債務整理について弁護士に電話相談できる窓口3選!活用のコツや流れを解説


債務整理について電話相談をしたくても「どこに相談したらいいの?」「相談先はどうやって探すの?」と悩んでいる方も少なくないでしょう。
実は、地域の法律事務所や法テラス、各弁護士会では、債務整理に関する無料の電話相談を受け付けていることがあります。
しかし、電話相談は対面相談比べて短いことが多く、相談前の事前準備がとても大切です。
そこで本記事は、弁護士に無料で電話相談できる窓口を紹介し、電話相談の流れや事前準備のポイントをわかりやすく解説します。
債務整理に関する相談を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
債務整理について弁護士に無料で電話相談できる窓口3選
債務整理について弁護士に無料で電話相談できる窓口としては、主に以下3つがあります。
- ベンナビ債務整理
- 法テラス
- 弁護士会
それぞれの特徴について、以下で詳しく見ていきましょう。
1.ベンナビ債務整理|電話相談に対応した弁護士を探せる
ベンナビ債務整理では、債務整理に注力している弁護士を多数掲載しています。
法律事務所によっては、無料の電話相談やLINE、メールでの24時間の問い合わせ、土日祝日の面談が可能な事務所もあります。
地域別や相談内容に応じた一括検索ができますのでぜひ無料で電話相談できる弁護士を探してみてください。
2.法テラス|地域によっては電話相談を受け付けている
法テラスとは、国が設置している法律トラブルに関するy総合案内所です。
法テラスでは、経済的に困っている一定の収入以下の人を対象に無料相談を受け付けています。
法テラス東京や法テラス上野、法テラス多摩など、一部の地域では電話相談を受け付けているので、まずは気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。
なお、各地域の法テラスについては、法テラスのホームページで検索可能です。
【参考】お近くの法テラス | 法テラス
3.弁護士会|地域によっては電話相談窓口を設けている
弁護士会では、地域によって無料の電話相談を受け付けています。
たとえば、東京都の弁護士会では15分まで無料の電話相談が可能です。
しかし、弁護士会の無料相談では、個別具体的な相談に関する回答をもらうことはできません。
一般的な回答や今後どのような手続きが必要かという回答しかもらえないことがあります。
具体的な解決策の提示やサポートを希望する場合は、ベンナビ債務整理を活用して弁護士に直接相談するのがおすすめです。
債務整理について弁護士へ電話相談をする4つのメリット
債務整理について弁護士へ電話相談するメリットは、下記の4つです。
- 自分に合う債務整理の手段を教えてもらえる
- 借金の減額の見込み額を教えてもらえる
- 過払い金の有無について教えてもらえる
- そのまま対面相談の予約ができる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.自分に合う債務整理の手段を教えてもらえる
債務整理は、大きく任意整理・個人再生・自己破産の3つに分類され、それぞれでメリット・デメリットが異なります
そのため、借金の残高や現在の収入の状況、財産状況などを総合的に考慮して、どの方法を選択するかが非常に重要です。
選択を誤ると、借金の減額効果を感じられなかったり、デメリットが負担となってしまったりする可能性もあります。
その点、弁護士は依頼者の借金や収入の状況を確認したうえで、最も効果的な債務整理の方法を提案可能です。
ただし、電話相談の段階では詳しい状況が伝わらず、具体的なアドバイスが難しい可能性もあります。
電話相談をする際は、対面での相談も視野に入れて利用するようにしてください。
2.借金の減額の見込み額を教えてもらえる
電話相談では、おすすめの債務整理の手続きだけでなく、いくら減額できるのか借金の減額の見込み額を教えてもらえます。
おおよその減額の見込み額を知れるだけでも電話相談する大きなメリットがあるといえるでしょう。
ただし正式な借金額や契約書等を見てからでないと正確な計算はできません。
電話相談の段階での減額の見込み額は、あくまでも目安だと考えておきましょう。
とはいえ、いくら減額できるのか知ることで債務整理を前向きに検討でき、借金問題解決のための一歩を踏む出すことができます。
3.過払い金の有無について教えてもらえる
過払い金とは、借金返済の際に支払い過ぎた利息のことをいい、2010年6月17日以前の借金であれば、払い過ぎた利息が存在する可能性があります。
過払い金があれば、払い過ぎた利息を取り戻すことが可能です。
過払い金の有無についても、弁護士への電話相談で確認できるので、借金をした時期や返済の状況などを整理したうえで相談してみましょう。
4.そのまま対面相談の予約ができる
弁護士へ電話相談をしたうえで実際に債務整理を依頼することを決めた場合、そのまま対面相談の予約が可能です。
債務整理を弁護士に依頼する場合は、原則として事前に対面相談をしなくてはなりません。
正式な依頼を検討している場合は、その場で相談予約をするのがスムーズでしょう。
債務整理について弁護士へ電話相談をする際の流れ|3ステップ
債務整理について弁護士へ電話相談する際の流れは、以下の3ステップにわかれます。
- 自分の条件や希望に合う相談窓口を探す
- 電話を掛けて弁護士に現状について相談をする
- 弁護士からのアドバイスを元に依頼を検討する
スムーズに電話相談をするために、基本的な流れを確認しておきましょう。
1.自分の条件や希望に合う相談窓口を探す
担当者に相談したい旨を伝えてください。
弁護士からかけ直してもらえる可能性があるほか、別日で相談時間を設けてもらえるはずです。
2.電話をかけて弁護士に現状について相談をする
弁護士に電話がつながったら、まずは自分の現状について説明しましょう。
借金問題を解決したいといっても、「取り立てが苦しい」「月々の返済が苦しい」「返済ができずに滞納を続けている」など人によって悩みやさまざまです。
現状の悩みとどのような解決を希望するかを伝えてください。
自分の悩みや希望を伝え終わると、借金状況や収入状況を聞かれることになります。
主に以下の内容を聞かれることになるため、あらかじめメモにまとめて準備しておきましょう。
- 借入の総額
- 何社からの借り入れがあるか
- 借金の開始時期
- 毎月の返済金額
- 借金残高の総額
- 各借金の利息
- 毎月の収入
3.弁護士からのアドバイスを元に依頼を検討する
電話相談が終わったら、弁護士からアドバイスを踏まえて正式に依頼するか検討しましょう。
なお、電話相談したからといって、必ず依頼しなければならないわけではありません。
その場で依頼を決めなくてもよいので、一度持ち帰ってじっくり検討しましょう。
弁護士との電話相談を有効活用するための4つのポイント
弁護士との電話相談を有効活用するためには、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- 自身の借金や財産などの状況をまとめておく
- 借金返済に関する資料は全て手元に置いておく
- 希望や条件、質問などを箇条書きにしておく
- 実際に相談するときは弁護士に対して正直に話す
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
1.自身の借金や財産などの状況をまとめておく
弁護士の電話相談は、ほとんどのケースで30分~1時間の時間制限があります。
短い電話相談を活用するには、自身の借金や財産などの状況を事前にまとめておくことが必要です。
事前にまとめておいたほうがよい情報としては、以下の情報が挙げられます。
- 借金の内容
- 家計状況
- 財産状況
- 裁判所からの訴状の有無
2.借金返済に関する資料は全て手元に置いておく
事前に情報をまとめておいても、思いがけない情報を弁護士から聞かれることがあります。
そのため、債務整理の相談をする際には借金に関する資料をできるだけ用意しておきましょう。
たとえば、以下のような資料の準備がおすすめです。
- 借入先のリスト
- 借金の契約書
- 請求書
- ATMの利用明細、取引明細、領収書
- 家計の収支に関する資料
- 通帳
- 督促状
3.希望や条件、質問などを箇条書きにしておく
債務整理について相談する際は、事前に希望内容や条件、質問などを箇条書きにしておきましょう。
たとえば、「家族にバレずに債務整理をしたい」「持ち家があるから自己破産は避けたい」などです。
このような希望がある場合には始めに伝えておくことで、適切な方法を提案してもらえるでしょう。
聞き忘れ防止のためにも、事前に箇条書きでまとめておくことが大切です。
4.実際に相談するときは弁護士に対して正直に話す
借金について弁護士に相談する際には、自分に不利な内容や恥ずかしい内容であっても、正直に話してください。
借金を滞納していたり、ギャンブルなどで借金を作ってしまったりした場合、ほかの人に話したくないと思うのは当然です。
しかし嘘や隠し事をしてしまうと正確に状況を把握できず、弁護士も適切なアドバイスができません。
また、相談時に隠し事をしても、手続きが進むと嘘や隠し事をしていたことはバレてしまいます。
結果的に手続きがうまく進まず、亡くなってしまう恐れもあるでしょう。
弁護士には守秘義務があり、相談した内容が第三者の漏れることはありません。
どんな状況であっても弁護士は依頼者の味方になってくれるので、正直に全てを伝えましょう。
債務整理について弁護士に電話相談をする際の3つの注意点
債務整理について弁護士に電話相談する際は、3つの注意点があります。
1.相談時間が10分程度と短めであることが多い
電話相談は、対面相談と比べ相談時間が短いことが多いです。
対面相談であれば30分程度の相談ができるに対し、電話相談は10分ほどです。
そのため、かなり内容を要約して伝えなければすぐに相談時間が終わってしまいます。
電話相談の場合には事前の準備がなにより大切です。
2.具体的なアドバイスが得られない可能性がある
電話相談では、具体的なアドバイスを得られないこともあります。
時間が限られているほか、弁護士が資料などを確認できないので、具体的なアドバイスのしようがないのです。
とはいえ、今後どのような手続きがあるのか知るだけでも相談する意味はあります。
電話相談をする際は、対面相談も見据えておくとよいでしょう。
3.電話だけで債務整理の手続きを依頼することはできない
債務整理を依頼したいと思っても、電話だけで債務整理の手続きを依頼することはできません。
弁護士は債務整理の案件を受任する際、原則として受任前の対面面談の実施を義務付けられています。
依頼者にしっかりと手続きや料金について説明し、相談者と依頼者が同一人物であり、本人であるか確かめるためです。
依頼を考えているなら、電話で対面面談の予約をとり、対面面談をしたうえで依頼することになります。
債務整理について弁護士へ電話相談をする際のよくある質問
債務整理について弁護士へ電話相談をする際のよくある質問をまとめました。
気になる項目があれば、ぜひ参考にしてください。
Q.電話相談を利用したら、弁護士に依頼しなければいけないのでしょうか?
電話相談を利用しても、弁護士に依頼しなければいけないことはありません。
相談内容によっては、電話相談のみで解決することもあります。
また、無料相談後に弁護士から依頼を強要されることはありません。
弁護士は、相談者に対して誠実に対応する必要があり、相談者の意思を尊重します。
電話相談を利用したうえで依頼するかどうかをじっくり検討し、必要であれば依頼したり、別の弁護士へ相談したりするとよいでしょう。
Q.債務整理について弁護士に相談すると怒られたりしますか?
債務整理について弁護士に相談しても怒られることはありません。
弁護士は、相談者や依頼者のトラブルや問題を解決することが仕事です。
事情を詳しく聞かれる中で怒られているように感じることもあるかもしれませんが、問題解決のために聞いているだけで怒ることはありません。
堅苦しいイメージの弁護士ですが、相談者や依頼者のためにどのようなことができるか一緒に考えてくれるので、気軽に電話してみましょう。
Q.債務整理に関する相談は匿名でおこなうことはできますか?
債務整理に関する相談を匿名でおこなうことは原則できません。
とはいえ、弁護士には守秘義務があるため、相談した内容を他人に漏らすことはありません。
匿名相談にこだわる必要はないでしょう。
さいごに|債務整理について知りたいなら弁護士への電話相談がおすすめ!
法テラスや各弁護士会、地域の法律事務所など電話で債務整理の無料相談を受け付けている窓口はたくさんあります。
費用の面や債務整理できるかどうか気になる方は、気軽に電話相談してみましょう。
なお、ベンナビ債務整理では、債務整理の解決実績が豊富な弁護士を多数掲載しています。
無料相談に対応している事務所も多いので、ぜひ一度ご活用ください。