交通事故の無料電話相談で24時間対応の窓口はある?おすすめの窓口8選と事前準備
深夜や休日に事故に遭い、気が動転したまま今すぐ相談先を探している方は多いです。
被害者だけでなく、加害者や物損事故の当事者にとっても、不安な気持ちは同じです。
結論から言うと、弁護士に24時間その場で電話がつながる窓口はほとんどないものの、メールやLINEなら深夜でも相談できる窓口が数多くあります。
窓口によって対応できる悩みや受付時間が異なるため、自分の状況に合った相談先を選ぶことが大切です。
本記事では、無料で相談できる8つの窓口や、相談前の準備、弁護士に依頼した場合の費用相場まで詳しく解説します。
交通事故の無料電話相談を24時間受け付けている窓口は少ない
深夜や早朝に、弁護士がその場ですぐに無料電話相談に対応してくれる窓口は、実際にはほとんどありません。
専門家に働いてもらうにはお金がかかり、多くの公的機関や法律事務所は日中の営業時間内で相談を受け付ける体制にしているためです。
24時間受付とうたっている窓口でも、実際には事務のスタッフや外部のコールセンターが、折り返しの予約を受け付けるだけというのが一般的です。
深夜に電話をかけても、弁護士に直接つながるとは限らない点は、理解しておきましょう。
メールやLINEでの無料相談なら24時間受け付けている窓口は多い
電話とは違い、メールやLINEを使った相談なら、24時間いつでも送信を受け付けている窓口がたくさんあります。
弁護士が対応できない深夜や早朝でも、システム上はメッセージを受け取っておけるため、多くの事務所がメールやLINE相談を取り入れています。
夜中に事故が起きた場合でも、LINEで事故の状況や写真を送っておけば、翌朝一番に弁護士からの的確なアドバイスをスマートフォンで確認が可能です。
日中の電話相談が難しい方は、深夜のうちにメールやLINEで要点を送っておき、返事を待つ方法も検討してみてください。
交通事故の無料電話相談を受け付けている8つの窓口一覧
交通事故の悩みを無料で電話相談できる窓口は、公的機関や専門サイトを含めて主に8つです。
被害者の状況に応じて、法的支援や保険トラブルなど、頼るべき窓口は変わります。
ここではそれぞれの無料相談窓口の特徴を紹介します。
1.ベンナビ交通事故|24時間電話で無料相談可能な弁護士が探せる
今すぐ専門家に相談したいなら、24時間無料電話相談に対応している弁護士を検索できるベンナビ交通事故がおすすめです。
全国の交通事故に強い弁護士がたくさん登録されており、夜間や土日に対応しているかどうかで絞り込んで、すぐに探せます。
電話だけでなく、メールやLINE、オンラインなど相談方法も豊富にそろっているため、自分の都合に合わせて気軽に相談できます。
事故直後の深夜であっても、電話相談を受け付けている近くの法律事務所をまずはベンナビで検索してみてください。
2.日弁連交通事故相談センター|平日19時まで相談可能
日弁連交通事故相談センターとは、弁護士が公正・中立な立場から無料で相談を受けてくれる公益財団法人です。
自動車事故に関する法律相談のほか、示談のあっせんや審査も担当してくれます。
無料で電話相談できるのは10分程度。
その後、希望すれば30分程度の面談相談を5回まで受けることもできます。
保険会社から提示された示談金額が適正かどうかを、平日19時までの時間を使って手軽に確認できます。
| 電話番号 | 0120-078325 |
|---|---|
| 受付時間 | 平日10時00分~19時00分 |
【関連記事】日弁連交通事故相談センターとは?無料で相談できる内容や利用上の注意点を解説
3.法テラス|法制度や相談窓口についての情報提供を受けられる
トラブルの解決方法や、どこに相談すればいいかわからないときは、法テラス(日本司法支援センター)へ連絡してみてください。
法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスを提供している公的機関で、窓口に電話すれば、収入にかかわらず誰でも法制度や適切な相談先を案内してもらえます。
また、収入や資産が一定基準以下の場合は民事法律扶助制度が適用され、弁護士との無料相談も可能です。
相談後に依頼する場合には、弁護士費用を立て替えてもらえる制度も用意されています。
| 電話番号 | 0570-078374 |
|---|---|
| 受付時間 | 平日9時00分~21時00分 土曜日9時00分~17時00分 |
【関連記事】交通事故で法テラスを利用する条件やメリットを解説|弁護士費用や依頼の流れも紹介
4.NASVA交通事故被害者ホットライン|相談窓口を紹介してくれる
重い後遺障害が残った場合や介護が必要になった場合は、NASVA(自動車事故対策機構)のホットラインが頼りになります。
損害保険金や慰謝料、示談交渉など、被害者が抱えるさまざまな悩みに対して、最適な相談機関を紹介してくれる窓口です。
福祉制度や介護に関する専門知識も豊富なため、生活再建に向けた相談先としても心強い存在です。
今後のリハビリ施設探しや、介護料の支給制度に関する手続きなど、具体的な悩みをどこに持ち込めばいいかわからない場合に利用してみてください。
| 電話番号 | 0570-000738 |
|---|---|
| 受付時間 | 平日10時00分~12時00分、13時00分~16時00分 |
5.そんぽADRセンター|損害保険に関する相談ができる
損害保険会社との交渉がスムーズに進まない、または結果に納得がいかない場合は、そんぽADRセンターへ相談してみてください。
日本損害保険協会が運営する苦情・紛争解決の専門窓口で、損害保険全般のトラブルについて、中立的な立場から解決を支援してくれます。
相手方保険会社の担当者との話が進まない場合や、提示された過失割合に納得がいかない場合に相談すれば、和解のあっせんをしてくれます。
ただし、相談の対象はあくまで損害保険に関する内容のため、相手方が無保険の場合などは利用できません。
また、和解あっせんの手続きには一定の時間がかかり、必ずしも双方が合意に至るとは限らない点も押さえておきましょう。
| 電話番号 | 03-4332-5241(全国共通) |
|---|---|
| 受付時間 | 平日9時15分~17時00分 |
6.自賠責保険・共済紛争処理機構|自賠責保険・共済の支払いによる紛争を解決してくれる
自賠責保険の等級認定や支払額に不満があるなら、自賠責保険・共済紛争処理機構へ電話で相談してみてください。
保険会社や共済組合から示された後遺障害等級に納得がいかない場合や、過失割合に食い違いがある場合などについて、無料で相談可能です。
相談の結果、正式な紛争処理の申請に進めば、中立・公正な立場で審査してもらえます。
審査結果には保険会社・共済組合も従う義務があるため、認定される等級や過失割合が実際に見直されます。
ちなみに相談から審査まで、原則として費用負担は生じません。
| 電話番号 | 03-6825-6022 |
|---|---|
| 受付時間 | 平日9時00分~12時00分、13時00分~17時00分 |
7.交通事故紛争処理センター|法律相談や和解あっせんに対応してくれる
裁判を避けつつ、弁護士が交渉した場合に近い高い水準での示談を目指すなら、交通事故紛争処理センターが心強い味方になります。
弁護士による法律相談や、相手方保険会社との交渉を無料でサポートしてくれる公的機関です。
慰謝料の金額で争いになった場合には、法的なアドバイスを受けたうえで和解あっせんを申し込めます。
電話で相談できるのは初回のみで、2回目以降は各地域にあるセンターで対面での実施です。
なお、加害者が任意保険に加入していない場合はサポートの対象外なので、加害者の保険加入状況を事前に確認しておきましょう。
| 電話番号 | 各地域にあるセンターに問い合わせ |
|---|---|
| 受付時間 | 平日9時00分~17時00分 |
8.自治体の交通事故相談所|相談員から中立な立場での助言を受けられる
身近な場所で落ち着いて相談したい場合は、都道府県や市区町村が設けている交通事故相談所を利用してみてください。
自治体が住民サービスとして運営しており、専門の相談員が事故解決までの大まかな流れや手続きを丁寧に教えてくれます。
役所の窓口や電話を通じて、交通事故証明書の取り方や自賠責保険の請求の仕方など、解決に向けた基本的な手順を無料で学べます。
交通事故の24時間無料電話相談をする前にやるべきこと
無料相談の時間を最大限に活用するためには、電話をかける前の準備が欠かせません。
準備が不十分なまま相談すると、当たり障りのない一般的な回答しか受けられず、せっかくの機会を無駄にしてしまいます。
法律で決められている必ずやるべきことと、相談をスムーズに進めるための準備の両方を確認しておいてください。
警察と保険会社への連絡
無料相談を始める前に、まず済ませておくべき連絡が2つあります。
どちらも後回しにすると、今後の手続きや補償の面で不利になりかねません。
事故の記録を正確に残し、保険の補償をしっかり受けるためにも、早めに警察と保険会社へ連絡しておきましょう。
警察|事故後の連絡は法律上の義務
交通事故が起きたときに警察へ報告することは、法律で決められた義務です。
道路交通法により、報告をしないと「3ヵ月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金」の対象になるほか、事故が公的に証明されず保険金の請求もできなくなります。
駐車場での自損事故やけがのない物損事故であっても、その場で警察を呼び、事故として正式に記録を残しておかなければなりません。
任意保険会社|連絡を怠ると保険金減額のおそれがある
自分が入っている保険会社へは、すぐに連絡しておきましょう。
報告が遅れると、思わぬ不利益を受けることもあります。
保険約款には事故を報告する義務が定められており、正当な理由なく連絡が遅れると、調査が難しくなったとして保険金を断られたり、減らされたりすることがあります。
大した事故じゃないからと自分で判断して連絡せず、あとから首が痛み出して通院を始めても、保険金の支払いを断られてしまうかもしれません。
事故の大小にかかわらず、まずは保険会社へ連絡してください。
電話相談をスムーズにするための事前準備
無料相談は時間が限られているケースがほとんどで、限られた時間で的確なアドバイスをもらえるかどうかは、電話をかける前の準備次第です。
電話相談前に準備しておくべきことを3つのポイントに絞って紹介します。
①聞きたいことを明確にしておく
電話での無料相談を利用する際には、あらかじめ聞きたいことを明確にしておきましょう。
その場で質問を考えていると時間が足りず、聞きたかったことを聞けないまま終わってしまうこともあります。
例えば、次のような質問が挙げられます。
- 示談金の増額は可能か
- 適切な後遺障害等級はどれか
- 後遺障害等級の認定結果を覆せるか
- 保険会社が提示する過失割合は適切か
- 通院頻度は今のままでいいか
- 解決までにどのくらいの期間を要するのか
質問が複数ある場合には、優先順位を決めておくことも大切です。
②交通事故に関係する資料を用意しておく
電話相談する際には、交通事故に関する書類も事前に用意しておきましょう。
交通事故に詳しい弁護士やスタッフであっても、事故の詳細がわからなければ、一般的な回答しかできません。
具体的には、次のような資料をそろえておくと安心です。
- 交通事故証明書
- 診断書
- 治療費の領収書
- 保険会社からの提示書面
事故の状況を詳しく伝えることで、具体的なアドバイスをもらいやすくなります。
電話越しに資料の確認を求められる可能性もあるので、交通事故に関係するものはひとまとめにしたうえで電話をかけましょう。
③弁護士費用特約の付帯状況を確認しておく
自身や家族が加入している自動車保険・火災保険に、弁護士費用特約が付帯していないかを必ず事前に確認しておきましょう。
特約が付帯していれば、以下の補償上限額の範囲内で自己負担なく弁護士に相談・依頼できます。
≪補償上限額の目安≫
- 相談料・書類作成費用:10万円限度
- 民事事件の依頼料(損害賠償請求に関する示談交渉など):300万円限度
- 刑事事件の依頼料:150万円限度
交通事故の弁護士費用はこの範囲内におさまることがほとんどのため、自己負担をゼロに収められるケースが大半です。
付帯状況は保険証券でも確認できますが、細かな条件が付いている場合もあるため、保険会社の担当者に直接電話して確認しておくと安心です。
交通事故の24時間無料電話相談で聞いておきたい3つのこと
限られた相談時間を有効に使うためにも、聞くべきことをあらかじめ絞っておきましょう。
あれもこれもと質問を広げてしまうと、肝心な部分を聞き逃してしまいかねません。
優先して確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
1.解決までの流れや期間
無料相談の際には、解決までの流れや見通し、かかる時間を確認しておきましょう。
交通事故トラブルは数日で解決することもあれば、1年以上かかることもあります。
見通しが立たないまま過ごすのは精神的にも負担が大きいですが、大まかな流れだけでも把握しておけば、不安が和らぎ、仕事や生活の計画も立てやすいです。
また、スケジュールを把握していれば、保険会社から早期の示談を迫られたときも、焦らず適切なタイミングで判断できます。
2.適切な示談金額や後遺障害等級
示談金の算定には、自賠責基準・任意保険基準・裁判所基準(弁護士基準)という3つの異なる基準があり、どの基準で計算されるかによって金額が大きく変わります。
- 自賠責基準:最低限の対人賠償を目的とした基準
- 任意保険基準:各保険会社が独自に定めている基準
- 裁判所基準(弁護士基準):過去の裁判例に基づく基準
3つの基準のうち、自賠責基準がもっとも低く、裁判所基準がもっとも高く算定される傾向にあります。
弁護士に依頼することで示談金の増額がどの程度見込めるのかを、事前に聞いておくとよいでしょう。
後遺障害等級も示談金の金額に大きく関わりますが、どの等級が適切なのかは専門知識がないと判断できません。
想定される等級を弁護士に聞いておけば、最終的にいくら受け取れそうかの見通しが立てやすいです。
3.解決にかかる弁護士費用
依頼した場合にトータルでいくら費用がかかり、最終的に自分の手元にいくら残るのかをはっきりさせておきましょう。
増額分よりも弁護士費用の方が高くなってしまう費用倒れを避けるためにも、契約前の確認が重要です。
着手金や報酬金の内訳を確認し、最終的に手元に残る金額のシミュレーションを弁護士に頼んでみてください。
交通事故トラブルは弁護士に相談・依頼するべき2つの理由
無料相談を通じて、示談金の見通しや弁護士費用のイメージがつかめたら、そのまま依頼を検討してみることをおすすめします。
自分だけで対応するのと、弁護士に任せるのとでは、結果に大きな差が出るケースが少なくありません。
依頼をためらっている方は、次の2つのメリットを踏まえて判断してみてください。
1.慰謝料・示談金が大幅に増える可能性がある
弁護士が介入することで、もっとも高額な計算基準である裁判所基準(弁護士基準)を適用できるようになります。
保険会社が使う任意保険基準や自賠責基準は、あらかじめ低めに設定されているため、自分で交渉しても金額が伸びにくいです。
例えば通院期間3ヵ月の慰謝料の場合、任意保険基準では約37万円のところ、弁護士基準では約73万円まで増額するケースもあります。
後遺障害等級が認定されているケースでは、弁護士基準への切り替えによって100万円以上の増額につながることも珍しくありません。
弁護士費用特約があれば、自己負担をほとんど気にせずに依頼できる点も心強いポイントです。
【関連記事】弁護士費用特約とは?弁護士費用を大幅に抑えられる特約の特徴や加入方法を解説
2.保険会社とのやり取りを全て任せられる
弁護士を代理人に立てれば、保険会社とのやり取りを全て任せられ、自分は治療や生活に専念できます。
弁護士が受任通知を送ったあとは、保険会社が被害者本人へ直接連絡することはできなくなり、連絡は全て弁護士を通しておこなわれます。
また、保険対応に慣れていない被害者本人が交渉すると、専門用語や巧みな説明に押し切られ、不利な条件を飲まされたりすることも少なくありません。
法律の専門家である弁護士が代理人となることで、対等な立場で交渉を進められます。
保険会社から一方的に治療費の打ち切りを迫られた場合でも、弁護士が根拠を示して交渉することで、簡単には押し切られなくなります。
交通事故トラブルを弁護士に依頼した場合の費用相場
交通事故の弁護士費用は、着手金0円の事務所も多く、獲得額の10%〜30%程度の成功報酬制が一般的で、初期費用の心配は比較的少なくて済みます。
交通事故被害者の救済を目的とした多くの事務所が、現金を準備しなくても依頼できる料金体系を採用しているためです。
さらに、弁護士費用特約があれば上限300万円まで保険でカバーされるため、自己負担額が実質0円で済むケースもあります。
着手金がある事務所とない事務所の費用相場は次のとおりです。
| 費用項目 | 着手金あり | 着手金なし |
|---|---|---|
| 相談料 | 5,000円~1万円/30分(初回無料の事務所も多い) | |
| 着手金 | 10万円~30万円程度 | 0円 |
| 成功報酬 | 回収額の10%~20%程度 | 回収額の20%~30%程度 |
| 実費・日当 | 数千円~数万円 | |
着手金なしの事務所では、初期費用がかからない分、成功報酬がやや高めに設定されています。
どちらの料金体系が合っているかは事案によって変わるため、複数の事務所で見積もりを取り、トータルの費用を比較したうえで依頼先を決めましょう。
まとめ
深夜や休日に24時間その場で弁護士とつながる窓口は少ないものの、メールやLINEを使えば時間を問わず相談が可能です。
ただし、窓口ごとに対応できる内容や受付時間が異なるため、状況に合った相談先を選びましょう。
示談金や後遺障害等級、弁護士費用など、事故後に判断を迫られる場面は多く、知識がないまま交渉を進めると、本来受け取れるはずの金額を損してしまうこともあります。
だからこそ、事故直後から早めに弁護士へ相談し、見通しを立てておくことが大切です。
まずはベンナビ交通事故で、24時間相談できる弁護士を探すところから始めてみてください。
