沖縄県は本島と多くの離島で構成され、宮古島市や石垣市にお住まいの方が那覇市の事務所へ出向くには船や航空機を使うことになります。移動のハードルはありますが、沖縄県で弁護士に無料相談できる窓口は用意されています。相談先の選び方と費用の目安を整理しました。
沖縄県で弁護士に無料相談できる3つの窓口
相談料をかけずに使える窓口は、沖縄弁護士会・法テラス沖縄・市町村の法律相談の3つです。県庁所在地の那覇市には那覇地方裁判所と弁護士会が置かれています。違いは次のとおりです。
| 窓口 |
向いているケース |
費用の考え方 |
| 沖縄弁護士会 |
分野ごとの見通しを聞きたい |
無料枠と有料枠がある |
| 法テラス沖縄 |
費用を払えるか不安 |
要件を満たせば無料 |
| 市町村の相談 |
身近な生活トラブル |
住民向けで無料が中心 |
沖縄弁護士会の法律相談を利用する
沖縄県の弁護士会は「沖縄県弁護士会」ではなく沖縄弁護士会という名称です。県名が入らないため検索で見つけにくいことがあります。県内で活動する弁護士が所属し、県民向けの法律相談も運営しています。
相談は予約制が基本で、離婚や相続、借金など分野を絞った枠が設けられることもあります。離島にお住まいなら、電話やオンライン相談の可否を予約時に尋ねると、渡航の要否を早く判断できます。実施状況は公式サイトでご確認ください。弁護士を自分で探したいときは、ひまわりサーチで地域や取扱分野から絞り込めます。
沖縄県の市役所・自治体が実施する無料法律相談
那覇市、沖縄市、浦添市など県内の市町村では、住民向けの無料法律相談を設けているところがあります。宮古島市や石垣市など離島の自治体で実施されることもあり、島内で一次的な助言を受けられる場合があります。
受付は予約制が大半で、1回に割り当てられる時間は30分ほどです。扱うのは助言までで、事件処理は引き受けないのが通例です。日程や申込方法は自治体ごとに異なるため、お住まいの市町村の公式サイトをご確認ください。契約や解約のトラブルなら、沖縄県消費生活センターも窓口です。
法テラス沖縄の無料相談を利用できる条件
法テラス沖縄が扱う民事法律扶助は、収入・資産が一定額以下であること、勝訴の見込みがないとはいえないこと、制度の趣旨に適することの3要件を満たす方が対象です。条件に当てはまれば、同一の問題について3回まで無料で相談できます。
依頼に進むときは、弁護士費用を立て替えて分割で返済する制度を使えることもあります。離島向けに出張相談が行われることもあるため、実施の有無を問い合わせてみてください。制度の詳細は法テラス公式サイトで確認できます。
沖縄県で弁護士に依頼したときの費用相場
費用は支払う時期で整理できます。相談の場で相談料、依頼時に着手金、解決後に報酬金、これに実費が加わります。相談料は30分5,000円程度をみておけばよく、初回を無料にする事務所も増えました。着手金と報酬金は請求額や分野で大きく動き、一律の相場は示せません。
離島の案件では、弁護士が現地へ出向く際の交通費や日当が実費として加わることがあります。回収見込み額を費用が上回る費用倒れを避けるため、総額の見通しを相談時に聞いてください。交通事故が原因の案件なら、加入中の自動車保険に付いた弁護士費用特約でまかなえることもあります。一括払いが難しければ、分割の可否も尋ねてみてください。費用は事務所ごとに異なるため、依頼前に見積もりを確認してください。
沖縄県で自分に合った弁護士の探し方
判断の軸になるのは、扱っている分野との相性です。離婚、相続、交通事故、借金、労働問題、刑事事件は必要な知識も進め方も違うため、公式サイトの取扱分野や解決事例を見比べてください。
もう一つの軸がアクセスです。裁判手続では那覇地方裁判所が関わることが多く、その周辺の那覇市や宜野湾市に事務所が集まっています。料金体系を書面で示すかも比較材料です。
沖縄県の弁護士相談に関するよくある質問
宮古島や石垣島から本島の事務所に依頼できますか
距離を理由に断られる決まりはなく、離島から那覇市の事務所へ依頼する例は珍しくありません。打ち合わせを電話やオンラインで代替できるか、来所が要る場面はどこかを契約前に確かめておきましょう。
相談を持ちかけても断られることはありますか
扱っていない分野や、相手方からすでに依頼を受けている事務所では、対応を見送られることがあります。その際は理由をたずね、別の窓口を紹介してもらえるか聞いてみてください。
県外の弁護士に依頼してもかまいませんか
依頼できる弁護士の地域に制限はありません。移動費や打ち合わせの手間が増える分は、遠隔で進められる範囲を確かめて判断してください。弁護士制度の全体像は日本弁護士連合会のサイトにまとまっています。