交通事故をメールで弁護士に無料相談する方法!書き方や例文を紹介
交通事故の被害に遭って弁護士に相談したい方は、メールで無料で相談できるのか気になりますよね。
本記事では、交通事故の被害を弁護士にメール無料相談する方法やポイントなどを解説します。
実際の相談の例文も紹介するので、文章が苦手な方もぜひチェックしてください。
さらに弁護士に相談するメリット・デメリットと合わせて、弁護士以外の相談先もまとめます。
交通事故の被害の相談先を知りたい方にもおすすめです。
交通事故の被害を弁護士にメールで無料相談する方法
まず、交通事故の被害を弁護士にメールで無料相談する方法について2つ紹介します。
自分の状況に適した弁護士を見つけられそうな方法を試してください。
1.ベンナビ交通事故でメール無料相談ができる弁護士を探す
ベンナビ交通事故とは、交通事故問題の解決を得意とする弁護士に絞ったポータルサイトです。
ベンナビ交通事故を利用するメリットは以下の通りです。
- 相談内容に絞って弁護士を見つけることができる
- 24時間メールで問い合わせができる
- 情報を入力するだけで問い合わせができる
- 最寄りの事務所を簡単に探せる
ベンナビ交通事故では、慰謝料の増額請求や示談交渉、過失割合など相談したい内容を絞れるので、自分に合った弁護士を一度に多く見つけられる可能性が高いです。
また、ベンナビ交通事故は24時間を通して、サイトから直接メールで弁護士に相談で問い合わせられます。
さらにベンナビ交通事故では、問い合わせページに沿って自分の状況を入力するだけで問い合わせが完了するため、弁護士にどのような文章で相談したらよいかわからないといった不安なく、相談することができます。
相談内容とエリアをセットで絞れば、自分の近所の弁護士も検索できます。
2.インターネットで無料相談ができる弁護士を探す
自分にぴったりな弁護士を網羅的に調べたい方は、インターネットで無料相談できる弁護士を探す方法がおすすめです。
GoogleやYahoo!などの検索サービスでメール・相談・弁護士などをセットで検索すると、無料相談可能な弁護士が複数ヒットするでしょう。
各法律事務所のホームページをチェックして、メール相談フォームがあれば無料相談が可能です。
無料相談できる弁護士の中から交通事故問題の解決を得意とする弁護士を選ぶと、相談先として適した事務所を見つけられるでしょう。
さらに、検索の段階で得意分野以外にも住んでいるエリアも合わせて絞り込めば、通いやすい法律事務所を選びやすくなります。
ポータルサイトのように一度に複数の弁護士を検索することはできませんが、1件ずつ自分の目でしっかりチェックしたい方におすすめの方法です。
交通事故について弁護士にメール相談する際のポイント
依頼先の弁護士が見つかったら、相談内容をメールで伝えてください。
メールや文章が苦手な方は次の4つのポイントに注意すると、わかりやすく伝わる相談内容になるでしょう。
- 交通事故から現在までを時系列で箇条書きにする
- 相談したいことを明確にする
- 交通事故に関する事実や前提条件を伝える
- 回答してほしいことは最後に箇条書きでまとめて記載する
メールを作成する前にこのポイントをぜひチェックしてください。
1.交通事故から現在までを時系列で箇条書きにする
弁護士は1日に何通ものメールを受信しています。相談内容を長文にすると、どこに相談したい内容が書かれているか把握しづらく、弁護士に正確に伝わらない可能性があります。
メール内容が複雑になると、弁護士が読解するために時間がかかったり、正しいアドバイスをしづらくなったりするなどのデメリットに繋がります。
スピーディーかつ正確に相談内容を伝えたい場合は、交通事故の経緯を箇条書きにして、視覚的にわかりやすく工夫しましょう。
また、時系列に沿って書くことで、弁護士が事故の概要を順を追って理解しやすくなります。このとき交通事故から現在までの範囲で書きましょう。
2.相談したいことを明確にする
弁護士にすぐに相談内容を把握してもらうためには、メールの件名や冒頭に、相談したい内容を明確に記載しましょう。
たとえば、交通事故の法的アドバイスが欲しいという内容や、過失割合を知りたいという内容などが挙げられます。
相談内容を明確にすることで、弁護士に効果的なアドバイスをもらいやすくなります。
3.交通事故に関する事実や前提条件を伝える
弁護士から正確な回答をもらうためには、交通事故に関する事実や前提条件をできるだけ詳細に伝えましょう。
事故が発生した日時や場所だけでなく、関係者全員の状況など具体的に伝えることをおすすめします。
情報が細かくなるほど弁護士は的確なアドバイスをしやすくなるので、仮に自分に非がある場合でも、ごまかさずに書くようにしましょう。
交通事故の事実や前提条件は、事前に情報を整理して時系列順でまとめましょう。
4.回答して欲しいことは最後に箇条書きでまとめて記載する
交通事故の時系列だけでなく、弁護士に回答して欲しいことも箇条書きにすると、弁護士は回答しやすくなります。
理想の慰謝料の金額や今後のベストな対応など、自分が知りたいことをあらかじめ明確にしておきましょう。
交通事故の概要や相談内容などを把握したうえで回答できるように、回答して欲しいことは最後にまとめることをおすすめします。
交通事故を弁護士にメールで無料相談する際の文例
交通事故を弁護士にメールで無料相談する際のポイントを把握したうえで、実際の文章例を見てイメージを膨らませることも大切です。
ここでは、交通事故を弁護士にメールで相談する例文を3つ紹介します。
1. 交通事故の相談をする場合の基本となる例文
まず、交通事故の相談をする場合の基本となる例文を紹介します。
現在の状況や相談したい内容が伝わるように、簡潔に書くことを心がけましょう。
件名:交通事故の過失割合に関する相談 xx法律事務所 弁護士 xx様 突然のご連絡失礼いたします。 xxと申します。 以下の交通事故の案件について、法的アドバイスを求めております。 ・事故の状況:相手の信号無視による正面衝突 ・保険会社:xx保険 【現在抱えている悩み】 ・自分の過失割合が多いように感じる 【回答していただきたい内容 】 ・相手の信号無視の一般的な過失割合 ・賠償金額の算出方法 ・事故処理の流れ よろしくお願いいたします。 [ご自身の氏名] |
相手からいくらお金を受け取るか、相手にいくら支払うかは、過失割合によって異なります。
相手に100%責任があると思っていても、保険会社は自分にも非があると判定するケースもゼロではありません。
過失割合に納得できない場合は、弁護士に相場や算出方法などを相談することがおすすめです。
2. 後遺障害の等級を獲得したい場合の例文
交通事故によって後遺障害が残り、等級を獲得したい、獲得した等級に納得していない場合なども、交通事故の被害者として弁護士にメールを送ることをおすすめします。
後遺障害の等級を獲得したい場合は、次の例文を参考にしてください。
件名:交通事故の後遺障害の等級獲得に関する相談 xx法律事務所 弁護士 xx様 突然のご連絡失礼いたします。 xxと申します。 以下の交通事故の案件について、法的アドバイスを求めております。 ・事故の状況:相手の信号無視による正面衝突 ・保険会社:xx保険 【現在抱えている悩み】 ・相手の任意保険会社から後遺障害の認定を獲得できない 【症状や病名】 医師の診断:頸椎捻挫 症状:むちうち、頭痛、首の痛み 通院期間:3月3日から6月1日 通院期間:90日 【回答していただきたい内容 】 ・現在も治療が続いているうえ、事故が原因の症状があっても後遺障害は認められないのか ・後遺障害が認められるためにすべきこと よろしくお願いいたします。 [ご自身の氏名] |
交通事故の後遺障害とは、十分な治療のあとも完治しない後遺症のことで、1級から14級まで決められています。
等級が上がるほど重い後遺症となりますが、自身がどれだけ苦しいかではなく、損害保険料率算出機構という第三者機関が等級を決めます。
そのため、提示された等級に納得できない可能性もゼロではないでしょう。等級に納得できない旨や、医師からの診断・自覚症状などを合わせて、弁護士に詳細に相談してください。
【参考記事】「後遺障害に強い弁護士の特徴とは?探すための4つの方法も解説」
3. 保険会社が提示する示談の金額に納得できない場合の例文
すでに事故の加害者・被害者の間だけでなく、保険会社も介入して示談が成立している場合でも、示談金や慰謝料に納得できないケースもあるでしょう。
保険会社が提示する金額に納得できず弁護士に相談したい場合は、次のようなメールを作成しましょう。
件名:保険会社の交通事故示談金に関する相談 xx法律事務所 弁護士 xx様 突然のご連絡失礼いたします。 xxと申します。 以下の交通事故の案件について、法的アドバイスを求めております。 ・事故の状況:信号待ち中に相手から後ろから追突された ・保険会社:xx保険 【現在抱えている悩み】 ・保険会社の慰謝料金額が少ないように感じられる 【回答していただきたい内容 】 ・過失割合10対0の場合の慰謝料相場 ・慰謝料の増加は可能か ・事故処理の流れ よろしくお願いいたします。 [ご自身の氏名] |
もしも自分に過失がなく、通院・入院している場合は、病名や治療費なども合わせて書くと、弁護士が金額を提示しやすくなるでしょう。
また、通院期間や通院頻度などによっても、適切な示談金・慰謝料は異なる可能性があるので、できる限り詳細に伝えることをおすすめします。
弁護士以外に交通事故を無料相談できる窓口一覧
弁護士への相談はハードルが高くて抵抗があるという方は、次の3つの相談窓口もおすすめです。
ここでは弁護士以外に交通事故を無料相談できる窓口について解説します。
弁護士と照らし合わせて、相談先を検討してください。
【参考記事】「交通事故の無料相談ができるのはどこ?相談の事前準備についても解説」
1. 法テラス|国が設立した法的トラブル解決の総合案内所
法テラスとは、国が設立し法務省が管轄する独立行政法人です。
交通事故に限らず、さまざまなトラブルの法的な解決を図る総合案内所です。
メールでのお問い合わせは24時間いつでも可能です。
弁護士と比べて依頼費用を安く抑えられるというメリットもあるので、費用の捻出に不安がある方は、ぜひチェックしてください。
法テラスは1回あたり30分の無料法律相談が3回まで受けられるだけでなく、弁護士に依頼する場合は費用を肩代わりしてもらえるというメリットもあります。
肩代わりしてもらった費用は分割で返済可能なので、現時点で手元にお金がない場合でも、弁護士への依頼が可能となります。
ただし、法テラスは誰でも利用できるわけではありません。
資力が一定基準であることや、勝訴の可能性が少しでもあること、援助を受ける正当な理由があることの3点が条件となります。
2. 交通事故紛争処理センター|メールやLINEで無料相談可能
交通事故紛争処理センターは公益財団法人のひとつで、交通事故被害者を中立的な立場で迅速に救済することを目的としています。
相談から和解あっせん、審査業務に至るまでを無償でおこなっているので、相談料や依頼料が気になる方も心配ありません。
メールやLINEでの無料相談も可能というメリットもあります。
ただし、無料相談は和解あっせんを前提としているため、示談交渉前後の場合のみ利用可能です。
また、交通事故紛争処理センターにかかわるサービスは全て原則として加害者が特定の保険会社に加入していることが条件となる点に注意してください。
3. 日弁連交通事故相談センター|メールは不可だが電話は相談可能
日弁連交通事故相談センターは、弁護士への無料相談が可能な公益財団法人です。
ただし、相談方法は電話・面接・示談あっせん・審査で、メール相談はありません。
無料であれば電話でも相談したい方は、ぜひ活用してください。
日弁連交通事故相談センターは弁護士が公正・中立の立場で相談に乗ってくれるので、一般的な交通事故の被害の法的判定を知りたい場合などにおすすめです。
電話相談は10分ほどのため、あらかじめ相談したい内容を簡潔にまとめておきましょう。
交通事故の被害を弁護士にメール相談するメリット・デメリット
最後に、交通事故の被害を弁護士にメール相談するメリット・デメリットについて解説します。
弁護士に交通事故の被害を相談するのは心強いですが、メリットだけでなくデメリットもあるので、どちらも照らし合わせたうえで依頼を検討しましょう。
交通事故を弁護士にメール相談するメリット3つ
交通事故を弁護士にメール相談するメリットとして、次の3つが挙げられます。
1.相談内容を見返すことが可能
メールは文章としてやり取りが履歴に残るため、あとから相談内容を見返せます。
自分がどのような相談をしたかだけでなく、弁護士からのアドバイス内容もいつでもチェックできるので、やり取りを忘れる心配がありません。
また、好きなタイミングで確認できるため、自分の時間を有効活用できる点も、メールのメリットのひとつといえるでしょう。
2.実際に会わないので緊張せずに相談が可能
弁護士に相談したいことがあっても、対面は緊張するためなかなかアクションに起こせないという方もいるでしょう。
相談できない時間が長くなるほど一人で悩むストレスも増加してしまうため、早めの相談をおすすめします。
メールであれば文章を送ったあとは返信を待つだけなので、実際に弁護士に会うより緊張することがありません。
本格的に弁護士への依頼を検討している場合は、まずは返信内容によって弁護士の人柄や雰囲気を探れるメリットもあります。
また、文章の丁寧さや返信スピードなども、依頼の判断材料となるでしょう。
対面で弁護士の雰囲気を図るのは緊張するという方は、ぜひメール相談を活用してください。
3. 土日祝日や24時間いつでも相談が可能
電話や対面での相談は、お互いの時間が一致したときのみ可能となります。
日中が忙しくてなかなか時間が取れない場合や、弁護士への電話が繋がらない場合では、相談したくてもできないというリスクもゼロではありません。
しかしメール相談であれば早朝や深夜、土日祝日など24時間いつでも好きなタイミングで相談可能なので、忙しい方でも気軽に利用できます。
また、メールはスマートフォンやパソコンさえあれば、場所を気にしなくてもよいというメリットもあります。
入院中で通話ができない状況であっても、周りを気にせず相談しやすいでしょう。
交通事故を弁護士にメール相談するデメリット2つ
一方、交通事故を弁護士にメール相談するデメリットには、次の2点があります。
相談する前に把握しておきましょう。
1.メールの無料相談では解決までは至らない
弁護士へのメール相談は、相談のきっかけとしては気軽な方法でおすすめです。
しかし、メールだけでは交通事故の被害の解決までは至りません。
メールでやり取りしたあとは、遅かれ早かれ実際に弁護士と対面する必要があります。
メールの内容に不備がある場合は、詳細な慰謝料の金額までは回答してもらえないでしょう。
あくまでもメールは相談の足がかりであって、交通事故の被害解決を完結できるわけではないという点について把握しておきましょう。
2.すぐに返信がもらえるわけではない
メールは24時間365日どこからでも相談できるメリットがある一方、必ずしも弁護士からすぐに返信があるとは限りません。
弁護士は常にほかの業務があったり、ほかのメールを何通も受信していたりするので、自分のメールにだけ時間を割けるわけではないためです。
事務所によっては返信に時間がかかって、せっかく送ったメールが無駄になってしまう可能性もゼロではありません。
すぐに返事が欲しい場合は、電話のほうがスピーディーなケースもあります。
弁護士からメールが返ってこない場合は、電話や対面での相談も検討したほうがよいかもしれません。
弁護士費用を心配されている方へ
「弁護士に依頼したいけれど、弁護士費用が心配」という方も弁護士費用特約があれば、保険会社が弁護士費用を支払ってくれます。
弁護士特約費用とは、交通事故の被害に遭った際に、弁護士に相談する際にかかる費用を保険会社が負担するオプションサービスです。
自動車保険に付帯している場合が多く、弁護士費用特約がある場合、通常は300万円まで弁護士費用を補償してもらえます。
また、自分が加入していなくても家族が加入していると利用できたり、医療保険や火災保険などに付帯している場合もあるため、ぜひ確認してみてください。
まとめ
本記事では、交通事故の被害を弁護士にメール無料相談する方法やポイントなどを解説しました。
交通事故の被害を弁護士にメールする際には、件名や冒頭で内容をわかりやすく記載し、弁護士に理解してもらうことを心がけましょう。
正確でわかりやすい文章によって、スピーディーかつ効率的な弁護士によるアドバイスを受けやすくなります。
どのような文章を書けばよいかわからない場合は、よくある交通事故の相談メールの例文を参考にしてください。
交通事故の被害についてのメール相談は好きなタイミングで対応できる点や、あとからいつでも見返せる点などでメリットがあります。
ただし、必ずしもすぐに返信がもらえるとは限らない点や、相談から解決までが完結しているわけではない点には注意してください。
メール相談はきっかけに過ぎないため、いずれ対面で弁護士と相談する必要があることは認識しておきましょう。