葛飾区で不動産相続の無料相談ができる窓口7選|ケース別にどこに相談すべきか解説
- 不動産相続はどこに相談すればいい?
- 何から手をつけていいのかわからない
不動産相続は、遺産分割協議や相続税の申告、名義変更など、複雑な手続きを正しく進める必要があります。
しかし、遺産分割の意見がまとまらない、税金の負担が予想以上に大きいなど、トラブルに発展するケースも少なくありません。
本記事では、ケース別におすすめの相談窓口をわかりやすく解説。無料相談時のポイントも併せて紹介します。
不安を解消し、スムーズな相続を進めるためにぜひ参考にしてください。
葛飾区内で不動産相続の無料相談ができる7つ
葛飾区で不動産相続の無料相談ができる窓口をまとめました。
お悩みの内容に応じて、適切なサービスを選択してください。
- 不動産トラブルの解決を依頼したいーー葛飾区の法律事務所
- 状況を整理したいーー役所の法律相談窓口
- 相続登記をスムーズに行いたい――東京都司法書士会
- 簡単なアドバイスがほしい――東京都弁護士会
- 登記書類の申請方法や記入方法が知りたい――東京法務局 城北出張所
- 相続税について相談したい――葛飾税務署・東京税理士会葛飾支部
- 経済的に困窮しているが弁護士や司法書士に相談したいーー法テラス上野
【おすすめ】法律事務所|弁護士に不動産相続の無料相談ができる
葛飾区で不動産相続に悩んでいる方は弁護士に相談することをおすすめします。
不動産相続では、複数の相続人がいる場合トラブルが発生しやすく、弁護士への相談が重要になるケースが多くあります。
不動産は高額であることが一般的で、分割方法の選択や評価額の算定方法によって相続人同士で対立が生じるのです。
特に、相続人の一部が非協力的な場合や、特定の分割方法で合意が取れない場合には、弁護士のサポートが効果的です。
また、ほかの窓口に比べ相談しやすいのがメリットです。
LINEやメールで土日祝・24時間対応している事務所も多いので、困ったときは一度無料相談してみるとよいでしょう。
不動産相続トラブルが得意な葛飾区の弁護士を探すなら「ベンナビ相続」を使うのがおすすめ!
不動産相続トラブルを抱えていて弁護士への依頼を検討している場合、条件に合った弁護士を全国から検索できるポータルサイト「ベンナビ相続」を使うのがおすすめです。
ベンナビ相続では、土日や夜間に対応できる弁護士、出張相談やオンライン面談に対応できる弁護士を検索できるため、葛飾区内に限らない豊富な選択肢から希望に合う弁護士を探すことも可能です。
もちろん、各弁護士の実績や費用についても比較できますので、まずは以下からお住まいの地域の弁護士を検索してみてください。
市役所・区役所の法律相談窓口|不動産相続の無料相談会に参加できる
葛飾区役所では、弁護士や司法書士などによる無料の法律相談会を実施しています。
不動産相続トラブルや相続登記に関する相談も受け付けており、行政の窓口であるため安心して参加することができます。
利用者は同一市内の住民に限られている場合が多いです。
気になる方はホームページで確認してみましょう。
相談できる内容 | 相続や離婚、借地借家、金銭トラブルなどの悩み事 |
---|---|
相談できる専門家 | 弁護士 |
相談日時 | 月~金:13:00~16:40 第1木曜:8:40~16:40 第2水曜:13:00~19:20 |
相談方法 | 対面・電話・オンライン |
相談場所 | 東京都葛飾区立石5-13-1 |
相談時間 | 記載なし |
相談予約電話番号 | 03-5654-8612~5 |
対象者 | 記載なし |
公式サイト | 葛飾区役所 |
なお、無料法律相談は30分以内に制限されており解決まで至るのは困難であるため、状況を整理したい方におすすめの窓口です。
葛飾区の司法書士会|相続登記に関する無料相談ができる
東京の司法書士会が運営している司法書士総合相談センターでは、司法書士の無料相談を受けることができます。
不動産相続において、司法書士は主に相続登記(名義変更)手続きのプロとして頼れる存在です。
司法書士は、登記申請を代理で行える唯一の専門家であり、複雑な書類準備や手続きの代行を担います。
私生活が忙しくて書類の準備が面倒、と感じる方は司法書士に相談するのがおすすめです。
相談場所 | 住所 | 電話番号 | 相談開催日 |
---|---|---|---|
東京司法書士会総合相談センター(四谷) | 東京都新宿区四谷本塩町4番37号 | 03-3353-9205 | 月~金:14:00~15:40 |
三多摩総合相談センター(立川) | 東京都立川市曙町2-34-13 | 042-548-3933 | 水:17:00~20:00 土:13:00~15:40 |
東京都弁護士会|地域によって相談料が無料
東京都弁護士会が運営する法律相談センターでは相続全般に関する無料相談を受け付けています。
ただし、一回の相談時間は15分~20分と非常に短いです。
具体的な相談をすることは難しいと考えた方がよいでしょう。
そのため、法律に関する簡単なアドバイスがほしい方向けの相談窓口になっています。
立川法律相談センター | 042-548-7790 |
---|---|
錦糸町法律相談センター | 03-5625-7336 |
北千住法律相談センター | 03-5284-5055 |
新宿総合法律相談センター | 03-6205-9531 |
町田法律相談センター | 042-732-3904 |
池袋法律相談センター | 03-5979-2855 |
霞が関法律相談センター | 03-3581-1511 |
蒲田法律相談センター | 03-5714-0081 |
八王子法律相談センター | 042-645-4540 |
地方法務局|書類作成の無料相談ができる
東京法務局 城北出張所では登記申請に必要な書類作成に関する無料相談が可能です。
ただし、受けられるサービスは登記書類に関することのみとなっています。
例えば、相続税に関する専門的な相談が必要な場合は税理士、遺産分割協議の問題がある場合は弁護士に依頼する必要があります。
自力で登記書類を準備したい方は法務局の無料相談がおすすめです。
葛飾区で登記手続案内を利用できる法務局は以下の通りです。
相談場所 | 葛飾区小菅4丁目20番24号 |
---|---|
予約番号 | 03-3603-4305 |
受付日時 | 9時00分~17時00分 |
相談時間 | 記載なし |
相談方法 | 対面 |
電話番号 | 03-3603-4305 |
税務署|面談や電話で相続税申告の無料相談を利用できる
葛飾区内には1ヵ所の税務署があり、相続税申告の無料相談に対応しています。
申告書の計算が難しい方や何から始めたらわからない、という方におすすめです。
ただし、税務署では一般的な相続税の仕組みや申告手続きについての説明が中心です。節税対策や相続税をめぐるトラブルについての具体的な助言は受けられないため注意してください。
税務署名 | 所在地 | 電話番号 | 管轄地区 |
---|---|---|---|
葛飾税務署 | 葛飾区立石8丁目31番6号 | 03-3691-0941 | 葛飾区 |
対面及び電話での相談が可能で、いずれも平日の8時30分~17時まで受け付けています。
また面談の場合は事前予約が必要なことと、相続税に関する相談のなかでも節税対策については相談できないことに注意してください。
税理士会|相続税や贈与税についての無料相談が可能
東京税理士会では葛飾区内に1ヵ所の支部を設置しており、電話や面談で相続税に関する無料相談を受け付けています。
相談時間は通常30分以内です。
無料相談は一般的な相続税や贈与税に関するものに限られるため解決には至らない場合があります。
税務署名 | 所在地 | 電話番号 | 管轄地区 |
---|---|---|---|
東京税理士会葛飾支部 | 東京都葛飾区立石7-12-7 | 03-3693-0834 | 葛飾区 |
税理士は税務署とは異なり節税対策についても教えてくれるため、相続税や贈与税が高額で税理士との契約が必要になりそうな場合に利用するといいでしょう。
法テラス|一定条件を満たせば弁護士や司法書士に無料相談が可能
経済的な余裕がない方は、法テラスの民事法律扶助制度を利用できる場合があります。
収入や資産が条件を満たしている場合、30分×3回まで弁護士や司法書士への無料相談を受けることが可能です。
(東京都特許区・大阪市などに住居がある場合)
相談者の世帯人数 | 月収要件 | 資産要件 |
---|---|---|
単身者 | 20万200円以下 | 180万円以下 |
2人 | 27万6,100円以下 | 250万円以下 |
3人 | 29万9,200円以下 | 270万円以下 |
4人以上 | 32万8,900円以下 | 300万円以下 |
制度の利用には収入や資産以外にも条件があるほか、上記の月収要件についても家賃や住宅ローンを負担している場合に上限が増えることがあります。
詳細は法テラスの公式サイトなどで確認ください。
対面や電話だけでなく、オンラインで無料相談を受け付けているところもあります。
なお、法テラスの無料相談は自分で弁護士を選べないため、理想の相手に必ずしも相談できるわけではない点に注意しましょう。
なお葛飾区内には法テラスがないため、法テラスでの相談を希望する方は、周辺の法テラスの利用を検討しましょう。
葛飾区の周辺の法テラスは以下のとおりです。
法テラス上野
相談できる内容 | 法律相談全般 |
---|---|
電話番号 | 0570-078304 |
営業時間 | 月~金:9時00分~17時00分 |
所在地 | 台東区上野2-7-13 ヒューリック・損保ジャパン上野共同ビル6F |
公式サイト | 法テラス上野 |
不動産相続の悩みを専門家に相談するメリット
不動産相続では遺産相続トラブル、相続税の計算や名義変更手続きなど、複雑な作業を多く行う必要があります。
そのため、専門的な知識を持った弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
ここでは専門家の無料相談を受けるメリットを紹介します。
不動産相続に特化した専門的なアドバイスが得られる
不動産相続の相談ができる窓口は複数ありますが、あくまでも一般的な回答に限られるケースがほとんどです。
一方、弁護士や司法書士などの専門家に相談することで自身のケースに合わせた相続方法やトラブル解決を目指すことができます。
例えば、相続人同士でトラブルが起きた場合は法律事務所で弁護士に相談するのがおすすめです。
不動産の相続では現物分割・代償分割・換価分割などの複数の分割方法があり、どれを採用するかで対立が生じます。
専門家である弁護士に相談することで、適切な相続方法を相続人に提案し円満に相続を進めることができるでしょう。
【参考】不動産はどう遺産分割すればいい?分割方法の種類と選び方、評価方法を解説
手続きの負担を大幅に軽減できる
不動産相続に伴う名義変更や相続税の申告などの手続きは難しく、特に初めて相続を経験する方にとっては大きな負担です。
専門家に依頼することで、以下のメリットがあります。
- 時間の節約:書類作成や役所への申請などを専門家に任せることで、自分で調べたり対応する手間が省ける
- 精度の向上:専門家が手続きを進めるため、ミスや書類の不備が発生しにくくなる。
特に、相談から依頼まで一貫して対応してくれる専門家を選ぶと、効率的に手続きを進めることができます。
葛飾区で不動産相続の無料相談するときのポイント
不動産相続の無料相談は安心して相続を進めるための重要なステップです。
しかし相談内容や時間が限られていることが多々あるため、的確なアドバイスを受けるには事前準備や相談時のポイントを抑えることが重要です。
ここでは不動産相続に関する無料相談を上手に活用するための5つのポイントを解説します。
1.相続が発生したら早めに相談を開始する
相続手続きには期限があるため、早めの相談が重要です。
たとえば、相続放棄や限定承認は相続発生から3か月以内に決める必要があります。さらに、令和6年4月から相続登記が義務化され、3年以内に手続きを行わなければならなくなりました。
また、被相続人が生存中であれば、生前贈与や家族信託などを活用した節税対策も可能です。
早めの行動が、トラブル防止や手続きの円滑化につながるため、不動産相続を考えている方は早めの相談をおすすめします。
2.自分の相談内容に合った専門家を選ぶ
不動産相続に関する相談は内容によって適切な専門家が異なります。
以下の表を参考に相談先を選んでみてください。
相談先 | 相談内容 |
---|---|
弁護士 | 遺産分割協議、不動産相続に関するトラブル |
法務局、司法書士 | 相続登記全般 |
税理士 | 相続税 |
専門分野に精通した専門家なら、より実務的なアドバイスが得られます。
3.事前に資料を準備しておく
無料相談では、現状を正確に伝えるために必要な資料を準備しましょう。
以下の書類を用意するとスムーズです。
- 不動産に関する資料(固定資産評価証明書、登記済権利証)
- 被相続人に関する資料(戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍、住民票の除票・戸籍の附票)
- 相続人に関する資料(戸籍謄本、住民票)
- 相談に関係する資料(遺言書、遺産分割協議書、ほかの相続人とのやり取り)
- 相談したいことをまとめたメモ
- 身分証明書、印鑑、現金 など
資料が揃っていると、正確なアドバイスを受けやすくなります。
また、相談の際に持参することでその場で追加の質問にも対応可能です。
4.相談時の対応を見極める
不動産相続の悩みを打ち明けるなら、できるだけ自身が信頼できる相手が好ましいです。
そのために以下のポイントを踏まえ、対応時に確認するようにしましょう。
- 相談しやすさ
- メリット・デメリットの説明
- 費用の透明性
自分と相性が合わない相手に依頼してしまうと、スムーズな相続が行えない可能性が高まります。
そのため、無料相談時にしっかりと見極めておくことが重要です。
5.相談内容を整理し、優先順位をつける
無料相談は時間が限られているため、相談内容を事前に整理しておくことが大切です。
以下の方法で効率よく相談を進められます。
- 質問内容を箇条書きにする
- 優先度の高い内容を先に相談する
- 解決策だけでなく、リスクについても確認する
これらを行っておくことで、相談先から適切なアドバイスを受けることができるでしょう。
さいごに|不動産相続に悩んでいるなら専門家に相談しよう
不動産相続の手続きには期限のあるものが多いため、なるべく早めにおこなうべきです。
しかし、自身に合わせた相続方法や登記方法がわからない、という方が多いのが現状です。
迷ったら不動産相続問題の実績が豊富な弁護士への相談を検討してみましょう。
一部の弁護士は司法書士や税理士の資格を持っており、相続トラブル全般に対応可能なため、あなたの悩みを解決するサポートをしてくれます。
不動産相続について弁護士に相談したい場合はベンナビ相続を使って「不動産の相続が得意な弁護士」を検索してみましょう。