遺産相続は電話無料相談が可能!相続トラブル、相続税申告、相続登記ごとに窓口を紹介
- 「相続トラブルが起きそうだが、どのように手続きを進めればよいのかわからない」
- 「複雑な相続税の申告や相続登記の方法がわからない」
このように、遺産相続に関する悩みは誰にとってもあるはずです。
一人だけで悩みを解決するのは難しいこともあるでしょう。
そんなときに頼りになるのが無料の電話相談窓口です。
専門家によるアドバイスを気軽に受けることで、不安が和らぐだけでなく、具体的な解決策が見えてくることもあります。
そこで本記事では、相続手続き・相続税申告・相続登記などのトラブルごとに最適な窓口を紹介します。
相談する際のポイントや注意点についても合わせて記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
相続トラブルについて電話無料相談に対応している窓口3選
まず、相続トラブル全般について電話で無料相談ができる窓口を3つ紹介します。
1.ベンナビ相続|電話相談に応じている弁護士を探せる
最初に紹介する相続の無料電話相談窓口は、「ベンナビ相続」です。
ベンナビ相続には、相続問題を得意とする弁護士が多数登録されています。
自分のお住まいや相談内容を踏まえ、自分に合った弁護士が見つけることが可能です。
また、無料電話相談のほか、メールやLINEでの相談を24時間受け付けている事務所も検索できます。
夜間や休日の相談に対応している事務所もあるので、忙しい方にも利用しやすいでしょう。
メリット | デメリット |
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・簡単に弁護士を検索できる ・電話相談以外に、オンライン相談やLINE相談などの方法にも対応している ・住んでいる地域や相談したい内容から、自分に合った弁護士を検索できる ・無料電話相談のあと、そのまま正式に依頼できる |
・自分で弁護士を検索しなければならない |
2.弁護士会|遺言・相続センターなどで受け付けている
弁護士会が各地域で運営する法律相談センター(遺言・相続センター)でも、遺産や相続に関する電話無料相談ができます。
相談料や受付時間は地域ごとに異なるので、事前の確認が必要になります。
たとえば、東京在住の方であれば、平日の10時〜12時、13時~16時の間で無料電話相談が可能です。
運営元 | 日本弁護士連合会 |
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公式URL | https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/bar_association/whole_country.html |
メリット | デメリット |
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・全国各地の法律相談センターに相談できる ・弁護士が無料電話相談に対応してくれる |
・無料電話相談に対応していない地域がある ・相談する弁護士を選べない ・相談時間などによっては、有料になる場合がある |
3.法テラス|電話相談などに応じている事務所も多くある
法テラスは、法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるよう、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。
収入(平均月収)や資産(現金・預貯金)が一定以下である場合には、全国各地にある法テラスの事務所や、法テラスと提携している弁護士・司法書士の事務所などで、無料相談を受けることができます。
面談相談のほか、電話相談が可能な場合も多いです。
また、収入・資産の要件を満たせば費用の立替制度も利用できますので、条件を満たしている場合は利用を検討してみるのもよいでしょう。
運営元 | 日本司法支援センター 法テラス |
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公式URL | https://www.houterasu.or.jp/site/soudan-tatekae/ |
メリット | デメリット |
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・弁護士への無料相談や弁護士費用の立替制度を利用できる | ・利用するには収入や資産に関する条件を満たす必要がある ・相談する専門家を選べない |
相続税申告について電話無料相談に対応している窓口3選
ここでは、相続税の申告について電話で無料相談ができる窓口を3つ紹介します。
1.税理士事務所|電話やメールで相談できる税理士もいる
多くの税理士事務所では、無料の電話相談やメール相談が利用可能です。
予約が必要な場合が多いものの、即日相談に対応する事務所もあります。
ただし、無料相談は初回のみである場合や回数制限があることが多く、内容によっては十分に解決できない場合があります。
また、税理士にも得意分野があるので、相続税を得意とする税理士かどうかを事前に事務所のホームページなどで情報を調べておくとよいでしょう。
メリット | デメリット |
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・即日対応の税理士事務所がある ・住んでいる地域や相談したい内容から、自分に合った税理士を検索できる ・無料電話相談のあと、そのまま正式に依頼できる |
・多くの場合、事前予約が必要になる ・相談時間や相談回数に限度がある |
2.税理士会|専用ダイヤルを設けている地域もある
全国に15ある各税理士会では、無料税務相談を受け付けています。
専用ダイヤルを設けている税理士会もあるので、税理士に電話相談も可能です。
利用条件等は、全国の各税理士会によって異なりますので、事前にホームページなどを確認しておきましょう。
運営元 | 日本税理士連合会 |
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公式URL | https://www.nichizeiren.or.jp/consultation/info/ |
メリット | デメリット |
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・税理士会に登録している税理士が直接相談に応じてくれる | ・相談時間に制限がある ・複雑な申告内容についての相談は難しい |
3.国税庁|電話相談センターを設けている
国税庁には、電話やチャットボットでの無料相談が可能です。
相談は税務署職員が受け付けており、税に関する適切なアドバイスを無料で受けることができます。
運営元 | 国税庁 |
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電話番号 | 0570-00-5901 |
受付時間 | 8時30分~17時00分(土日祝日及び12月29日~1月3日を除く) |
公式URL | https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shirabekata/9200.htm |
メリット | デメリット |
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・事前予約は不要 ・匿名で利用可能 ・正確な回答が得られる |
・節税に関する細かいアドバイスは期待できない ・長時間の相談は難しい |
相続登記について電話無料相談に対応している窓口3選
ここでは、相続登記について電話で無料相談ができる窓口を3つ紹介します。
1.司法書士事務所|電話やメールで相談できる場合もある
多くの司法書士事務所では、30分から1時間程度の初回相談を無料で提供しています。
無料相談を利用することで、司法書士との相性や費用、どんなサポートをしてもらえるのかを確かめることができます。
ただし、司法書士事務所が全ての分野に精通しているとは限りません。
相続登記を得意とする司法書士であるかを確認するために、事前に事務所のホームページなどで情報を調べておくとよいでしょう。
メリット | デメリット |
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・住んでいる地域や相談したい内容から、自分に合った司法書士を検索できる ・無料電話相談のあと、そのまま正式に依頼できる |
・相談時間や相談回数に限度がある |
2.司法書士会|電話やWebの相談に応じている地域もある
各都道府県に設置されている司法書士会では、電話やWebによる無料相談を受け付けています。
ただし、相談可能日時や相談時間は司法書士会によって異なるため、事前の確認が必要です。
たとえば、東京在住の方であれば、平日10時〜16時(水曜日・木曜日は17時〜20時)に、10分程度の無料電話相談が可能です。
運営元 | 日本司法書士連合会 |
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公式URL | https://www.shiho-shoshi.or.jp/association/shiho_shoshi_listh/ |
メリット | デメリット |
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・全国各地の司法書士会に相談できる ・司法書士が無料電話相談に対応してくれる |
・相談する司法書士を選べない ・相談できる時間が短い |
3.法務局|電話や対面で登記全般のアドバイスを受けられる
各地域に設けられた法務局では、無料の登記相談を実施しており、相続登記の申請に関する無料相談が可能です。
電話のほか、対面やWeb会議サービスを通じて相談ができます。
ただし、法務局の登記相談は完全予約制であり、1回あたりの相談時間は20分以内などに設定されている場合がほとんどです。
運営元 | 法務局 |
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電話番号 | (03)5213-1234(東京法務局) |
受付時間 | 平日午前9時~午後5時(東京法務局) |
公式URL | https://www.moj.go.jp/MINJI/minji10.html |
メリット | デメリット |
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・書類の書き方などに関する細かいアドバイスを受けることができる | ・相談する司法書士を選べない ・法律的な解釈や個別トラブルに関するアドバイスはもらえない |
遺産相続について電話で無料相談をする際の流れ|4ステップ
ここでは、電話での無料相談を利用する際の流れを4つのステップに分けて紹介します。
事前に確認して、スムーズに相談を受けられるようにしましょう。
1.悩みを整理して相談先を決める
遺産相続の悩みは、遺産分割協議、相続税申告、相続登記などに分類できます。
自分の抱えている問題を整理し、各相談窓口のメリットとデメリットを考慮したうえで、最適な相談先を選びましょう。
2.必要に応じて事前予約をしておく
電話相談窓口によっては、事前予約が必要な場合があります。
その場合は、事前に相談窓口へ予約を入れておきましょう。
3.電話で遺産相続について相談する
予約した日には、時間通りに電話をかけるようにしましょう。
相談員や専門家に悩みを的確に伝えるため、事前に準備した書類やメモをもとに、自分の状況や希望を簡潔に説明することが重要です。
説明のあとは、専門家からアドバイスを受けます。
もし追加で質問がある場合でも、できるだけ時間内に収まるようにしましょう。
4.追加で相談したり、依頼したりする
電話相談で得たアドバイスを参考にしながら、必要に応じてさらに相談を重ねるか、専門家に正式に依頼するかを検討します。
その後の進め方をすぐに決める必要はないので、一度持ち帰ってじっくり考えるのがおすすめです。
もし判断に迷う場合は、ほかの相談窓口も活用しながら、改めて今後の進め方を検討するのもよいでしょう。
遺産相続の電話無料相談を利用する際に知っておくべき注意点
遺産相続の電話無料相談を利用する際には、ポイントや注意点があります。
以下で詳しくみていきましょう。
1.相談時間が短いなどの制限がある
無料相談窓口での相談時間は、10分や20分など短い時間に設定されている場合もあります。
限られた時間を有効活用するために、伝えるポイントを正確に整理しておくほうがよいでしょう。
2.電話料金は利用者が負担する必要がある
無料電話相談と記載されている窓口でも、通話料は相談者が負担する場合がほとんどです。
「0570」から始まるナビダイヤルを利用する窓口の場合、通話時間に応じて通話者に料金が発生します。
契約している携帯電話のかけ放題プランが適用されないことがあるので注意が必要です。
3.具体的な解決策を得られない可能性がある
遺産相続の事案では、相続人同士の関係が複雑だったり、個別のケースについて詳しく説明するのに時間がかかったりすることが多いです。
そのため、決められた時間内に具体的な解決策を得ることは難しい場合があります。
無料電話相談を利用する際は、事前に相談内容を整理し、聞きたいことを絞っておくことが重要です。
また、電話だけで全ての悩みを解決しようとせず、対面での相談も視野に入れておきましょう。
さいごに|自分の悩みに合った専門家に遺産相続の相談をしてみよう!
電話相談は手軽に利用できる一方で、相談できる時間は限られています。
個々の状況や関係性により事案が複雑になってしまう場合もあるので、事前に質問内容を整理したうえで、相談事項を簡潔にしておくことが重要です。
遺産相続には専門的な知識が必要とされるので、自分の悩みにあった無料相談窓口をうまく活用して、疑問点を解消したうえで遺産相続を進めましょう。