①保険会社が対応しない件と②念書に対してどう対応すべきかの件は、それぞれ別々に考えるべきと思いました。
①保険会社が対応しない件については、
相談者様からすると「対応してくれない」と感じられるかもしれませんが、一応、今回保険会社は「実際に医療費を請求されたら連絡して」と言ってきており、
・今は一旦念書は無視をし
・無視をすれば、おそらく相手から医療費の請求が来ると思うので
・医療費を請求されたら改めて連絡をしてきて欲しい
という指示をしてきているのだと思います。
上記のような指示をし、医療費の請求が来たらまた対応を考える、というのが、今回の保険会社の「対応」で、これに納得がいかない等の理由で今後保険を別の保険会社に変更するなどはご自由に検討して良いものではありますが、これ以上の対応をさせることはできない可能性が高いと思います。
②念書に対してどう対応すべきか
そちらの「念書」は、あくまでも被害者側が「この内容に同意して欲しい」という趣旨で送ってきたものと思われます。
そのため内容に不当な内容(本来だと賠償する必要のないものが含まれていたり、金額が不当に高かったり)が含まれている可能性もあります。
念書にサインをし、その旨を保険会社に伝えることで一部保険金によって賠償金を賄うことも可能である可能性はありますが、保険金として賠償金を負担するのは、保険会社が「正当な請求である」と判断した範囲に限られますので、保険金が念書記載の金額全部ではなく一部しか出ない可能性はあります。
その場合、相談者様がご自身で賠償金の残額部分を負担する必要があるということとなります。
ですので、念書にサインをしてよいかどうかは、1.内容が正当なものかどうか、2.保険会社が「正当なもの」と認めるかどうか、の2つの観点によります。
少なくとも1.については、内容を確認しないとなんとも言えませんが、一度弁護士に相談をした方がいいかと思います。
その上で、内容が正当なものであり、サインをしても問題ないのであれば、2.保険会社に対して、それらを伝え、「正当なもの」と認めるかどうかを確かめて、1.2.の両方の条件が揃えばサインをする、揃わなければサインをするのは断る、という方針が良いかと思います。
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