えている方は参考にしてください。

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交通事故での弁護士の選び方

交通事故で弁護士を選ぶ際は、以下のような点をチェックしましょう。

1.交通事故を得意分野としているか

弁護士は法律の専門家であり、さまざまな法律トラブルに対応していますが、弁護士によってそれぞれ得意分野が異なります。

特に交通事故では、法律知識だけでなく医学知識などが必要になる場面もあり、弁護士の得手不得手が依頼の成果に大きく影響する分野であると言えるでしょう。

交通事故を得意としておらず実績の浅い弁護士に依頼した場合、慰謝料請求や過失割合の交渉などを有利に進められず、期待通りの結果を得られないおそれがあります。

弁護士の得意分野や解決実績などは事務所ホームページで確認できるため、弁護士を選ぶ際は確認しておきましょう。

2.医学的な知識を持っているか

交通事故では被害状況に応じて受け取れる賠償金が異なり、交通事故のけがで入通院した場合は入通院慰謝料、後遺障害が残った場合は後遺障害慰謝料や後遺障害逸失利益などが受け取れます。

しかし、交通事故で損害賠償請求する際は、交通事故とけがの因果関係を証明したり、適切な治療を受けて後遺症の重さなどを正確に伝えたりする必要があります。

十分な医学的知識がないと、慰謝料が低額になったり等級が非該当と判断されたりするおそれがあるため、医学的知識のある弁護士かどうか確認することも大切です。

3.料金体系が明確になっているか

弁護士報酬は2004年より自由化されているため、料金体系などは弁護士事務所によってそれぞれ異なります。

特に交通事故では人の生死が関わってくるため賠償額が大きくなりやすく、弁護士に支払う成功報酬などが高額になるケースも多いです。

弁護士費用相場としては、着手金については10万円~30万円程度、成功報酬については経済的利益の10%~20%程度で、詳しくは「交通事故を依頼した場合の弁護士費用」で後述します。

弁護士費用が明確になっていない弁護士事務所の場合、依頼後などに費用の支払いに関して揉め事に発展するおそれもあるため、事前に見積もりなどでおおよその費用総額を確認できるところを選んだほうが安心でしょう。

4.自分と相性が良いか

交通事故の示談交渉などを有利に進めていくためには、しっかりコミュニケーションを取って、相談者の置かれている状況や要望を弁護士側ができるだけ正確に把握しておく必要があります。

専門用語ばかりで理解が難しく、質問もしにくい雰囲気で相性の合わない弁護士に依頼してしまうと、十分な意思疎通ができずに希望通りに動いてもらえない可能性があります。

どれだけ経験豊富な弁護士であっても、相談者と十分な信頼関係を築けないと円滑な問題解決は望めないため、人間的に相性が悪いと感じた場合は速やかに切り上げて別の弁護士を探しましょう

5.過去に懲戒処分を受けていないか

弁護士の中には、過去に問題を起こしたりして懲戒処分を受けている弁護士などもいます。

懲戒処分を受けている全ての弁護士が危険というわけではありませんが、できるだけトラブルなく済ませたい方などは避けたほうがよいでしょう。

弁護士の懲戒情報は「弁護士懲戒処分検索センター」で弁護士氏名や法律事務所名称などを入力すれば確認できます

6.ランキングや口コミなどの評価は良いか

インターネット上には、弁護士事務所をランキング形式で紹介しているサイトや、相談者・依頼者の口コミを掲載しているサイトなどもあります。

掲載されている情報は必ずしも正確とはかぎらないため、これらの情報だけを鵜呑みにして依頼先を決めるのは避けるべきですが、判断材料のひとつにはなるでしょう。

交通事故での弁護士の探し方

ここでは、交通事故に遭った際に弁護士を探す方法を解説します。

GoogleやYahoo!などでインターネット検索する

最近ではインターネットで集客する弁護士も多くなっており、検索するとさまざまな弁護士事務所のホームページや比較サイトなどがヒットします。

Yahoo!やGoogleで「交通事故 弁護士」「後遺障害 弁護士」「交通事故 示談 弁護士」などの交通事故のキーワードを組み合わせて検索すれば、交通事故を得意とする弁護士を見つけられます。

ただし、簡単に情報収集できる反面、どの弁護士がよいか自分で見極める必要があるため、依頼先を決めるまでにある程度の時間はかかってしまいます。

法テラスや弁護士会などで紹介してもらう

全国の弁護士が所属する弁護士会や、法律問題の総合案内所である法テラスなどでは、法律問題で悩んでいる方に向けて弁護士の紹介などのサポートをおこなっています。

また、以下でも交通事故トラブルに関する無料相談などのサポートをおこなっており、一度利用してみるのもよいでしょう。

なお、相談時間・相談回数に制限があったり、利用条件を設けていたりするところもあるため、利用する際は各ホームページにて詳細を確認しておきましょう。

保険会社から紹介してもらう

自動車保険によっては、交通事故にあった際に弁護士を紹介してもらえる「弁護士費用特約」が付いているものもあります。

弁護士費用特約では、弁護士の紹介だけでなく弁護士費用を最大300万円まで負担してもらえるため、もし加入している場合は積極的に利用しましょう。

ただし、保険会社によっては、弁護士費用の補償のみで弁護士の紹介には対応していないケースもあり、その場合は自分で弁護士を探す必要があります。

知り合いから紹介してもらう

仲の良い友人などから弁護士を紹介してもらえるなら、人間的にも信頼できる可能性が高く、有力候補になるでしょう。

ただし、そのような場合も言われるがまま依頼するのではなく、「交通事故での弁護士の選び方」で解説したように得意分野・解決実績・弁護士費用などは確認しておきましょう。

交通事故に強い弁護士を探すなら「ベンナビ交通事故」がおすすめ

自力で一から弁護士を探そうとすると、どうしても手間や時間がかかってしまいますが、今すぐ信頼できる弁護士を見つけたい方には「ベンナビ交通事故」がおすすめです。

ベンナビ交通事故とは、当社が運営する弁護士ポータルサイトで、交通事故に強い全国の弁護士事務所を掲載しています。

相談内容や地域を選ぶだけで対応可能な弁護士事務所を一括検索でき、得意分野・解決事例・弁護士費用・営業時間などの事務所情報も掲載しています。

初回相談無料・休日相談対応・電話相談可などの弁護士事務所も多くあり、まずは一度利用してみましょう。

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交通事故の弁護士は依頼後でも変更できる

依頼した弁護士の対応に不満を感じたりした場合には、別の弁護士に変更することも可能です。

その場合、弁護士に連絡して契約を解約したのち、新たな弁護士と契約を結んで引き継ぎなどをおこなうことになります。

ここでは、弁護士を変更する際に知っておくべきポイントを解説します。

示談成立前であれば変更可能

基本的に弁護士を変更することは可能ですが、交通事故トラブルの場合は「示談交渉が成立する前」に変更する必要があります。

なぜなら、示談交渉は一度成立してしまうと、原則としてやり直すことができないためです。

もし弁護士を変更すると決めたのならば、なるべく早めに動きましょう。

原則として着手金は返金されない

弁護士に支払った着手金は、途中解約した場合でも原則として返金されません

新たな弁護士に依頼する際も着手金を支払うことになるため、費用がかさんでしまうという点は注意が必要です。

弁護士とトラブルになった場合は紛議調停が有効

依頼先の弁護士と揉め事が起きた場合は、弁護士会に間に入ってもらって解決策を探る「紛議調停」という制度が有効です。

弁護士が所属している弁護士会に紛議調停の申立てをおこない、調停にてこちら側の主張が認められれば、着手金が返金されたりする可能性もあります。

紛議調停などについて、詳しくは「日本弁護士連合会:弁護士とトラブルになったら」をご確認ください。

交通事故を依頼した場合の弁護士費用

ここでは、交通事故でかかる弁護士費用や、できるだけ費用を安く抑えたい場合の対処法などを解説します。

弁護士費用の相場

弁護士に交通事故の対応を依頼する場合、弁護士費用の相場としては以下のとおりです。

費用の種類 費用相場
相談料 1時間/5,000円~1万円程度 ※初回相談無料の弁護士事務所もある
着手金 10万円~30万円程度 ※着手金無料の弁護士事務所もある
成功報酬 獲得金額の10%~20%程度
実費 交通費・収入印紙代・通信費など
日当 (弁護士が事務所を離れた場合に発生) 拘束時間が半日の場合は3万円〜5万円程度、1日の場合は5万円〜10万円程度

 

ただし、弁護士事務所によっても料金体系などは異なるため、正確な金額を知りたい方は直接事務所に確認しましょう。

弁護士費用を安く抑える方法

なるべく弁護士費用を安く抑えたい場合、主な対処法としては以下があります。

初回相談無料の弁護士事務所を選ぶ

弁護士を探す際は、さまざまな事務所で法律相談を利用して比較検討することも大切ですが、その場合は相談料だけでも費用がかさんでしまいます。

初回相談については無料で対応してくれる弁護士事務所も多くあるため、できるだけ費用を安く抑えたい方は初回相談無料の事務所に絞って探しましょう。

着手金無料の弁護士事務所に依頼する

弁護士事務所の中には、相談料も着手金も0円という「完全成功報酬型」の事務所もあります。

このような弁護士事務所であれば初期費用0円で依頼でき、問題解決後に相手方から受け取った賠償金から成功報酬などを支払うことになります。

ただし、完全成功報酬型の場合、成功報酬が高めに設定されていることもあるため、依頼前には費用総額がどれぐらいかかるのか確認しておきましょう。

法テラスの民事法律扶助制度を利用する

法テラスでは、経済的余裕がない方を対象に、民事法律扶助制度として「弁護士費用の一時立替え」などのサポートをおこなっています。

あくまでも一時的な立て替えであるため分割で返済していく必要がありますが、この制度を利用すれば、今すぐ弁護士費用を準備できない方でも速やかに弁護士に依頼できます。

ただし、利用するには法テラスが定める資力基準などを満たしている必要があり、詳しくは「民事法律扶助業務|法テラス」をご確認ください。

交通事故を弁護士に依頼する流れ

交通事故で弁護士に依頼する場合、基本的な流れとしては以下のとおりです。

  1. 交通事故の初期対応を済ませる(負傷者の救護や警察への通報など)
  2. 弁護士を探して相談予約をする
  3. 弁護士と法律相談をおこなう
  4. 見積もりなどを確認したのち契約を結ぶ
  5. 弁護士が代理人となって示談交渉などをおこなう
  6. 示談が成立する

弁護士に相談したからといって、必ず依頼しなければならないというわけではありません

弁護士から依頼を迫られるようなこともないため、積極的に相談してみましょう。

まとめ

交通事故に遭って弁護士を探す際は、得意分野やこれまでの解決実績、弁護士費用の明確さや相性の良さなどをチェックしましょう。

弁護士を探す方法はいくつかありますが、今すぐ信頼できる弁護士を見つけたい方には「ベンナビ交通事故」がおすすめです。

初回相談無料・休日相談対応・電話相談可などの弁護士事務所も多く掲載しているので、まずは一度探してみましょう。

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編集部
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