浮気問題について弁護士に相談できる窓口4選!メリットや活用ポイントなどを解説


配偶者や恋人の「浮気」が発覚したとき、あなたは大きなショックを受け、これからどうすればいいのか、誰に相談すればいいのかと深く悩んでしまうことでしょう。
浮気は、ただの裏切り行為というだけでなく、不貞行為として、慰謝料請求や離婚の原因になることがあります。
しかし、慰謝料請求などの法的な手続きは複雑で、一人で進めるのは大変です。
そんなときは、弁護士に相談するのがよいでしょう。
本記事では、浮気問題で弁護士に相談できる窓口、相談するメリット、そして相談を有効に活用するためのポイントなどをわかりやすく解説します。
浮気問題について弁護士と相談できる4つの窓口
浮気について弁護士に相談したいと思っても、どこに行けばいいのかわからない方も多いでしょう。
ここでは、浮気について弁護士に相談できる窓口を4つ紹介します。
1.各自治体|住民向けに無料の法律相談会を開催している
お住まいの市役所や区役所など、多くの自治体では、住民サービスの一環として、弁護士による無料の法律相談会を定期的に開催しています。
広報誌やWebサイトなどで、開催日時や予約方法を確認してみましょう。
無料で相談できるのは大きなメリットですが、相談時間が20分~30分程度と短かったり、相談できる回数に制限があったりすることが多いです。
また、担当する弁護士を選ぶことはできず、その弁護士が浮気問題に詳しいとは限りません。
2.法テラス|資力基準を満たせば弁護士と無料で相談できる
法テラス(日本司法支援センター)は、国が設立した法的トラブル解決のための案内所です。
収入や資産などの条件を満たす方は、原則として3回まで無料で弁護士に相談ができます。
また、弁護士費用を立て替えてくれる制度も用意しているため、経済的な理由で弁護士への相談・依頼が難しい方も安心して利用できるでしょう。
ただし、資力基準を満たさない場合は利用できなかったり、相談する弁護士を原則選べなかったりする点には注意が必要です。
【参考記事】お近くの法テラス | 法テラス
3.弁護士会|有料にはなるが弁護士と相談することができる
弁護士が所属している弁護士会が運営する法律相談センターでも、法律問題について弁護士に相談することができます。
たとえば、東京都内には3つの弁護士会があり、それぞれが法律相談センターを運営しています。
相談は基本的に有料ですが、信頼できる弁護士に相談できる安心感がある点は大きなメリットでしょう。
お近くの弁護士会のホームページで、相談方法などを確認してみてください。
【参考記事】日本弁護士連合会:全国の弁護士会の法律相談センター
4.法律事務所|相談から依頼まで一貫して対応してもらえる
法律事務所でも浮気問題に関して弁護士に相談することができます。
最近では、多くの事務所が無料相談に対応しているため、費用が心配な方も安心して利用できるでしょう。
直接法律事務所に相談することで、弁護士を自分で選ぶことができ、浮気問題や離婚問題に力を入れている、経験豊富な弁護士を見つけやすいのがメリットです。
相談して信頼できると感じたら、そのまま慰謝料請求や離婚の手続きを依頼することもできます。
浮気問題が得意な弁護士を探すなら「ベンナビ離婚」がおすすめ!
たくさんの法律事務所の中から、浮気問題に強い弁護士をどうやって探せばいいのでしょうか?
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浮気問題を弁護士に相談して期待できる4つのメリット
浮気問題を弁護士に相談することには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットを4つ紹介します。
1.民法上の不法行為になるか判断してもらえる
一口に浮気といっても、法律上問題となる「不貞行為」に当たるかどうかは、ケースバイケースです。
一般的に、不貞行為とは、結婚している人が配偶者以外の人と自由な意思で性的な関係を持つことを指します。
二人きりで食事をしたり、手をつないだりするだけでは、原則として不貞行為にはなりません。
また、そもそも結婚していない場合は、仮に浮気が発覚したとしても不貞行為とはみなされないケースが多いでしょう。
なお、弁護士に相談すれば、あなたのケースが法的に不貞行為と認められ、慰謝料請求などができる可能性があるのか、専門的な視点から判断してもらえます。
2.慰謝料請求や離婚手続きを有利に進められる
弁護士は、法律の知識や過去の裁判例に基づいて、あなたの状況で請求できる慰謝料の適正な金額を算出してくれます。
そのため、感情的に高すぎる金額を請求して話し合いがこじれたり、逆に相手の言いなりになって不当に低い金額で合意してしまったりするリスクを避けられるでしょう。
また、弁護士があなたの代理人として相手と交渉してくれるため、精神的な負担も大きく減ります。
相手も弁護士が出てきたことで真剣に対応せざるを得なくなり、交渉がスムーズに進んだり、より有利な条件で解決できたりする可能性も高まるでしょう。
離婚する場合には、慰謝料だけでなく、財産分与や親権、養育費など、決めなければならないことがたくさんあります。
弁護士は、これらの問題についても、あなたにとって不利にならないよう、総合的にサポートが可能です。
3.浮気の証拠集めに関するアドバイスをもらえる
慰謝料請求や離婚を有利に進めるためには、浮気があったことを証明する客観的な証拠が必要です。
しかし、どのようなものが有効な証拠になるのか、どうやって集めればいいのか、判断が難しいことも多いでしょう。
その点、弁護士に相談すれば、あなたが持っている証拠が法的にどれくらい有効か評価してもらえます。
さらに、どのような証拠を追加で集めればよいか、違法にならない証拠の集め方など、具体的なアドバイスをもらうことも可能です。
有効な証拠をしっかりと集めることができれば、交渉や裁判を有利に進めることができます。
4.将来の浮気トラブルを防止することにも役立つ
相手と慰謝料の支払いや離婚について合意ができたら、その内容を法的に有効な書面に残す必要があります。
口約束だけでは、あとになって「言った、言わない」のトラブルになったり、約束が守られなかったりする可能性があるからです。
弁護士に依頼すれば、合意内容が曖昧にならないように、支払い方法や期限、連絡を取らないといった約束事などを法的に不備なく、かつ明確に記載した書面を作成してもらえます。
弁護士との浮気相談を有効活用するための5つのポイント
せっかく弁護士に相談するのであれば、限られた相談時間を最大限に活かすべきです。
ここでは、弁護士との浮気相談を有効活用するためのポイントを紹介します。
1.自分の希望をしっかりと伝える
弁護士に相談する際には、「最終的にどうしたいのか」という自分の希望を明確に伝えましょう。
希望が曖昧なままでは、弁護士も具体的なアドバイスや方針を立てにくくなります。
以下のように、おおまかな希望だけでも決めておくとよいでしょう。
【浮気問題における希望の例】
- 離婚したいのか、それとも関係を修復したいのか
- 慰謝料を請求したいのか(配偶者と浮気相手の両方?どちらか一方?)
- 相手に謝罪してほしいのか
- 浮気相手とは、もう二度と会わないでほしいのか
- (離婚する場合)子どもの親権はどうしたいか、養育費はいくらほしいか
もちろん、相談する中で気持ちが変わることもあります。
現時点での正直な気持ちを弁護士に伝えることが大切です。
2.証拠がある場合は全て持参する
浮気を裏付ける可能性がある証拠は、どんなに些細なものだと思っても、全て持参しましょう。
思ってもいなかったものが、証拠になる可能性があるからです。
たとえば、メールやLINEのやり取り、写真、動画、音声データ、クレジットカードの明細、ホテルの領収書、探偵の調査報告書、日記などがあれば、必ず持参してください。
データの場合は、スマートフォンやUSBメモリなどで見せられるように準備しておくとスムーズです。
これらの証拠は、弁護士が状況を正確に把握し、今後の見通しを立てる上で非常に重要な情報となります。
3.質問事項などはメモにまとめておく
限られた相談時間を有効に使うために、聞きたいことや疑問に思っていることを、あらかじめメモにまとめておきましょう。
たとえば、以下のような点を質問リストに入れておくとよいでしょう。
- 慰謝料は請求できそうか?金額の目安は?
- 離婚する場合の手続きの流れは?
- 持っている証拠で十分か?ほかに必要な証拠は?
- 弁護士に依頼した場合の費用は?
- 解決までにかかる期間の目安は?
4.複数の弁護士からアドバイスをもらう
可能であれば、一人の弁護士だけでなく、複数の弁護士に相談してみることをおすすめします。
弁護士にも、得意な分野や考え方、人柄など、さまざまなタイプがいます。
複数の弁護士から話を聞くことで、より客観的に状況を判断できたり、自分と相性の良い、信頼できる弁護士を見つけやすくなったりします。
多くの法律事務所では初回相談を無料でおこなっているので、積極的に活用してみましょう。
弁護士とほかの専門家の違いもしっかりと理解しておこう
浮気問題について相談できる専門家は、弁護士以外にもいます。
それぞれの役割の違いを理解し、状況に応じて適切な専門家を選ぶことが大切です。
1.行政書士|示談書などの作成を依頼できる
行政書士は、主に役所に提出する書類や、権利に関する書類を作成する専門家です。
浮気問題に関しては、当事者同士で話し合いがまとまった後の示談書や離婚協議書の作成を依頼できます。
ただし、行政書士はあなたの代わりに相手と交渉したり、法的なアドバイスをしたりすることはできません。
争いがある場合や交渉が必要な場合は、弁護士に相談する必要があります。
2.離婚カウンセラー|夫婦関係全般の相談ができる
離婚カウンセラーは、夫婦関係の悩みや離婚に関する心理的な問題について、相談に乗ってくれる専門家です。
浮気されたことによる精神的なショックや、今後の夫婦関係についてなど、感情面でのサポートが期待できます。
ただし、法律の専門家ではないため、慰謝料請求などの法的なアドバイスや手続きはできません。
法的な解決が必要な場合は、弁護士への相談が必要です。
3.探偵・興信所|浮気・不倫の証拠を集めてくれる
探偵や興信所は、依頼を受けて尾行や張り込みなどの調査をおこない、浮気の証拠を集める専門家です。
自分では集めるのが難しい、ラブホテルへの出入り写真など決定的な証拠を得られる可能性があります。
ただし、調査費用が高額になることがあり、収集した証拠が法的に有効かどうかは弁護士の判断が必要です。
証拠集めを依頼する前に、どのような証拠が必要か弁護士に相談しておくとよいでしょう。
さいごに|弁護士に浮気相談をするなら無料相談を活用しよう!
配偶者や恋人の浮気は、計り知れないほどの精神的苦痛を伴います。
しかし、一人で悩み続けていても、問題は解決しません。
浮気問題を解決し、新たな一歩を踏み出すためには、法律の専門家である弁護士のサポートが非常に有効です。
弁護士に相談することで、法的な見通しが明確になり、相手との交渉や複雑な手続きを任せることで精神的な負担も軽くなるでしょう。
そして、あなたにとってより有利な条件で問題を解決できる可能性が高まります。
まずは、お近くの法律事務所や「ベンナビ離婚」などで浮気問題の解決実績が豊富な弁護士を探し、無料相談を利用してみましょう。
無料相談は、費用を気にせず専門家の意見を聞き、信頼できる弁護士かどうかを見極める絶好の機会です。
勇気を出して最初の一歩を踏み出し、弁護士と一緒に問題解決への道を探しましょう。