法テラスの口コミや評判は本当?利用条件やメリット・デメリットを徹底解説!

法テラスは、法的トラブルに直面した際に頼りにできる公的機関として、多くの方々に利用されています。
しかし、その利用に対する口コミには、良い点と悪い点が存在します。
無料相談や弁護士・司法書士費用の立替えが経済的負担を軽減する一方で、相談時間が短い、弁護士を選べないなどのデメリットも指摘されています。
本記事では、法テラスの口コミを通じて、利用者の実際の声を紹介し、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
法テラスとは?サービス内容と利用条件をわかりやすく解説
法テラスは、国によって設立された法的トラブル解決のための総合案内所です。
正式名称は「日本司法支援センター」と言い、経済的に余裕がない方でも法的サービスを受けられるように支援することを目的としています。
法テラスでは、無料法律相談や、弁護士・司法書士費用の立替えなどを行っています。
法テラスの役割と3つの主な支援内容
法テラスの主な役割は、国民がどこに住んでいても、法的トラブルの解決に必要な情報やサービスを受けられるようにすることです。
具体的には、以下の3つの支援内容を提供しています。
- 情報提供
法律問題の解決に役立つ法制度や、相談窓口に関する情報を提供しています。 - 無料法律相談
経済的に余裕のない方を対象に、弁護士や司法書士による無料法律相談を実施しています。 - 弁護士・司法書士費用の立替え
経済的に余裕のない方が、弁護士や司法書士に依頼する際の費用を立替える制度を設けています。
法テラスを利用できる人の条件
法テラスの無料法律相談や弁護士・司法書士費用の立替え制度を利用するには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 収入・資産要件
収入や資産が一定の基準以下であること。 - 勝訴の見込みがないとはいえないこと
紛争解決の見込みがあること、または自己破産の免責見込みがあることなど。 - 民事法律扶助の趣旨に適すること
報復感情を満たすためだけの訴訟や、権利濫用的な訴訟でないこと。
法テラスで相談できる内容
法テラスでは、民事事件、家事事件、行政事件に関する相談が可能です。
具体的には、借金問題、離婚、相続、労働問題、交通事故、消費者被害など、幅広い分野の相談に対応しています。
ただし、刑事事件に関する相談は対象外となります。
法テラスの良い口コミ・評判からわかるメリット
法テラスに関する良い口コミや評判から、以下のメリットが挙げられます。
費用が安い
法テラスの最大のメリットは、経済的な理由で弁護士への相談をためらっている方でも、無料または低額で法的サービスを受けられる点です。
無料法律相談は、一定の条件を満たせば誰でも利用できます。
また、弁護士・司法書士費用の立替え制度を利用すれば、費用の負担を軽減できます。
経験豊富な弁護士・司法書士に相談できる
法テラスには、さまざまな分野の経験豊富な弁護士・司法書士が登録しています。
利用者の相談内容に応じて、適切な専門家を紹介してもらえます。
分割払い可能
法テラスの弁護士・司法書士費用の立替え制度を利用した場合、立替金を分割で返済することができます。
月々の返済額は5,000円から10,000円程度と、経済的な負担が少なくなるように配慮されています。
全国どこでも利用できる
法テラスは全国各地に事務所があり、電話やメールでの相談も可能です。
お住まいの地域に関わらず、法テラスのサービスを利用できます。
相談内容の秘密が守られる
法テラスの職員や、法テラスを通じて紹介された弁護士・司法書士には守秘義務があります。
相談内容が外部に漏れる心配はありません。
法テラスの悪い口コミ・評判からわかるデメリット
法テラスには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも指摘されています。
相談できる弁護士を選べない場合がある
法テラスの無料法律相談では、相談者が弁護士を指名することはできません。
そのため、必ずしも自分の相談内容に最適な弁護士に相談できるとは限りません。
誰でも利用できるわけではない
法テラスの無料法律相談や費用立替え制度を利用するには、収入や資産が一定の基準以下である必要があります。
そのため、一定以上の収入や資産がある方は、法テラスのサービスを利用できません。
相談時間が限られている場合がある
法テラスの無料法律相談は、1回あたり30分程度と時間が限られています。
複雑な問題を抱えている場合は、十分な相談時間が確保できない可能性があります。
担当弁護士との相性が悪い場合がある
法テラスを通じて弁護士に依頼した場合でも、担当弁護士との相性が合わないことがあります。
しかし、原則として、法テラスを通じて依頼した弁護士を変更することはできません。
電話が繋がりにくい、予約が取りにくいという声も
法テラスのサポートダイヤルは、時間帯によっては電話が繋がりにくいことがあります。
また、無料法律相談の予約が取りにくい場合もあります。
法テラスの口コミ・評判
法テラスの口コミ・評判を、相談内容のケース別に紹介します。
債務整理に関する口コミ・評判
債務整理に関する口コミでは、「親身になって相談に乗ってくれた」「借金問題の解決に向けて具体的なアドバイスをもらえた」といった良い評判がある一方で、「相談時間が短く、十分な説明を受けられなかった」という声も見られます。
離婚問題に関する口コミ・評判
離婚問題に関する口コミでは、「女性の弁護士に相談できて安心できた」「離婚後の生活設計についてもアドバイスをもらえた」といった良い評判がある一方で、「担当弁護士が事務的で、親身さに欠けると感じた」という声も見られます。
相続問題に関する口コミ・評判
相続問題に関する口コミでは、「複雑な相続問題をわかりやすく説明してくれた」「遺産分割協議の進め方について具体的なアドバイスをもらえた」といった良い評判がある一方で、「相談時間が短く、疑問点を解消できなかった」という声も見られます。
その他のトラブルに関する口コミ・評判
労働問題や交通事故などのトラブルに関する口コミでは、「専門的な知識を持つ弁護士に相談できて良かった」「示談交渉の進め方について具体的なアドバイスをもらえた」といった良い評判がある一方で、「担当弁護士との連絡が取りにくかった」という声も見られます。
法テラスの利用の流れと注意点
法テラスを利用する際の流れと注意点について解説します。
問い合わせ・予約方法
法テラスへの問い合わせや無料法律相談の予約は、電話、メール、Web予約のいずれかの方法で行うことができます。
電話の場合は、法テラス・サポートダイヤル(0570-078374)に連絡します。
メールやWeb予約は、法テラスの公式サイトから行うことができます。
必要書類の準備
無料法律相談を受ける際には、相談内容に関する資料や、収入・資産を証明する書類などが必要になる場合があります。
事前に法テラスに確認し、必要な書類を準備しておきましょう。
無料法律相談当日の流れ
無料法律相談当日は、予約した時間に法テラスの事務所を訪問します。
相談時間は30分程度です。
相談内容を簡潔にまとめ、質問したいことを事前に整理しておくと、時間を有効に活用できます。
弁護士・司法書士費用の立替え制度利用の流れ
弁護士・司法書士費用の立替え制度を利用する場合は、無料法律相談を受けた後、法テラスに申請を行います。
審査の結果、利用が認められると、法テラスが弁護士・司法書士費用を立替えます。
立替金の返済は、原則として月々5,000円〜10,000円の分割払いとなります。
法テラス以外で弁護士・司法書士に相談する方法
法テラス以外にも、弁護士・司法書士に相談する方法があります。
ベンナビを利用する
ベンナビは、弁護士・司法書士と相談者をつなぐポータルサイトです。
地域や相談内容から、自分に合った弁護士・司法書士を探すことができます。
各弁護士会・司法書士会の法律相談センター
各弁護士会・司法書士会では、法律相談センターを設けています。
有料の場合が多いですが、法テラスよりも相談時間が長く、専門的なアドバイスを受けられる場合があります。
自治体の法律相談
多くの自治体では、住民向けに無料の法律相談を実施しています。
弁護士や司法書士に相談できる機会が設けられている場合があります。
初回無料相談を実施している法律事務所
近年、初回無料相談を実施している法律事務所が増えています。
法テラスの利用条件に合わない場合や、特定の分野に強い弁護士に相談したい場合は、これらの法律事務所を利用するのも一つの方法です。
法テラスの口コミに関するよくある質問(FAQ)
法テラスの口コミに関するよくある質問をご紹介します。
法テラスの相談は本当に無料ですか?
一定の収入・資産要件を満たす方は、法テラスの無料法律相談を利用できます。
法テラスを利用するのに審査はありますか?
無料法律相談や費用立替え制度を利用するには、収入・資産要件などの審査があります。
自分で弁護士を選べますか?
法テラスの無料法律相談では、相談者が弁護士を指名することはできません。
ただし、費用立替え制度を利用する場合は、法テラスと契約している弁護士の中から選ぶことができます。
法テラスの費用は分割払いできますか?
弁護士・司法書士費用の立替え制度を利用した場合、立替金の分割払いが可能です。
法テラスの相談時間はどのくらいですか?
無料法律相談の時間は、1回あたり30分程度です。
まとめ
法テラスは、経済的な理由で弁護士への相談をためらっている方にとって、非常に心強い存在です。
しかし、利用条件や相談時間の制限など、デメリットも存在します。
法テラスの口コミや評判を参考に、ご自身の状況に合わせて利用を検討しましょう。
また、法テラス以外にも、弁護士・司法書士に相談する方法はありますので、幅広い選択肢の中から、最適な相談先を見つけることが大切です。