名古屋で無料相談できる弁護士|弁護士選びのポイントやトラブル別無料相談窓口も紹介
名古屋で法律問題に困っている方は、愛知県弁護士会や法テラス、市役所などの無料相談を利用できます。
しかし、弁護士に相談・依頼したことがない方は、以下のような疑問や不安もあるでしょう。
- 無料相談はどこで受けられる?
- 無料相談の弁護士は自分で選べる?
- 複雑な法律問題でも無料相談できる?
- どんな弁護士に相談するとよい?
法テラスや市役所などの無料相談は弁護士を選べない場合があるので、専門性の高い弁護士に相談したいときは、法律事務所に直接相談したほうがよい場合もあります。
今回は、名古屋の弁護士に無料相談できる窓口や、弁護士の探し方をわかりやすく解説しますのでぜひ参考にされてください。
名古屋の弁護士に無料相談できる窓口
弁護士の法律相談料は基本的に有料ですが、名古屋では以下の窓口で無料相談を利用できます。
相談日時や予約の有無、相談できる内容などを参考にしてください。
名古屋市役所の弁護士無料相談
名古屋市役所では予約制の無料相談を実施しており、以下の日時で弁護士が法律問題に対応しています。
- 相談日:祝日や年末年始を除く月~金曜日
- 時間帯:13時~16時まで
- 相談時間:20分
- 予約方法:専用ダイヤル052-953-7584、またはWeb予約
- 予約の受付時間:年中無休で8時~21時まで
区役所の無料相談は月2回ですが、区ごとに相談日が異なっているので、市役所ホームページを確認してください。
なお、相談者は名古屋市在住者や在勤者、在学者に限られています。
くらしの行政・法律相談所|名古屋総合行政相談所
くらしの行政・法律相談所は国が設置した相談窓口です。
弁護士の無料相談は予約制になっており、以下の日時で利用できます。
- 住所:名古屋市中区錦3丁目23-18 ニューサカエビル9階
- 相談日時:第1・2・3火曜日の17時30分~19時30分
- 予約用の電話番号:052-961-4522
- 予約の受付時間:祝日や年末年始以外の10時~12時、13時~18時まで
無料相談の対象者は法テラスの基準になるため、収入や資産が一定額以下であることが要件です。
法テラス愛知
法テラス愛知では民事法律扶助業務をおこなっており、収入や資産が一定額以下であれば、30分の無料相談を3回まで利用できます。
弁護士費用の立替払いもできるので、名古屋在住で経済的な余裕がない方は利用してみましょう。
ただし、相談者側が弁護士を指定できないため、解決したい問題に注力していない弁護士や、経験年数の浅い弁護士が担当するかもしれません。
無料相談や弁護士費用の立替払いを利用する場合、収入や資産要件の審査があるので、給与明細や源泉徴収票などの提出も必要です。
愛知県弁護士会の名古屋法律相談センター
名古屋法律相談センターの法律相談は基本的に有料ですが、以下のトラブルは無料相談に応じてくれます。
- サラ金やクレジット被害:初回のみ相談無料
- 離婚相談:初回のみ相談無料
- 交通事故相談:相談無料
- 子どもの人権相談:電話・面談ともに無料
- 高齢者・障がい者相談:電話相談のみ無料
- 女性に対する暴力被害相談:電話無料相談
- 犯罪被害者相談:電話無料相談
相談日時はそれぞれ異なっているので、公式ホームページで確認してください。
なお、担当弁護士は名古屋法律相談センターが決めるため、「○○に詳しい弁護士と相談したい」などのリクエストには応じてもらえないので注意しましょう。
名古屋の弁護士に分野別の無料相談をしたいとき
市役所や法テラス、弁護士会の法律相談は弁護士を選べないので、専門性の高い弁護士に無料相談したいときは、以下のように対応するのがおすすめです。
名古屋で交通事故について弁護士に無料相談する方法
名古屋で以下のような交通事故問題に困っている方は、ベンナビ交通事故で無料相談できる弁護士を探してみましょう。
- 示談交渉がまとまらない
- 過失割合に納得できない
- 慰謝料が低すぎる
- 後遺障害等級を認めてもらえない
示談交渉は保険会社が主導権を握ってしまうため、不当に低い慰謝料や、不利な過失割合を提示されるケースが少なくありません。
後遺障害等級の認定も医師任せでは難しいので、交通事故に詳しい弁護士のサポートを受けてください。
名古屋で債権回収について弁護士に無料相談する方法
名古屋で債権回収に困っている方は、ベンナビ債権回収で弁護士を探してください。
以下のような債権には時効があるため、一定期間を経過すると請求権が消滅し、回収不能になってしまいます。
- 貸金や売掛金・立替金
- 家賃や地代
- 不払いの賃金や残業代
- 工事代金の未払金など
時効の完成は内容証明郵便などの送付によって阻止できますが、確実な回収まで考えると、弁護士名で送付したほうが効果的です。
弁護士は強制執行もサポートしてくれるので、多忙な方でも裁判所の手続きを進められます。
名古屋で債務整理について弁護士に無料相談する方法
名古屋で債務整理を検討している方は、ベンナビ債務整理で弁護士を見つけてください。
借金の返済負担を軽くしたい場合、任意整理や個人再生、自己破産などを選択できますが、残債や手持ちの資産、今後の収入などを考慮する必要があります。
自己判断では債務整理の方法を間違えてしまい、裁判所の手続きにも対応できないケースが多いので、弁護士に任せたほうが得策でしょう。
また、弁護士が債務整理を受任すると、債権者からの督促が停止するため、債権者対応のストレスから解放されます。
名古屋で離婚問題について弁護士に無料相談する方法
名古屋で離婚問題に悩んでいる方は、ベンナビ離婚で近くの弁護士を探してみましょう。
以下のような離婚問題は当事者間の解決が難しいため、弁護士のサポートが必要になります。
- 離婚の方法:協議離婚や調停離婚など
- 子どもの親権や面会交流
- 慰謝料や養育費
- 財産分与
慰謝料や養育費はいくら請求してよいかわからないことが多く、夫婦間で離婚時のルールを決めると、相手が約束を守らない場合があります。
弁護士に依頼すると適正な慰謝料や養育費を算定し、法的効力のある離婚協議書も作成してくれるので、離婚後のトラブルを防止できるでしょう。
名古屋で遺産相続について弁護士に無料相談する方法
名古屋で遺産相続の無料相談をしたい方は、ベンナビ相続で弁護士を探してみましょう。
弁護士は以下のような相続手続きや、親族間のトラブル解決に対応してくれます。
- 争いが起きない遺言書の作成
- 相続人や相続財産の調査
- 期限内の相続放棄や限定承認
- 遺留分侵害額の回収
相続放棄と限定承認は家庭裁判所に申述する必要があり、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月が期限になっています。
時間がなくて手続きに対応できない方は、早めに弁護士に依頼してください。
遺留分の侵害額請求権も、「相続が開始したこと」と「遺留分が侵害されていること」を知ってから1年で時効になるため、回収を急ぐ方は早めに相談しておきましょう。
名古屋で労働問題について弁護士に無料相談する方法
名古屋で労働問題を解決したい方は、ベンナビ労働問題で弁護士を見つけてください。
パワハラやセクハラ、残業代の不払いや不当解雇などトラブルがあった場合、弁護士は以下のように対応してくれます。
- 就業規則などの整備
- 労働審判や訴訟のサポート
- 労災の認定
- 不払い賃金や残業代の回収
労働問題の多い職場は生産性や社員の定着率が下がるため、会社側にとっても大きなデメリットになります。
しかし、このような問題は解決を先送りにしているケースが少なくありません。
弁護士のサポートがあると根本的な解決を目指せるので、労働問題に困っている方は無料相談を活用してみましょう。
名古屋で刑事事件について弁護士に無料相談する方法
名古屋で刑事事件の加害者弁護が必要なときは、ベンナビ刑事事件で弁護士を検索してみましょう。
弁護士に依頼すると、刑事事件を以下のように解決できる可能性があります。
- 被害者との示談成立
- 勾留や勾留延長の阻止
- 不起訴の獲得
- 無罪判決や執行猶予付き判決の獲得
有罪判決が下されると前科付きになり、職業も制限されてしまうため、今後の人生に大きく影響します。
罪を犯したときはすぐにでも弁護士に相談し、示談交渉などの弁護活動を依頼してください。
名古屋でネットトラブルについて弁護士に無料相談する方法
名古屋でネットトラブルに困っている方は、ベンナビITで無料相談できる弁護士を探してみましょう。
個人情報の公開や誹謗中傷、名誉棄損などの被害に遭った場合、以下のような対処が必要です。
- 投稿の削除
- SNSや掲示板管理者への情報開示
- 加害者の特定
- 損害賠償請求
IPアドレスなどの情報は保存期間が短いため、開示請求が遅れると加害者情報は特定できなくなります。
また、開示請求は裁判所を介した手続きになるケースが多いので、弁護士の協力は欠かせないでしょう。
無料相談を無駄にしないための4つのポイント
弁護士の無料相談は30分や1時間程度ですが、トラブルの内容を整理しないまま相談すると、すぐに時間切れとなってしまいます。
無料相談を無駄にしないよう、以下のポイント4つに気を付けておきましょう。
相談内容を時系列に整理しておく
名古屋で弁護士の無料相談を受ける場合、トラブル発生から現在までの状況を時系列に整理しておくと、話の要点が伝わりやすくなります。
交通事故の例では、以下のように情報を整理するとよいでしょう。
- 事故の発生日
- 病院で診察を受けた日
- むちうちなどの後遺症を自覚した日
- 治療の開始日
- 保険会社が示談交渉を持ちかけてきた日
法律問題を解決する場合、「何がいつ起きたか」が重要になるため、正確な情報整理が必要になります。
メモ書き程度で構わないので、順序を間違えないように記録しておきましょう。
証拠や資料を準備しておく
弁護士の無料相談を受ける際、証拠や資料があると解決方針を決めやすく、勝てる争いかどうかの判断もできます。
以下のような証拠や資料があれば、必ず弁護士に提出してください。
- DV被害のメモや音声データ
- サービス残業の実態を記録したメモ
- ドライブレコーダーの映像
- 預金口座の取引履歴 など
証拠や資料は時間が経つほど入手が難しくなるので、早めに保全しておきましょう。
弁護士費用を確認しておく
名古屋で弁護士の無料相談を受けるときは、弁護士費用も確認してください。
弁護士費用に統一基準はありませんが、トラブル解決には少なくとも10万円以上かかるので、大まかな金額だけでも知っておく必要があります。
良心的な弁護士に相談すると、報酬体系も丁寧に説明してくれます。
弁護士保険を活用する
弁護士保険に加入している場合、法律相談料や弁護士費用が保険料の範囲内でカバーされます。
保険の種類はいくつかありますが、ベンナビ弁護士保険に加入すると以下の補償を受けられます。
- 偶発的なトラブルの解決:330万円まで弁護士費用を補償
- 一般的なトラブルの解決:110万円まで弁護士費用を補償
毎月の保険料は最低2,250円からのプランがあり、1日あたりの負担額はわずか73円程度からです。
※保険料はプランによっても異なります。また補償対象や補償範囲には条件がありますので、契約前にご確認ください。
加入前に発生したトラブルは補償の対象外ですが、二次的なトラブルが予測されるときは、早め加入しておくとよいでしょう。
失敗しないための弁護士の選び方
弁護士にはそれぞれ得意分野があり、依頼者のサポート体制も異なっています。
名古屋の弁護士も例外ではないので、以下の基準で弁護士を選ぶと失敗しないでしょう。
取扱い分野を明確にしている弁護士
弁護士を選ぶときは、法律事務所のホームページで取扱い分野を確認してください。
解決実績や具体的な解決事例が掲載されていれば、期待値以上の成果を上げてくれる可能性が高いでしょう。
なお、相談・依頼できる案件がいくつも掲載されており、何が得意分野なのかわからない弁護士の場合、解決方針を誤ってしまう恐れがあるので注意してください。
経歴の長い弁護士
名古屋で相談したい弁護士が複数見つかったときは、経歴の長い弁護士を選ぶとよいでしょう。
法律問題は相手側も弁護士に依頼するケースがあるため、得意分野が同じであれば、経歴の長い弁護士に依頼したほうが有利です。
経歴の長さは弁護士の登録番号から判断できるので、相手側の弁護士よりも若い登録番号であれば、経験・実績ともに豊富な弁護士と判断できるでしょう。
ほかの士業と連携している弁護士
名古屋の弁護士にトラブルを解決してもらうときは、ほかの士業と連携しているかどうか確認してください。
たとえば、高額な不動産の相続でもめている場合、司法書士や税理士と連携している弁護士に依頼すると、相続税申告や相続登記もセットで対応してもらえます。
社労士と連携している弁護士の場合、スピーディに労働問題を解決してくれるでしょう。
来所不要で相談できる弁護士
オンライン面談やLINE相談、出張相談などに対応している弁護士であれば、法律事務所に出向かなくても無料相談できます。
直接面談しか対応していない弁護士の場合、病気で自宅療養している方やけがで入院している方は相談が難しいため、トラブルの解決が遅くなってしまうでしょう。
土日や夜間でも相談できる弁護士
平日に無料相談を利用できない方や、会社の勤務形態が変則的な方は、土日や夜間でも相談できる弁護士を選んでください。
事前に予約すると、深夜・早朝でも相談に乗ってくれる弁護士もいるので、サポート体制もよく確認しておきましょう。
まとめ|名古屋で無料相談できる弁護士はベンナビで見つけてください
名古屋は市区町村別の人口が国内3位になっているので、法律問題の発生件数も多いことでしょう。
身近なトラブルであっても、時間が経つほど解決が難しくなり、時効の完成によって金銭を請求できなくなる、または特定の権利を失ってしまうので注意が必要です。
トラブルを自己解決しようとすると、初期対応に失敗したり、解決方法そのものを間違えたりするケースが多いので、弁護士の無料相談を有効活用してください。
解決したい分野に注力している弁護士に無料で相談したいときは、ベンナビで弁護士検索してみましょう。