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交通事故の問題解決を有利に進めるための弁護士の選び方まとめ

弁護士監修記事
交通事故
2023年02月08日
2024年11月13日
交通事故の問題解決を有利に進めるための弁護士の選び方まとめ
この記事を監修した弁護士
梅澤 康二弁護士 (弁護士法人プラム綜合法律事務所)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

交通事故問題は弁護士に依頼をした方が得になることは知っていても、どんな弁護士を選べば良いのかまでは把握していない人は多いと思います。

弁護士依頼はそうそう経験する機会なんてないので当然と言えば当然ですね。

この記事では交通事故問題の弁護士の選び方について紹介してきますので、弁護士への依頼を検討されている場合はぜひ参考にしてみて下さい。

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依頼する弁護士を選ぶ時の確認事項

交通事故を得意分野としているか

弁護士は法律の専門家なので様々な問題に対する知識を持ち合わせていますが、弁護士によってそれぞれ得意分野が異なります。

交通事故は法律知識だけでなく後遺障害の認定など医療知識も必要になる場面もあるので、弁護士の得手不得手が依頼の成果に大きく影響する分野であると言えるでしょう。

もし、交通事故の問題解決の経験がない弁護士に依頼をしてしまえば、交通事故の慰謝料請求や過失割合の設定などの手続きを有利に進められず、弁護士費用を含めたら逆に損になってしまう可能性もあるのでご注意ください。

弁護士の得意分野はHPで確認ができますので、交通事故に力を入れて活動している弁護士を選択候補として検討していくことをおすすめします。

過去にどんな解決事例があるか

本当に交通事故案件に力を入れて取り組んでいる弁護士ならば、HPに過去の解決事例を紹介しているので、そこから弁護士の得意分野をさらに絞り込むことが可能です。

過失割合・慰謝料の示談交渉の案件が多かったり、裁判での慰謝料請求の割合が高かったりなど、交通事故案件の中でもどんな依頼に対して経験が豊富であるかの情報は有力な判断材料になります。

過去の解決事例を調べることで弁護士が得意とする対処の傾向が見えてきますので、過去の解決事例が紹介されている場合は確認しておいて損はありません。

料金体系が明確になっているか

弁護士報酬は2004年より自由化されたので、依頼費用や料金体系は弁護士によってそれぞれ異なります。

交通事故は人の生死が関わってくるため賠償額が大きくなりやすく、弁護士に支払う成果報酬も高額になるケースが多いです。

また、成果報酬だけでなく着手金や弁護士が示談交渉や裁判をする時の日当など、弁護士に依頼をする時には様々な費用が必要とされます。

それらを契約の前に明確に把握できる弁護士でないと後で費用の支払いで揉め事に発展する恐れがあるので、料金体系が分かりやすいかどうかも弁護士を選ぶ際の大切な判断材料だと言えるでしょう。

説明が丁寧で分かりやすいか

依頼主の相談を理解または理解しようとしてくれる弁護士であれば、専門用語を使う難しい説明でなく素人にも分かるような丁寧な説明で、相談者の疑問を残さないよう今後に取れる対策を提案してくれます。

交通事故問題の解決を有利に進めていくためには、相談者の置かれている状況・要望を弁護士は正確に把握しなければいけないからです。

相談者の質問に対して難しい専門用語で答えずに理解しやすいよう丁寧に説明してくれる弁護士であれば、心から相談者のことを思って問題解決に取り組んでくれる可能性が高く、依頼後は心強いパートナーになってくれるでしょう。

人間的に信頼できるかどうか

弁護士の仕事が上手くいくかどうかは相談者との信頼関係も大きく影響していきます。

例えば、第一印象で弁護士を苦手だと思ってしまえば、素直に助言を受け入れられないかもしれませんし、何か問題が生じてもちゃんと頼れずに状況が悪化してしまう可能性があります。

どんなに経験が豊富な弁護士であっても相談者からの信頼を得られなければ円滑に問題解決を進めるのは難しいので、人間的に相性が悪いと感じた場合はお互いに迷惑をかけ合わない内にすぐ切り上げて別の弁護士との相談に進みましょう。

交通事故問題の弁護士の探し方

インターネットで検索をする

最近ではインターネットの集客活動に取り組む弁護士も多くなったので、検索をすれば多くの弁護士事務所のHPや比較サイトを見つけることが可能です。

YahooやGoogleの検索エンジンで『交通事故 弁護士』『後遺障害 弁護士』『交通事故 示談 弁護士』など、交通事故のキーワードを組み合わせて検索をすれば手軽に交通事故を得意とする弁護士を見つけられます。

ただ、気軽に情報収集できる反面で信憑性の判断が難しいとデメリットもありますので、公開されている情報はあくまで参考として受け入れて、曖昧な情報があったら実際に相談をする時に確認をするようにして下さい。

弁護士紹介サービスを利用する

近隣の弁護士会法テラスなどの法律機関に相談に行けば、法律機関から相談者が置かれた状況の問題解決に適している弁護士の紹介を受けることが可能です。

また上記の法律機関以外にも交通事故問題の無料相談サービスもありますので、下記にいくつか紹介をさせて頂きます。

保険会社から紹介してもらう

自動車保険によっては事故にあった時に弁護士を紹介してもらえる弁護士費用特約サービスが付属している場合があります。

また弁護士費用特約は弁護士の紹介だけでなく、弁護士費用も最大で300万円まで保障される保険サービスなので、もしこのサービスが付属しているのなら迷わずに活用をすると良いでしょう。

ただし、保険会社によっては弁護士費用の保障のみで弁護士紹介は取り扱っていない場合もあるため、その場合は費用だけの保障を受け依頼先は自分で探さなければいけないのでお気を付けください。

知り合いから紹介してもらう

信頼できる知人から紹介してもらえるなら、その弁護士は依頼選択の有力候補になります。すでに依頼を経験した人からの紹介なので人間的に信頼できる可能性が高く、初対面よりも抵抗感なく接することが出来るでしょう。

ただ、知人が体験した依頼が交通事故問題でなかった場合は、失敗を防ぐためにその弁護士に交通事故問題を解決した経験があるかどうかを必ず確認しておくことをおすすめします。

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依頼の途中で弁護士を変更したい場合

いつまでなら変更が可能か

基本的に、問題解決の手続きの最中で弁護士を頼りないと感じた場合はいつでも変更が可能ですが、交通事故に限っては示談交渉が成立する前に変更をする必要があります。

なぜなら示談交渉は一度成立してしまうと後から修正ができないからです。

示談交渉や裁判の結果が確定していなければ弁護士の変更はいつでも可能ですが、手続きを有利に進めるには事前準備の期間が欠かせないので、もし変更をすると決めたのならなるべく早めに実行するようにして下さい。

着手金は返ってくるのか

弁護士を途中解約した場合でも着手金は支払わなければいけません。

<>着手金が無料の弁護士でも途中解約料金を設定されている場合もその費用を支払う必要があるのでご注意ください。

 

ただ、明らかに弁護士の怠惰が原因である場合は返還が認められるケースもありますので、詳細は次の見出しでご紹介させて頂きます。

変更で弁護士とトラブルになったら

依頼先の変更時に弁護士と揉め事になった時は、弁護士会に間に入ってもらって解決法を探る紛議調停という制度があります。

参照元:日本弁護士連合会:弁護士とトラブルになったら

必ず着手金が返還されるという確証はありませんが、依頼を引き受けて手続きを全く進めてくれないなど、悪質と判断される状況なら返金の可能性はあるので、もしそのような状況ならば紛議調停を活用すると良いでしょう。

弁護士費用をなるべく抑えるコツ

無料相談の弁護士から探す

弁護士依頼は複数の弁護士を比較して選択することになるため、相談料が有料の弁護士ばかりに会ってしまうと相談料だけで費用がかなりかさんでしまいます。(相談料の相場:1時間5,000円~1万円)

どうしても相談してみたいという弁護士でない限りは、基本的には相談料が無料の弁護士から検討していく選択方法がおすすめです。

地元に近い弁護士に依頼をする

弁護士が事務所を離れる場合は、その時間分の日当と移動に使う交通費を弁護士費用として支払う必要があるので、自分の住居から遠い弁護士に依頼をするとその費用がかなりの高額になってしまう可能性が高いです。

交通事故を得意とするかが弁護士選びの重要事項ですが、少しでも費用を安くしたい場合はそれを意識しつつ、なるべく地元の周辺から徐々に範囲を広げながら探すようにすると良いでしょう。

着手金無料の弁護士に依頼をする

負担を軽くする方法として、着手金が無料の弁護士に依頼をすれば弁護士費用は報酬金から差し引きされるので、相談者の依頼時の負担が軽減されます。

もしも、着手金を用意できずに弁護士依頼をできない場合は、着手金無料で費用は成果報酬から差し引きの料金形態をとっている弁護士を探すことをおすすめします。

また、上記で紹介した法テラスでは経済的に弁護士費用を用意するのが難しい人に対して、一時的に弁護士費用を立て替えてくれる民事法律扶助という制度があるので、着手金無料の弁護士が見つけられない状況ならこちらも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

交通事故を得意としている弁護士に依頼できるかどうかは、事故解決を有利に進められるかに影響が生じる重要事項です。

弁護士依頼を失敗しないためには弁護士選びはとても大切なことなので、この記事で紹介したコツを参考にして頂ければ幸いです。

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編集部
本記事はベンナビを運営する株式会社アシロが企画・編集をおこないました。
  • ※ベンナビに掲載されているコラムは、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。
  • ※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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