ブラックリストか確認する方法と手順|事故情報が解除される期間
「クレジットカードの審査に落ちた」「ローンを組むことができなかった」など、自分がブラックリストかも知れないと感じた人がこのページを開いたことでしょう。
結論からいうと、あなたがブラックリストなのか違うのかはインターネットを使えばすぐにチェックすることもできますし、インターネット以外の方法でも10日もあれば調べることができます。
今回は、ブラックリストを調べる方法・ブラックリストを解除する方法についてお伝えしていきますので参考にしてください。
ブラックリストに載る原因3つのケース
以下のようなケースの時にブラックリストに載ります。
- 奨学金の延滞をした
- 携帯料金を延滞した
- 過払い金請求をした
1つずつ紹介していきます。
①奨学金の延滞をした
3ヶ月奨学金を延滞してしまうとブラックリストに載ります。
これは2010年以降、日本学生支援機構が全国銀行協会(※1)に加盟したため延滞した人は信用情報機関(※2)に事故情報(※3)が登録されるようになってしまったからです。
(※1)全国銀行協会…信用情報機関の1つ。銀行系カードのクレジット情報などを管理している。
(※2)信用情報機関…日本には3つの信用情報機関があります。ここに登録されるとブラックリストに載ります。
(※3)事故情報…現金以外のクレジットカードなどの取引で延滞などしてしまった時に記録される金融事故のこと
奨学金の延滞について詳しく知りたい方は『奨学金の滞納はブラックリスト入り|延滞のリスクと対策手順』もチェックしてみてください
②携帯料金を延滞した
奨学金と同じで携帯料金も3ヶ月延滞するとブラックリストに載ります。
実は、『携帯の本体代金』の支払い状況がCIC(※)に登録されているのが原因です。
(※)CIC…ローンなどのクレジット情報を管理している機関
現代は、昔と違い携帯の本体代金が高いので12回・24回払いの分割払いが一般的になりつつあります。
しかし、分割払いということはローンと同じ扱いになりますので延滞してしまうとブラックリストに載ってしまうわけです。
③債務整理をした
債務整理をするとブラックリストに載ることは知っている方も多いと思います。
あなたがブラックリストに載っているか知る方法
ブラックリストなのか違うのかを知る方法~手続き方法をご紹介していきます。
どこに申請すればいいの?
あなたがブラックリストかどうか確実に知るには3つの信用情報機関に開示請求をしなければなりません。
- 日本信用情報機関(JICC)
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 全国銀行協会(KSC)
この3つの機関の手続き方法については次項で説明します。
手続きの流れ
開示請求の方法はインターネット・郵送・窓口といくつかあり、今回はインターネット・郵送の方法をご紹介します。
CICのインターネット請求は大体1時間もあれば開示情報ができますが、それ以外の方法だと1週間~10日ほどかかってしまいます。
CICでのインターネットの開示請求をする場合
第一に、インターネットの利用確認を確認します。
(引用元:インターネット開示|CIC)
第二に、あなたの情報を入力をしてください。
(引用元:インターネット開示|CIC)
第三に、入力内容が合っているかの確認と開示報告書を開く時に必要なパスワード表示されるのでメモをしましょう。
(引用元:インターネット開示|CIC)
最後に、開示報告書を開く時に必要なパスワードを入力し、開示報告書をダウンロードしてブラックリストの期間を確認ください。
(引用元:インターネット開示|CIC)
パスワードを入力することで開示報告書をみることができます。
JICCでのインターネットの開示請求をする場合
※JICCはスマホで申し込みことはできますが開示結果は郵送でくるので時間がかります
郵送の場合
手続きに必要な書類・費用
インターネットの場合
信用情報機関名 |
書類 |
費用 |
日本信用情報機関(JICC) サービス時間:24時間 (メンテナンス除く) |
・本人確認書類(※2) |
手数料1,000円(1:クレジットカード2:コンビニ3:金融機関払い4:オンラインバンキング) 2,3,4,の方法は別で手数料が161円かかります |
株式会社シー・アイ・シー(CIC) サービス時間:8:00~21:45 |
手数料1,000円(クレジットカード1回払い(※4)) |
(参照元:インターネット開示|CIC)
郵送の場合
信用情報機関名 |
書類 |
費用 |
日本信用情報機関(JICC) |
・申し込み書(※1) ・本人確認書類(※2) |
手数料1,000円(クレジットカード・定額小為替(※3)) |
株式会社シー・アイ・シー(CIC) |
・申し込み書(※1) ・本人確認書類(2点。内1点は必ず住所が記載されているもの) |
手数料1,000円(定額小為替(※3)) |
全国銀行協会(KSC) |
・申し込み書(※1) ・本人確認書類(2点。内1点は必ず住所が記載されているもの) |
手数料1,000円(定額小為替(※3)) |
(※1)申し込み書は請求する情報機関のHPで手に入れることができます。
(※2)【本人確認書類】
- 運転免許証(コピー)
- 写真付き住民基本台帳カード(コピー)
- パスポート
- 年金手帳(コピー)
- 保険証(コピー)
- マイナンバーカード(表面のみ)
- 身体障害者手帳(コピー)
- 特別永住者証明書(コピー)
- 住民票(原本)
- 印鑑証明書(原本)
- 戸籍謄本(原本)など
(※3)定額小為替…金券のようなもの。少ない金額を送金する場合に使われる方法
(参照元:定額小為替|ゆうちょ銀行)
(※4)(参照元:利用できるクレジットカード|CIC)
ブラックリストを解除する方法
債務整理の種類によってもブラックリストが解除される期間は違います。
債務整理をした人
債務整理の種類によってブラックリストが解除される期間は違います。
信用情報機関 |
任意整理 |
個人再生 |
自己破産 |
日本信用情報機関(JICC) |
5年 |
5年 |
5年 |
株式会社シー・アイ・シー(CIC) |
5年 |
5年 |
7年 |
全国銀行協会(KSC) |
5年 |
5年 |
10年 |
債務整理をしていない方
クレジットカード・カードローンなどの延滞の回数が多かったり督促状を何度も無視すると延滞が短い期間でもブラックリストに載る可能性があります。
信用情報機関 |
61日以上延滞 |
3ヶ月以上延滞 |
強制解約 |
日本信用情報機関(JICC) |
1年 |
5年 |
5年 |
株式会社シー・アイ・シー(CIC) |
5年 |
5年 |
5年 |
全国銀行協会(KSC) |
5年 |
5年 |
5年 |
ブラックリストが解除されたらどうやって知る?
ブラックリストが解除されたとしても信用情報機関からハガキなどで解除されてもお知らせはきません。
自分で確認する
いつブラックリストが解除されるか分かっている人は、上で紹介した方法を使って解除される頃に調べてください。
金融機関に申し込みをしてみる
大体完済してから5年経てばブラックリストは解除されるので、調べるのが手間だという人はどこかの金融機関にクレジットカード・カードローンの申し込みをしてみるのもいいかもしれません。
ブラックリストが解除されていれば審査に通ることができます。
悪質な業者に注意
よくネットなどで「あなたのブラックリストを消せます」という謳い文句を言っている業者がいますが、詐欺で間違いありません。
なぜなら、国から依頼してもらっている半公的な期間がブラックリストを管理しているため一般業者が消すことは不可能なので騙されないでください。
まとめ
ブラックリストかどうか調べるにはインターネットであれば1時間。
郵送での場合は2週間もあれば分かります。
クレジットカードを使えなかった・ローンが組めなかったなどブラックリストに載る可能性に心当たりがある不安な人は1度調べてみてください。
ただし、ブラックリスト登録を恐れて債務整理をしないままでいると、利息が増え続け生活を圧迫します。
借金返済が苦しい人は、弁護士に相談し債務整理を検討しましょう。