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養育費の減額を弁護士に無料相談するには?主な相談窓口・手続きの流れを解説

弁護士監修記事
離婚トラブル 養育費
2026年06月15日
養育費の減額を弁護士に無料相談するには?主な相談窓口・手続きの流れを解説
この記事を監修した弁護士
原 千広弁護士 (東京代々木法律事務所)
東京大学法科大学院修了。東京弁護士会所属。離婚・相続等の家族案件から労働・国際案件まで幅広く携わり、Yahoo!ニュース等の記事監修も手がける。(※本コラムにおける、法理論に関する部分のみを監修)
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養育費の減額を法的に正しく進めるには、まずは弁護士への無料相談から始めるのがおすすめです。

養育費の減額は、再婚や減収といった正当な事情があれば認められるケースは多いですが、手続きを誤ると交渉が長引いたり不利な条件になったりするリスクがあります。

本記事では、弁護士に無料相談できる窓口の一覧を紹介。相談時のポイントや減額が認められる・認められないケースも解説するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

【悩み別】養育費の減額を弁護士に無料相談できる窓口一覧

養育費の減額に関する弁護士への相談窓口は、あなたの状況や主な悩みポイントによって異なります。以下では、窓口別に向いている人の特徴・主なメリット・特徴をまとめました。

相談窓口 こんな方におすすめ 特徴・メリット
ベンナビ離婚 自分で弁護士を選びたい方 オンライン相談可能など条件を絞って検索できる
弁護士会の法律相談センター 自宅の近くで弁護士を探したい方 無料相談後、正式な依頼まで進めることができる
法テラス 費用面に不安がある方 収入基準を満たせば弁護士費用の立替制度が利用可能
市役所・区役所の無料相談 地元の弁護士に相談したい方 地域の役所で現役弁護士の助言が受けられる

まずは自分の目的に合った窓口を確認しましょう。

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自分に合った弁護士を効率よく探したいなら、「ベンナビ離婚」の利用がおすすめです。ベンナビ離婚では、居住地域と相談内容を入力するだけで養育費問題に注力している弁護士を絞り込めます。

電話・メール相談に対応している事務所も多数掲載されており、仕事や育児で忙しい方でも相談しやすいのが大きなメリットです。また、オンライン相談にも対応している事務所も多く掲載されています。

初回無料相談を受け付けている法律事務所も多いので、まずは気軽な相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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弁護士会の法律相談センター|近くの弁護士に相談したい方

なるべく自宅や職場の近くで弁護士を探したい方は、各地の弁護士会が運営する法律相談センターの利用がおすすめです。最大の特徴は、地域内に事務所を構える地元の弁護士が相談を担当している点です。

正式に依頼する場合も、打ち合わせのたびに遠方まで足を運ぶ必要がないので、スムーズに手続きを進められます。ただし、弁護士会の法律相談センター経由では基本的に担当弁護士を指名できないので注意が必要です。

また、相談料は弁護士会によって異なり、養育費の相談が有料(30分5,500円程度が相場)となるケースもあります。まずは最寄りの弁護士会の公式サイトを確認し、養育費相談の有無や費用をチェックしてから予約するのをおすすめします。

法テラス|費用をできるだけ抑えて弁護士に相談・依頼したい方

法テラス(日本司法支援センター)は、経済的な不安を抱える方のための総合案内所です。一定の収入・資産基準を満たせば、同一の問題について3回まで無料で弁護士相談が受けられます。

具体的な収入・資産基準は、次のとおりです。

家族の人数 収入要件 資産要件
一人 20万200円(18万2,000円) 180万円以下
二人 27万6,100円(25万1,000円) 250万円以下
三人 29万9,200円(27万2,000円) 270万円以下
四人 32万8,900円(29万9,000円) 300万円以下
五人目以降 1名増えるごとに3万3,000円(3万円)加算 300万円以下

※()内は東京都特別区や大阪市などの地域以外の場合の基準

最大の特徴は、弁護士費用を一時的に立て替えてもらえる民事法律扶助制度です。本制度を活用すれば、まとまった資金がなくても月々5,000円〜1万円程度の分割払いで弁護士に依頼できます。

注意点として、法テラス経由の申し込みでは担当弁護士を自分で選べません。自分で弁護士を選びたいときは、ポータルサイトなどで養育費に強くて法テラスの利用OKの弁護士を自ら探し、直接相談に行く方法が有効です。

【関連記事】法テラスを初めて利用する人必見!依頼までの流れや相談時のポイントなどを詳しく解説

市役所・区役所などの無料相談|お住まいの近くに役所がある方

多くの自治体では、市民サービスの一環として養育費や離婚に関する無料相談窓口を設けています。主な特徴は、住んでいる地域の役所で現役の弁護士による専門的な助言を無料で受けられる点です。

相談では、法定養育費制度などの新法に基づいたアドバイスや増減額の見通しを確認できます。地元の弁護士が担当することが多いので、地域に根ざした身近な相談先として安心感があります。

ただし、1回の相談時間は20〜30分程度と短く、同じ弁護士への継続相談や交渉の代行は不可とされていることが多いです。また、予約枠がすぐに埋まる傾向があるので自治体の公式サイトで早めに申し込む必要があります。

養育費減額について弁護士に無料相談するときのポイント

無料相談の時間は30分〜60分程度なので、限られた時間を最大限に活かすには事前の準備が不可欠です。話しているうちに時間が終わったという状況を防ぐために、2つのポイントを押さえておきましょう。

聞きたい内容や質問の優先度を決めておく

弁護士との相談時間は限られているので、事前に質問の優先順位をつけておきます。主な質問例は、次のとおりです。

  • 自分のケースで法的に減額できる見込みはあるか
  • 減額できる場合、いくら程度下がる可能性があるか
  • 弁護士の依頼費用と得られる減額総額のバランスはどうか
  • 弁護士を立てずに自分で調停を進めた場合、どのようなリスクがあるか

質問事項は、特に解決したい悩みから順にリストアップしてメモに残しておきましょう。当日は、弁護士が示した具体的な数字・アドバイスの内容を書き留めておくと後から比較検討しやすいです。

自分や元配偶者の状況を細かくまとめておく

弁護士から具体的な回答を引き出すには、正確な情報の共有が欠かせません。情報共有が不十分だと、アドバイスも曖昧になるので注意が必要です。

相談の質を高めるために、以下の情報を事前に整理しておきましょう。

項目 確認・まとめておくべき内容
養育費の現状 現在の金額・決定時の経緯(協議・調停・公正証書など)
自身の収入変化 現在と減収前の年収・減収の理由(病気・リストラなど)
再婚・扶養の状況 再婚の有無・相手の収入・養子縁組や新たな子どもの有無
相手方の状況 わかる範囲での再婚、収入の変化、子どもの現況
手元の書類 公正証書、調停調書、源泉徴収票、診断書などの有無

情報を細かく整理すれば、弁護士は減額の可否だけでなく、具体的な減額幅・ベストな進め方を判断しやすいです。相談の質は、情報共有の良し悪しが左右すると心得ておきましょう。

弁護士への無料相談前に養育費減額に関して知っておくべき4つの基礎知識

養育費の減額を検討する前に、養育費の基本的な仕組みを把握しておくことが重要です。いつまで払うのか・相場はどう決まるのかを理解した上で弁護士に相談すれば、限られた時間をより有効に活用できます。

具体的にみていきましょう。

養育費はいつまで支払うのか|一般的には子どもが自立するまで

法律上、養育費の明確な終了時期は定められていませんが、実務上は子どもが経済的に自立するまでが基本的な考え方です。

取り決めの際に多く使われる基準は、主に3パターンです。

  • パターン①:20歳まで|以前の成年年齢の名残として、現在もっとも多く使われる基準
  • パターン②:高校卒業の18歳まで|卒業後すぐに就職する場合などに設定される基準
  • パターン③:大学卒業の22歳まで|両親が話し合い、合意の上で設定される基準

2022年の法改正によって成年年齢が18歳に引き下げられましたが、養育費の終期が自動的に18歳になるわけではありません。離婚時に20歳までと取り決めていれば、その合意が優先されます。

養育費をいつまで払うのかという取り決めが曖昧だと、将来的なトラブルにつながりやすいので注意が必要です。

養育費の相場はどれくらいか|養育費は親の収入によって決まる

養育費に一律の定価は存在しませんが、裁判所が公表している養育費算定表(改訂版)が実務上の目安として広く使われています。算定表では、支払う側の年収・受け取る側の年収・子どもの人数と年齢を組み合わせて金額を算出します。

たとえば、支払う側の年収が500万円・受け取る側の年収が200万円・子ども(10歳)が1名である場合、算定表上の目安は約4万円〜6万円/月程度です。算定表はあくまで目安なので、双方が納得すれば相場よりも高い・低い金額で合意できます。

一方、調停や審判に発展した場合は、算定表に基づいた金額が判断の基準になります。減額を請求する場合も、まずは現在の養育費と算定表の相場を照らし合わせることが重要です。

【関連記事】養育費を簡単に計算できる!養育費算定表と自動計算機を使う方法を解説

養育費はどうやって決めるのか|話し合いや養育費請求調停を申し立てる

養育費を取り決めるときは、まずは夫婦間で話し合い、合意に至らない場合は家庭裁判所での法的手続に移ります。一度取り決めた養育費の減額を希望する場合も、自己判断で勝手に支払額を減らすのは認められません。

具体的なステップは、次のとおりです。

  1. 協議|父母間で金額・期間を取り決める
  2. 養育費請求調停|家庭裁判所への申し立て
  3. 審判|裁判官による最終判断

なお民法改正により、2026年4月1日以降に離婚した場合、養育費の取り決めがなくても子ども1人につき月額2万円の法定養育費を請求できるようになりました。

養育費はどうやって請求するのか|取り決め後も未払いなら強制執行手続をする

養育費の支払いが滞った際、いきなり裁判を検討しなければならないわけではありません。まずは冷静に、以下のステップに沿って段階的に対応を進めましょう。

  1. 確認|電話・メールでの連絡
  2. 督促|内容証明郵便の送付
  3. 強制執行|給与・預金の差し押さえ

以前は相手の預金口座や勤務先が不明だと差し押さえが困難でしたが、現在は裁判所を通じて銀行や市役所、日本年金機構などから情報を取得できます。さらに、養育費は子どもの生存に関わる重要な債権なので、給与の手取り額の2分の1まで差し押さえが可能です。

一度差し押さえれば、継続的に回収できる可能性も高まります。相手から養育費を回収する方法は、専門家である弁護士に相談して戦略を立てましょう。

【関連記事】調停調書と公正証書の違いとは?作成すべきケースについて解説!

 養育費の減額が認められるケース

一度取り決めた養育費も、その後の事情変更によって例外的に減額が認められる場合があります。具体的なケースを解説します。

支払う側が再婚して扶養家族が増えたとき

養育費を支払う側が再婚し、新たに扶養すべき家族が増えた場合は、減額が認められやすくなります。具体的には、次のようなケースが対象です。

  • 再婚相手の連れ子と養子縁組をした場合
  • 再婚相手との間に新たな子どもが生まれた場合
  • 再婚相手が専業主婦(主夫)で収入がなく、扶養に入った場合

ただし、再婚しただけでは自動的に減額されません。新たな扶養義務が生じたことを具体的に示し、養育費算定表に基づいて減額幅を計算した上で、協議もしくは調停での手続きが必要です。

支払う側の収入が減ったとき

支払う側の収入がやむを得ない理由で大幅に減少したときは、減額が認められる可能性があります。主なケースは、重い病気で長期間働けなくなった場合・会社の倒産やリストラで失業した場合・職場の経営悪化で大幅に減給した場合などです。

一方、ほかにやりたい仕事が見つかったから辞めた・フリーランスになって意図的に仕事を減らしたといった自己都合による収入減は、減額請求が通らないケースが多いです。

減額を求めるには、源泉徴収票・給与明細・診断書・解雇通知などの収入減を裏付ける客観的な書類が重要となります。

受け取る側の収入が増えたとき

養育費を受け取る側の収入が以前よりも大幅に増加した場合も、減額が認められる可能性があります。

そもそも養育費は、父母双方がそれぞれの収入に応じて分担して負担するものです。受け取る側の収入が増えれば、親としての負担能力が高まったとみなされ、結果として支払う側の負担額は低くなる傾向にあります。

例えば、離婚時は専業主婦やパート勤務だった元配偶者が、正社員として就職し、高収入を得られるようになったケースなどが該当します。

ただし、わずかな昇給程度では事情変更とは認められにくく、算定表に当てはめた際に現在の支払い額を著しく下回るほどの変化が必要です。また、離婚時の協議で将来の増収をあらかじめ織り込んで金額を設定した場合は、実際に増収しても減額の理由にはなりません。

まずは、現在の元配偶者の推定年収を算定表に当てはめ、今の支払い額が妥当かを再確認しましょう。

受け取る側が再婚し、再婚相手が子どもと養子縁組したとき

受け取る側が再婚し、再婚相手と養育費の対象となる子どもが養子縁組を結んだ際は、減額または免除が認められる可能性が高いです。養子縁組をすると、再婚相手が子どもに対する第一次的な扶養義務を負うため、当初の養育費支払義務者(実親)の負担順位が下がります。

再婚相手に収入がない場合は免除・減額が認められにくいケースもありますが、再婚相手が安定した収入を持つ場合は減額・免除の可能性が高まります。

重要なのは再婚した事実だけでなく、養子縁組が成立しているかどうかです。元配偶者が再婚したからといって、養子縁組なしに一方的に支払いは止められないので注意しましょう。

【関連記事】再婚で養育費が打ち切り・減額になる場合とは?ケース別の判断基準を徹底解説

養育費の減額が認められないケース

減額が認められないケースを把握しておくことも、交渉を有利に進めるために重要です。

具体的に解説します。

支払う側の自己都合退職によって収入が減ったとき

ほかにやりたいことが見つかった場合など、自身の意思による自己都合退職で収入が減少した場合、養育費の減額は原則として認められません。裁判所が減額を認めるのは、あくまでリストラや倒産、病気などのやむを得ない事情で仕事を続けられない場合のみです。

自己都合での退職は、子どもの養育義務よりも自身を優先した選択と捉えられることが多いので、退職前の収入に基づいた支払額が維持される可能性が高いです。ただし、長時間労働が原因で適応障害やうつ病などになって退職した場合などは減額が認められる余地もあります。

自身の状況がやむを得ない事情に該当するかどうかは、弁護士に確認しましょう。

「子どもに会わせてもらえない」が減額請求理由の場合

面会交流が実現できていないのを理由とした養育費の減額・支払いの停止は、法的に認められません。養育費は子どもが健やかに成長するための権利であり、親同士が面会交流について揉めるのは別問題です。

もし相手方が正当な理由なく面会を拒否していても、養育費の支払い義務は免除されません。面会交流が進まないことへの不満を主張しても、自身の義務を怠っているとみなされるリスクがあるので注意が必要です。

子どもに会わせてもらえない場合は、家庭裁判所に面会交流調停を申し立てて、適切な面会交流の実現を求めましょう。

【関連記事】面会交流調停とは?調停の流れや費用と弁護士に依頼するメリットを解説

相場より高い養育費であることを理由に減額請求する場合

離婚時に双方が合意して算定表の相場よりも高い養育費を決めた場合、後から相場より高いから減らしたいという理由だけで減額するのは困難です。一度交わした合意は、法的に有効なものとして扱われます。

たとえ現在の支払額が算定表上の金額と大きく乖離していても、合意の上で決まった以上は、事情の変更を容易には認めないのが裁判所のスタンスです。

ただし、相場との乖離があまりに極端かつ自身の収入が急激に減った際は、協議や調停の場で見直しが認められる可能性もゼロではありません。

まずは専門家である弁護士に、自分のケースが交渉の余地があるケースに該当するかどうか診断してもらうのをおすすめします。

後になってから自分の子どもではないことがわかった場合

後になって実は自分の子どもではないと判明した場合でも、法律上の親子関係が残っている限り、養育費の支払い義務は原則として継続します。法律には、婚姻中に妊娠・出産した子どもは夫の子と推定する嫡出推定という制度があるからです。

実子ではない子どもとの親子関係を解消するには、裁判所を通じて以下のいずれかの手続きを行い、確定判決を得る必要があります。

  • 嫡出否認|婚姻関係にある夫婦間に生まれた子との親子関係を夫が否定する手続き
  • 親子関係不存在確認|戸籍上の親子関係が真実ではない場合に親子関係を解消する手続き

なお、親子関係不存在確認に期限はありませんが、嫡出否認の訴えには父が子の出生を知った時から3年以内等の期限があります。期限を過ぎると、血縁がなくても法律上の親子として扱われるので、養育費の支払い義務も残ったままです。

自分の子ではないかもしれないという疑念がある場合は、速やかに弁護士に相談し、適切な法的措置を講じましょう。

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養育費減額をおこなうまでの流れ

続いて、養育費減額をおこなうまでの流れを具体的に解説します。しっかりと頭に入れておきましょう。

まずは当事者同士で話し合いをする

養育費の減額を求める最初のステップは、相手方との直接交渉です。交渉の場では、相手方に連絡を取って収入の変化・再婚・扶養家族の増加など、減額を求める具体的な理由を伝えましょう。

合意に至った場合は、必ず内容を書面に残してください。あとから「言った・言わない」の食い違いが発生し、トラブルが発生するおそれがあります。

ただし、直接交渉は感情的な対立になりやすく、相手が話し合い自体を拒否するケースも少なくありません。精神的な負担を減らしたい場合や相手との関係が険悪な場合は、協議の段階から弁護士に交渉を代行してもらうのも検討しましょう。

協議できなければ養育費減額調停を申し立てる

話し合いがまとまらない・相手が応じない場合は、家庭裁判所に養育費減額調停を申し立てます。調停では、調停委員が双方から話を聞き、合意に向けて仲介してくれます。

調停の場では、養育費の減額を希望する理由を具体的に示すのが必須です。源泉徴収票・給与明細・診断書・住民票など、事情変更を裏付ける書類を揃えておきましょう。

なお、調停は主張の組み立て・言葉の選び方ひとつで調停委員に好印象を残せるか否かが大きく変わります。調停の場に弁護士がいる場合・いない場合とで結果に大きな差が出やすい局面です。

調停不成立の場合、養育費減額審判に移行する

調停で合意に至らなかった場合、自動的に審判へ移行します。審判では、調停での双方の主張・提出書類をもとに、裁判官が養育費の減額を認めるか否か・具体的な減額幅を決定します。

当事者の合意ではなく、裁判官の判断によって結論が出るため、調停での主張の内容が審判の結果に直結する重要な場面です。もし審判の内容に不服がある場合は、即時抗告によって高等裁判所に不服申し立てができますが、さらに時間と費用がかかります。

この段階から弁護士なしで対応するのは非常に難しく、法的なリスクも高まるので注意が必要です。調停の段階から弁護士に依頼しておけば、審判を有利に進められる可能性が高まります。

養育費減額を弁護士に依頼する際にかかる費用相場

養育費減額の交渉や調停を弁護士に依頼した場合、費用の総額は40万円〜50万円程度になるケースが一般的です。主な内訳は、以下のとおりです。

費用項目 内容 目安
相談料 相談時間に応じて発生 30分5,000円程度(初回無料も多い)
着手金 依頼時に支払う前払い金 10万円〜20万円程度
減額報酬金 減額成功時の成功報酬 減額分の10%〜20%程度
実費・日当 交通費や裁判所への出張費 数万円程度

一括払いがどうしても難しい場合は、分割対応の事務所を選ぶか、法テラスの費用立替制度の活用を検討しましょう。また、依頼すべきかを判断するときは費用対効果を検討することが重要です。

たとえば月3万円の減額に成功し、残り8年の支払い期間があれば、総額で約288万円の負担を減らせるので、弁護士費用を差し引いても十分なメリットがあります。まずは無料相談で、期待できる減額幅と費用のバランスをシミュレーションしてもらいましょう。

養育費減額を弁護士に無料相談するときによくある質問

最後に、無料相談を検討している方から多く寄せられる疑問をまとめました。相談だけで何がわかるのか・何を準備すればいいのかなど、当日を迎える前に確認しておきましょう。

Q1.無料相談だけで減額できるかわかるの?

大まかな見通しであれば、1回の相談でわかります。相談するときに、現在の年収・再婚の有無・扶養家族の状況などを伝えれば最新の養育費算定表に基づいて減額の目安を提示してもらえます。

ただし、正確な判断には相手の年収・再婚相手の就労状況・子どもの現況などの情報も必要です。相手側の情報が揃っていなければ、減額できる可能性があるか・ないかといった方向性の確認のみになるので注意しましょう。

Q2.相談の際、何を準備していけばいいの?

弁護士の無料相談を受けるときは、以下の3点を準備しておきましょう。

  • 収入の証明:直近の源泉徴収票や給与明細
  • 取り決めの控え:公正証書、調停調書、または離婚協議書のコピー
  • 事情変更の証拠:再婚後の戸籍、病気の診断書、給与カット通知など

加えて、現在の養育費額と金額を決めた具体的な経緯を口頭で説明できるようにしておけば、弁護士の状況把握が格段にスムーズになります。

なお、書類が揃っていない段階でも相談は可能です。何が手元にあって、何がないかを事前に整理してから臨むだけで、相談の密度は大きく変わります。

Q3.無理に契約を迫られたりしないか不安…

弁護士による強引な勧誘は、まずありません。弁護士にとって無料相談とは、依頼者との相性や案件の見通しを確認し、依頼を受けるかを冷静に判断する場です。

なお、複数の事務所に相談して比較検討するのも弁護士業界では当たり前なので、相談後に一旦持ち帰って検討するのもまったく失礼ではありません。もし、断りにくい雰囲気だった・説明が一方的だったと感じた場合は、その事務所との相性が合わないサインです。

「相談したから契約しなければいけない」と考えるのではなく、別の事務所に相談し直しましょう。

Q4.養育費の減額について相手に内緒で相談できる?

弁護士には厳格な守秘義務があるので、相談した事実が相手に知られる心配はありません。無料相談の内容はもちろん、相談した事実自体も外部には漏れないのでご安心ください。

相手に知られる主なタイミングは、正式に弁護士へ依頼した後、弁護士が受任通知を送付する段階です。それまでは相手に知られることなく、養育費を減額できる可能性・具体的な戦略・費用感などを冷静に検討できます。

相談した事実がバレたら関係が悪化するという心配をせずに、まずは状況を整理することに集中してください。

Q5.市役所の無料相談と、法律事務所の無料相談は何が違うの?

主に異なるのは、相談時間の長さと対応可能な範囲です。

まず、市役所の相談は予約枠が少なく埋まりやすい上、相談時間は1回あたり20〜30分と短い傾向です。また、費用の見積もりはその場では出ないですし、その後の相談・本依頼も原則できません。

一方、法律事務所の無料相談は相談時間が30〜60分程度と長めです。さらに、当日に費用の概算を提示してもらい、そのまま依頼に進めます。

役所への相談は減額できるかを確認するのには向いていますが、実際に動き出すには法律事務所への相談が必須といえるでしょう。

まとめ|養育費減額は早めに弁護士に相談しよう

養育費の減額を弁護士に無料相談できる窓口には、ベンナビ離婚などのポータルサイト、法テラス、弁護士会の法律相談センターなどがあります。状況や費用面の条件に応じて、自分に合った窓口を選びましょう。

相談窓口 こんな方におすすめ 特徴・メリット
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法テラス 費用面に不安がある方 収入基準を満たせば弁護士費用の立替制度が利用可能
市役所・区役所の無料相談 地元の弁護士に相談したい方 地域の役所で現役弁護士の助言が受けられる

養育費の減額が認められるかどうかは、事情変更があるかどうか・その変更が法的に有効かどうかで決まります。再婚・収入減・相手の再婚と養子縁組など、正当な理由がある場合は、早めに動くほど有利です。

一度取り決めた支払い額は勝手には減らせません。相手が減額に応じなければ調停・審判へ進む必要があり、その間も取り決め通りの金額を支払い続ける義務があるので注意が必要です(もっとも、減額請求が認められれば、減額請求時に遡っての減額が認められることが多いです)。

「減額できそう」と思ったタイミングで、なるべく早めに弁護士へ相談することが重要です。特にベンナビ離婚は全国で養育費問題に強い弁護士を効率的に探せるので、まずは気軽な無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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