東京都は弁護士会が3つ置かれた全国でも特殊な地域で、相談先が多い反面、どこへ連絡すべきか迷いやすい場所でもあります。この記事では、東京都で弁護士に無料相談できる窓口の違いと費用相場、自分に合った弁護士の探し方を、公的機関の情報をもとに整理します。
東京都で弁護士に無料相談できる3つの窓口
東京都で費用をかけずに弁護士へ相談する方法は、弁護士会・法テラス・区市町村の3系統に整理できます。都庁のある新宿区、東京地方裁判所のある千代田区霞が関、各区市の庁舎と窓口は分散しており、相談内容と費用の負担能力で適した先が変わります。
| 窓口 |
向いている人 |
特徴 |
| 東京の3つの弁護士会 |
分野を決めて相談したい人 |
分野別の相談枠があり無料枠もある |
| 法テラス東京 |
費用の支払いに不安がある人 |
要件を満たせば同一問題につき3回まで無料 |
| 区役所・市役所 |
身近な悩みをまず整理したい人 |
予約制で1回30分程度の助言が中心 |
東京の3つの弁護士会の法律相談を利用する
東京都には、東京弁護士会・第一東京弁護士会・第二東京弁護士会の3会があります。弁護士会は地裁の管轄ごとに1つが原則ですが、東京地裁の管轄だけは3会が並び立ちます。大正期に東京弁護士会から第一・第二の両会が分かれた経緯によるものです。
3会に上下関係はなく、所属弁護士が扱える事件の範囲や資格にも違いはありません。相談する側が所属会を気にする必要はなく、都内に住むか通勤していれば、どの会の窓口も利用できるのが一般的です。
各会は法律相談センターを設け、離婚・相続・借金・労働・交通事故などの分野別相談枠を用意しています。相談料は有料と無料に分かれ、3会が共同運営する窓口もあります。会場や予約方法は変わるため、東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会の各公式サイトで確認してください。
弁護士個人から探すなら、日本弁護士連合会のひまわりサーチで地域と取扱分野を指定して検索する方法もあります。
東京都の区役所・市役所が実施する無料法律相談
より身近なのが区役所や市役所の無料法律相談です。23区のほか、八王子市や町田市、立川市など多摩地域の各市でも相談日を設けており、利用を住民に限る例が多く見られます。
予約制で、相談時間は1回30分程度が通例です。助言は受けられますが、担当弁護士がそのまま事件を引き受けるわけではありません。実施日や予約方法は自治体ごとに異なるため、お住まいの区市町村の公式サイトで確認してください。契約トラブルなら東京都消費生活総合センターが適する場合もあります。
法テラス東京の無料相談を利用できる条件
費用の負担が心配な方の受け皿が、法テラスの民事法律扶助です。法テラス東京では、要件を満たせば同一の問題につき3回まで無料の法律相談を受けられる場合があります。
要件は、収入と資産が一定額以下、勝訴の見込みがないとはいえない、扶助の趣旨に適することの3つです。基準額は家族構成などで調整され見直しもあるため、該当するかは窓口で確認してください。依頼に進む際は着手金や実費を立て替え、分割返済する制度も使えます。
東京都で弁護士に依頼したときの費用相場
支払いは相談時・依頼時・解決時の3段階に分かれます。相談料の目安は30分5,000円程度ですが、初回無料の事務所も増えています。依頼時の着手金と解決時の報酬金は請求額や分野で幅があり、郵送費などの実費も加わります。
気をつけたいのが費用倒れです。回収の見込み額を費用が上回ると、解決しても手元に残るものが少なくなります。相談時に見込み額と費用の総額を尋ね、差を確かめてください。分割に応じる事務所もあり、交通事故では自動車保険の弁護士費用特約を使える場合があります。費用は事務所ごとに異なるため、依頼前に見積もりを確認してください。
東京都で自分に合った弁護士の探し方
重視したいのは相談したい分野の取扱実績です。離婚、相続、交通事故、借金、労働問題、刑事事件では進め方も交渉相手も異なるため、事務所の公式サイトで扱う分野と料金体系の記載を見比べてください。
通いやすさも判断材料です。都内では東京地方裁判所のある霞が関周辺や主要駅の近くに事務所が集まる傾向がありますが、打ち合わせは複数回に及びます。多摩地域にお住まいなら、生活圏に近い事務所も候補になります。
東京都の弁護士相談に関するよくある質問
3つの弁護士会のうち、どこに相談すればよいですか
どの会でも、受けられる内容や弁護士の資格に差はありません。分野の枠があるか、通いやすいかで選べます。
無料相談は土日や夜間でも受けられますか
平日夜間や土曜に枠を設ける窓口もあります。実施日や受付時間は変わるため、事前に確認してください。
相談だけして依頼しなくても問題ありませんか
相談のみで終えても問題ありません。契約せず持ち帰り、複数の窓口で話を聞いてから判断する進め方もできます。