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遺産分割で揉めない方法とは?|弁護士に依頼するメリットと費用、選び方のポイント

遺産相続
2023年07月24日
2024年10月09日
遺産分割で揉めない方法とは?|弁護士に依頼するメリットと費用、選び方のポイント
  • 遺産分割でもめそう…
  • 相続についてよく知らないし、自分たちだけで遺産分割をスムーズにできるだろうか

などと、不安に思い、弁護士への依頼を考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、

  • 弁護士費用はいくらくらいかかるのだろう?
  • 損をしないだろうか?
  • 高い費用を支払ったのにメリットがなかった、ということになっては困る

など、費用のことが心配で、なかなか依頼に踏み切れない方もいるかもしれませんね。

弁護士に依頼すれば、相続人同士のトラブルを防止してもらえるほか、万が一争いになった場合の対応もしてもらえます

依頼者にとっての利益を最優先に動いてくれますので、遺産分割において損をしにくくなるでしょう。

今回は、遺産分割を弁護士に依頼するメリットやリスクのほか、弁護士費用や実際に依頼する弁護士の探し方などを紹介します。

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目次

遺産分割を弁護士に依頼するメリット

相続人同士でのトラブルが懸念されるなら、弁護士に依頼することをおすすめします。

弁護士に依頼すれば、次のようなメリットが期待できるからです。

不利益を被らないように手を尽くしてもらえる

弁護士に依頼すれば、依頼者に代わって遺産分割協議に参加してもらえます

法律的な観点から遺産分割を捉え、ほかの相続人が理不尽な要求をされれば退けてもらえますし、ほかの相続人が被相続人から生前贈与を受けていれば、特別受益の持ち戻しを主張するなどして、依頼者が不利益を被らないようにしてもらえるでしょう。

また、依頼者が被相続人の生前に面倒をみていたなどの寄与分がある場合は、正しく主張し、依頼者が適正に利益を獲得できるようにしてもらえます。

弁護士に依頼すれば、本当の意味で平等な遺産分割が実現しやすくなるのです。

遺産分割協議で争いが起こるのを回避してもらえる

遺産分割協議で争いが起こりやすいのは、相続人同士だけでは感情的になりやすく、常日ごろからお互いに抱いている不満が噴出しやすいことにあります。

弁護士という第三者が介入すれば、そうした感情を抑えやすくなり、トラブルが起こりにくくなるでしょう。

さらに、法的に有効な解決策を提案してもらえるので、当事者全員が受け入れやすくもなるはずです。

その結果、相続人同士の争いを回避しやすくなるでしょう。

すでに起こったトラブルを解決してもらえる

弁護士に依頼すれば、依頼者に代わって相手方を説得してもらえます

冷静かつ論理的に、法律からみた解決策を説明、説得してくれるため、相手方が受け容れざるをえないことも多いでしょう。

交渉が決裂すれば、速やかに調停や訴訟などの法的手続きに移り、トラブルの早期解決に尽力してもらえます。

トラブルを予防するよう遺産分割協議書を作成してもらえる

遺産分割協議終了後は、協議で決まった内容を記載した遺産分割協議書を作成しなくてはなりません。

遺産分割協議書は、相続手続きを進めるのに必要なだけでなく、適切に作成することで相続人同士の将来的なトラブルの予防にも役立ちます

しかし、どのような条項をどのように盛り込むのがよいかは、専門知識がなければ難しいものです。

弁護士に依頼すれば、それぞれの事情を鑑みながら、将来的に起こり得るトラブルを予測し、それに対応する条項を遺産分割協議書に盛り込んでもらえます

相続手続き後も安心して過ごせるでしょう。

裁判所手続きを利用することになっても安心

弁護士に依頼すれば、調停や訴訟などの裁判所手続きを利用する場合も任せられます

裁判所手続きは、自分でおこなうこともできますが、専門知識がなければ難しいケースも多いでしょう。

提出せねばならない書面が多く、法律知識を用いて主張しなければ、希望する結果は得られません。

裁判所手続きを利用する際には、特に弁護士に依頼することをおすすめします。

相続人や相続財産の調査も任せられる

遺産分割協議の前に、相続人や相続財産の調査もおこなわねばなりません。

相続人調査とは戸籍謄本類を取得して、相続人を特定する作業です。

被相続人の出生から死亡に至るまでの戸籍謄本類を取得するなどせねばならず、手間がかかります。

あとから新たに相続人が発覚すれば、遺産分割協議は最初からやり直しになるため、相続人調査は正確におこなわねばなりません。

また、相続財産の調査では、被相続人の遺した財産を、プラス・マイナス問わず全て洗い出し、それぞれの評価額を求めねばなりません。

特に不動産や株式など、評価方法の難しいものがあればたいへんです。

ある程度正確に評価額を把握しておかなければ、相続方法を正しく選べなかったり、平等に遺産分割できなかったりする可能性もあります。

弁護士に依頼すれば、相続人や相続財産の調査もおこなってもらえます

手間を省けるうえ、適切におこなってもらえるため、ミスによって思わぬ自体に陥る心配もないでしょう。

代理で交渉してもらえるので、精神的負担が軽減する

弁護士に依頼すれば、そのあとの協議は弁護士が代理人としておこないます。

ほかの相続人と直接関わらなくてよいため、精神的な負担がかなり軽減するでしょう。

弁護士から報告を受けたり、弁護士と適宜打ち合わせをしたりするだけで済み、遺産分割が終了するまで穏やかに過ごせるはずです。

認知症や未成年の相続人がいる場合も対処してもらえる

相続人の中に認知症や未成年の方がいる場合、そのまま遺産分割協議を進めることはできません。

認知症の方については、成年後見人を、未成年の方については特別代理人を選任する必要があります

家庭裁判所で手続きをする必要があり、手間となるでしょう。

弁護士に依頼すれば、このような手続きも任せられるので安心です。

遺言書の有効性や遺留分について適切に主張してもらえる

被相続人が遺言書を残し、特定の相続人に遺産の大部分が渡ってしまった場合でも、適切に主張すれば遺産を獲得できる可能性があります。

被相続人が認知症を患い、判断能力があるのか疑わしい状態で作成した遺言書なら、遺言の無効を主張できるでしょう。

また、遺言書に記された内容が、疑いなく被相続人の意思である場合でも、遺留分侵害額請求をできる可能性もあります。

弁護士は、そういった主張を適切におこない、相続における依頼者の権利を最大限守ってくれるのです。

遺産分割を弁護士に依頼した場合に懸念されること

弁護士に依頼すれば、当然弁護士費用がかかります。

弁護士費用は決して安いものではないため、「高い費用を支払ったのに、思う結果が得られなかった」という事態は避けたいものです。

しかし、相続問題の取り扱い実績があまりない弁護士に依頼してしまえば、そのような事態が起こらないとも限りません。

無駄に弁護士費用を支払わないためにも、できるだけ相続問題の解決実績が豊富な弁護士に依頼するのが望ましいでしょう。

遺産分割を弁護士に依頼した場合にかかる費用

遺産分割を弁護士に依頼すると、以下の費用がかかります。

相談料|30分5,000円程度

弁護士に依頼せず、相談だけをする場合に支払う費用です。

相談料は、30分あたり5,000円程度が相場です。

初回に限り無料で法律相談を実施している法律事務所も多くあるため、利用してみるのもよいでしょう。

また、その場で弁護士に依頼することを決め、委任契約を締結したケースはかからない場合がほとんどです。

着手金|20万円~30万円程度が多い

着手金とは、弁護士に事件の解決を委任した際に、最初に支払う費用のことです。

金額は法律事務所によって異なり、事件の種類ごとに定額として設定されている場合と、依頼者が得られる予定の経済的利益の額に応じて算出される場合があります。

定額である場合は、20万〜30万円程度のことが多いでしょう。

経済的利益の額に基づく場合は、旧弁護士会報酬規程に基づいている場合が多く、その算出方法は下記のとおりです。

経済的利益の額

着手金の額

300万円以下

経済的利益の8%

300万円を超え3,000万円以下

経済的利益の5%+9万円

3,000万円を超え3億円以下

経済的利益の3%+69万円

3億円を超える

経済的利益の2%+369万円

なお、着手金は事件の段階ごとにかかります。

たとえば、ほかの相続人との交渉段階から弁護士に依頼したものの、話がまとまらず、調停手続きを利用することになった場合、着手金は弁護士への委任時だけでなく、調停手続きに移行した段階でも発生します。

報酬金|経済的利益による

報酬金とは、事件解決時に支払う成功報酬のことです。

金額は、依頼者が得た経済的利益に応じて決まり、以下の旧弁護士会報酬規程を基にしているところが多いでしょう。

経済的利益の額

着手金の額

300万円以下

経済的利益の16%

300万円を超え3,000万円以下

経済的利益の10%+18万円

3,000万円を超え3億円以下

経済的利益の6%+138万円

3億円を超える

経済的利益の4%+738万円

実費・日当|数万円程度

実費とは、事件解決のために、実際にかかった費用のことです。

書面郵送費用や弁護士の交通費、書類取得費などが含まれます。

事件の内容によりますが、ほとんどの場合、数千円から数万円の間で収まるでしょう。

また、日当とは、弁護士が裁判所に出頭したり、相手方との交渉に出向いたりするなど、事務所外で活動をした場合にかかります。

相場は5万円程度ですが、遠方に出張しない限り請求しないところも多く、かからない場合もあるでしょう。

遺産分割でかかる弁護士費用の詳細は遺産分割でかかる弁護士費用はいくら?依頼内容別に解説をご覧ください。

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遺産分割を弁護士に依頼したあとの流れ

弁護士への依頼後は、以下の流れで進みます。

遺言書の有無を確認

弁護士に依頼すると、被相続人が遺言書を残していないかどうかを最初に確認されます。

遺言書があれば、その内容が何より優先されるため、遺産分割協議をおこなう必要がないからです。

弁護士に依頼する前に、遺言書が残されていないかよく確認しておきましょう

相続人調査・財産調査

遺産分割協議の前には、そこに参加する相続人と、対象となる相続財産を調査、確定しなければなりません

相続人調査は、戸籍謄本類を取得、確認しておこないます。

親族のことだし、改めて調査する必要はないと思われる方もいるかもしれませんが、必ずおこなわなければなりません。

遺産分割協議後に思わぬところから相続人が発覚し、最初からやり直しになるケースもあるからです。

また、財産調査では、借金などの負債も含めて、被相続人の全ての遺産を洗い出します。

適切な相続方法を選択し、平等な遺産分割を実現するためにも、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産についても把握し、遺産分割の対象をできるだけ正確に把握することが大切です。

ほかの相続人に通知書を送付

相続人と相続財産が確定したら、ほかの相続人に通知書を発送し、遺産分割協議をおこなう旨を呼びかけます

呼びかけはどのような形式でおこなってもよく、関係性の悪くない相続人同士なら、口頭でもかまいません。

しかし、第三者である弁護士が呼びかける場合は、書面でおこなう場合がほとんどでしょう。

遺産分割協議、協議書の作成

遺産分割協議は、必ず相続人全員でおこなわねばなりません

しかし、全員が一堂に会す必要はないため、弁護士が間に入って、電話や書面、メールなどで協議を進めます。

協議がまとまり、遺産分割の内容が決まったら、遺産分割協議書を作成しましょう。

遺産分割協議書は、相続手続きの際に必要です。

合意した内容を記載し、相続人全員が署名、捺印のうえ、印鑑証明書を添付します。

作成部数は、相続人の人数分が原則です。

協議でまとまらなければ調停手続き

相続人同士で遺産分割協議をおこなっても、一向に話がまとまらない場合は、家庭裁判所の調停手続きの利用を検討しましょう。

調停とは、調停委員を交えて、解決策を模索する手続きです。

調停委員という法律知識を備えた専門家が、間に入って、双方の主張をヒアリングし、中立的な立場から法律に則った解決案を提案してくれます。

第三者が間に入ることで冷静に話が進みやすく、当事者のみで話し合うよりは早期解決に至りやすいでしょう。

遺産分割手続きの流れについては遺産分割手続きの流れ|遺産分割の方法や手続きが必要ないケースを解説をご覧ください。

遺産分割を依頼する弁護士を探す方法

「遺産分割を弁護士に依頼したいと思っても、どのように探せばよいのかわからない」という方も多いでしょう。

ここでは、遺産分割を依頼できる弁護士を探す方法を紹介します。

「ベンナビ相続」で探す

ベンナビ相続」とは、相続問題の解決に注力している弁護士を掲載しているサイトです。

地域で絞り込めるだけでなく、「遺産分割」「相続放棄」「遺留分」など、相談したい内容からも探せるので、あなたの抱える問題解決にぴったりの弁護士を見つけやすいでしょう。

無料相談を実施している弁護士も多く掲載されているので、まずは気軽に利用することをおすすめします。

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弁護士会の法律相談の活用

全国の弁護士会の運営する法律相談センターでは、弁護士による法律相談を有料で実施しています。

費用は30分5,000円程度で、利用するには予約が必要です。

また、相談を担当した弁護士に依頼もできますが、弁護士は選べません。

相続問題に注力している弁護士に相談できるとは限らない点に注意しましょう。

【参考元】日本弁護士会|全国の弁護士会の法律相談センター

法テラスを利用する

経済的に余裕がない場合は、法テラスの「民事法律扶助制度」を利用するとよいでしょう。

民事法律扶助制度とは、法テラスの定める資力基準を満たす方が利用できる制度で、無料で弁護士に法律相談ができたり、弁護士費用を立て替えてもらえたりする制度です。

費用も相場よりも安く設定され、無理のない範囲で返済額を設定できるので利用しやすいでしょう。

ただし、弁護士は、法テラスの紹介により、自分では選べません。

【参考元】無料法律相談・弁護士等費用の立替 | 法テラス

知り合いに紹介してもらう

知り合いに紹介してもらった弁護士なら、初めて顔を合わせる弁護士でも安心感があり、依頼しやすいものです。

気負わずに相談しやすいでしょう。

ただし、同じ紹介してもらうなら、相続問題の解決実績が豊富な弁護士を紹介してもらうことをおすすめします。

遺産分割を依頼する弁護士の選び方

弁護士であれば誰に依頼しても同じ、というわけではありません。

自分が納得できる結果を得るには、きちんと選ぶことが大切です。

次に挙げる項目をチェックし、自分にぴったりの弁護士に依頼しましょう。

相続問題の解決実績が豊富かチェック

弁護士にはそれぞれ注力しているさまざまな分野があります。

注力分野の問題であれば、取り扱い実績が豊富であり、その分知識や経験も豊富に備えている可能性が高く、満足できる結果に導いてもらえる可能性が高いでしょう。

そのため、遺産分割問題の解決を依頼したいのであれば、相続問題に精通した弁護士に依頼するのがおすすめです。

弁護士の取り扱い実績を確認するには、ホームページをチェックするほか、弁護士会などの弁護士紹介ページなどで確認する方法があります。

ほかに、書籍や論文などの執筆実績からも、相続分野に精通しているかどうか判断しやすいでしょう。

無料相談で相性などをチェック

弁護士との相性も大切なポイントです。

依頼後は、都度弁護士と打ち合わせをおこない、弁護士の見解と自身の希望をすり合わせながら進めます。

そのため、話しやすさや質問のしやすさなどをあらかじめよくチェックし、信頼できるか確認しておくことが大切です。

また、連絡の取りやすさ、こちらからの問い合わせに対する返信の速度なども、可能な限り確認しておくことをおすすめします。

連絡スピードにストレスを感じると、弁護士に対する不信感へつながる可能性もあります。

弁護士との連携が上手くいかなければ、よりよい解決も望めません。

できるだけ依頼前にチェックしておきましょう

弁護士費用が高すぎないかチェック

弁護士費用は、以前は日本弁護士連合会の報酬規程に準じていましたが、現在は各法律事務所が自由に決められます。

そのため、同じ案件を依頼しても法律事務所によって弁護士費用が異なるものです。

正式に弁護士に依頼する前に、費用感を確認してから依頼することをおすすめします。

弁護士費用が相場よりも高すぎる場合は、ほかの弁護士にも相談し、相見積もりを取ったうえで検討するのがよいでしょう。

評判や口コミも参考程度にチェック

インターネットなどで評判や口コミを確認できる場合は、事前にチェックしておくのもよいでしょう。

ただし、うのみにはせず、参考程度に留めておくのが賢明です。

相性もありますし、ほかの誰かと合わないからといって、自分とも合わないとは限りません。

また、まれに弁護士が担当した事件の相手方が、腹いせに悪い評判を書いていることもあります。

どんな弁護士かは実際に自分の目で確かめるに越したことはありません。

ネットで見た評判や口コミは、相談時に確認すべき参考事項とするくらいがちょうどよいでしょう。

遺産分割を弁護士へ依頼する際によくある質問

初めて弁護士に依頼するなら、わからないことや不安に思うことはまだまだたくさんあることでしょう。

ここでは、遺産分割問題の解決を、弁護士に依頼する際によくある質問とその答えを紹介します。

「経済的利益」とはどんなものですか?

経済的利益とは、交渉や調停、審判、裁判などによって、依頼者が最終的に得た利益のことをいいます。

たとえば、遺産分割を弁護士に依頼して、最終的に1,000万円の遺産を得られたなら、1,000万円が経済的利益です。

また、遺言によって1億円を相続したところ、ほかの相続人から遺言の無効を主張され、6,000万円の支払いを求められていたものの、弁護士に依頼して支払わずに済んだ場合は、6,000万円が経済的利益に相当します。

遺産分割の弁護士費用は誰が支払うものですか?

弁護士費用は、基本的に依頼した本人が支払います

裁判で勝訴したとしても、弁護士費用は各自の負担です。

依頼した弁護士が合わない場合、どうすればよいでしょうか?

下記の方法を試すとよいでしょう。

  • 弁護士に不安や不満に感じていることを伝える
  • ほかの弁護士にセカンドオピニオンを求める
  • 弁護士を変更する
  • 弁護士会に相談する

まずは弁護士本人に、不安や不満に思っていることを率直に相談してみましょう

言いにくいかもしれませんが、弁護士といえどサービス業です。

依頼者の利益のために受任しているのであり、依頼者が感じる不安や不満に向き合い、対処するのは業務上当然ともいえます。

遠慮せずに伝えてみましょう。

弁護士の方針に疑問がある場合は、ほかの弁護士の元へ相談に訪れ、セカンドオピニオンを求めてみるのもよいでしょう。

自分が依頼している弁護士と同じ意見なら、納得できますし、方針変更を検討してもらえるよう弁護士に相談もできます。

また、どうしても合わないということなら、途中で弁護士の変更もできます

ただし、あまり軽々しく変更をするのはおすすめできません。

これまで依頼していた弁護士との委任契約を解除しなければ変更はできないこと、すでに支払った着手金は返金されないこと、訴訟の場合、結果によくない影響を与える可能性もあることなどのデメリットがあるからです。

慎重に検討したうえで決断しましょう。

また、弁護士から嫌がらせやハラスメント行為があった場合は、弁護士会に相談することをおすすめします。

各弁護士会には、弁護士とのトラブル相談用の市民窓口が設置されています。

どうしても納得できないことがあれば、活用するとよいでしょう。

【参考元】日本弁護士連合会|弁護士とトラブルになったら

弁護士費用が心配な場合はどうすればよいでしょうか?

下記の方法があります。

  • 法テラスの利用を検討する
  • 弁護士費用の分割払いに対応してくれる事務所を探す

経済的に困窮している場合は、法テラスの民事法律扶助制度を利用できないか確認してみましょう。

一定の資力要件を満たせば、弁護士に無料で相談できたり、弁護士費用の立て替えをおこなってもらえたりします

また、弁護士費用の分割払いに応じてくれる法律事務所を探してみるのもよいでしょう。

分割払いに応じてくれるかどうかは、ホームページなどに記載されている場合もありますが、弁護士の元に相談に訪れた際に尋ねてみるとよいでしょう。

相手方が弁護士を立てました。自分も依頼すべきでしょうか?

ご自身も弁護士に依頼することを強くおすすめします

というのも、相手方が弁護士を立てれば、今後の交渉は全て弁護士とおこなわねばならないからです。

弁護士は、法律の専門家であり、交渉のプロです。

専門知識がなく、交渉に慣れない方では、弁護士を説き伏せるのは至難の業ともいえ、希望の結果を得ることは非常に難しいといえるでしょう。

また、調停手続きを利用する場合でも、調停委員や裁判官には法律知識を用いて主張する必要があるため、自分で対応しても不利になる可能性が高いでしょう。

早急に弁護士に依頼することをおすすめします。

まとめ|遺産分割でもめたら早めに弁護士に相談

遺産分割はもめやすいものです。

親族など身近な人との話し合いであることがほとんどですから、普段からのお互いに対する不満が噴出するきっかけにもなりえ、なかなか話が進まないことも多いでしょう。

遺産分割協議で少しでももめ始めたら、早めに弁護士に相談することをおすすめします

第三者が入ることで、感情を抑えやすくなるうえ、弁護士が法的観点から交渉してくれるので、話がまとまる可能性が高まるでしょう。

万が一、調停や審判など裁判所手続きを利用することになっても、任せられるので安心です。

遺産分割を依頼する弁護士を探すなら、「ベンナビ相続」の利用をおすすめします。

ベンナビ相続なら、相続問題の解決を得意とする近くの弁護士を簡単に探せます。

初回無料で法律相談をおこなってくれる弁護士も多数掲載されているので、遺産分割についてお悩みなら気軽に利用ください。

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