交際されていた相手が既婚者であった

双方の年齢、属性、出会い方やお互いどのようなやりとりをしていたかなどにもよりますが、既婚者と知っていれば関係を持たなかったという場合、貞操権侵害による損害賠償請求をすることが考えられます。

別の話として、既婚者と知って、あるいは注意すれば知り得たのに関係を持っていた、となると、相手の妻から不貞慰謝料を請求されるおそれがあります。
既婚者とわかった今、少なくとも分かって以降の関係は慰謝料請求の根拠となり得るため、それをよしとするのか、相手との交際自体をどうするのかをきっちり決める必要があります。

約束の期日までに離婚成立してほしい、とありますが、これは無理な相談です。離婚は彼だけでなく彼の妻も離婚に応じることが当然に必要です。いついつまでに離婚する、というのはこういったケースの既婚者の常套句ですし、上記のとおり配偶者の意思もからんでくるため、はっきりいえば信じるに値しない発言です。
さらに、離婚といっても、子はいないのか、いれば親権や養育費・面会交流のことは話がついているのか、財産分与や慰謝料の問題はないのか、など、単に離婚する・しないだけではない問題があれば、それらの問題が解決してからでないと離婚しないと妻がいうことは容易に想像できることです。彼がそういったことまで真剣に考え、妻と具体的に協議しているのかどうか。相談者との交際を本気で真剣に考え離婚すると言っているのであれば、当然その程度のことは自分で調べ協議を進めているはずです・・・。そうでないなら、推して知るべし、ということです。

現実的には冒頭記載のとおり、貞操権侵害による損害賠償請求を検討することになるでしょう。

既婚者であると知っていたら性交渉はしなかったことを理由に慰謝料請求はできます。

お問い合わせありがとうございます。
司法書士の三宅です。
交際1ヶ月してから、既婚者と判明したことから、相手方に対して、慰謝料請求が可能です。
腹痛などの診断書と通院カルテの請求もしたうえで、請求額も決まります。感覚的には50万～くらいの請求と思います。
ＬＩＮＥの内容とかも証拠になりますので、どのような内容のやり取りがあるかも焦点です。
今回、請求されたら、相手の奥さんからすると、既婚者と判明してから以降は、夫の不倫相手として、逆に請求されることにもなりかねません。
したがって、どのような交際をされていたかで請求するかどうか決めることになると思います。
ご検討お願いします