まず「理想の解決」に記載されていることについて。
1)貞操権の侵害を理由とする慰謝料請求は可能です。
ただ500万円の慰謝料の請求が認められるのは難しいと思います。もちろん相手の所得がどの程度であるかによっては認められることもある金額であるとはいえます。
2)しかしだからといって相手の家族、勤務先に報告するのはNGです。
相手の奥様は事情を知らないわけですので、あなたの報告を真実であると受け止めるとは限らず、「自身が不貞をしておきながら、夫に騙されたと称して、お金まで巻き上げようとしている不届きな女」と受け止めることもあり得るわけで、却ってあなたが相手の奥様から慰謝料請求されるということも考えられるからです。もちろんあなたにも証拠があって対応はできる状況なのだと思いますが、解決までに余計な時間と労力がかかってしまいます。
勤務先について報告するのが望ましくない理由は、相手の私生活の問題と会社での業務態度とは全く無関係だからです。勤務先はあなたの報告について全く取り合わないでただの迷惑行為として受け止められてしまいます。また仮に、勤務先があなたの報告を受けて相手に不利益な処遇をしたとした場合、相手から、あなたが勤務先に対して名誉を毀損する行為をした、プライヴァシーの侵害をして実害が生じたという反論を招き、慰謝料が大幅に減額されてしまうことになりかねません。勤務先がどのような対応をするにせよ、あなたにとって不利益となることはあっても利益になることはないということです。
3)詐欺罪は成立しません。民事的にも詐欺による不法行為を主張することはできません。
法律上、「詐欺」というのは金銭その他の財産的利益とリンクした時を意味します。ただ嘘をつかれていた、信用させられていたのに裏切られたと言うだけでは詐欺とはいわないのです。
次に質問についてです。
1️⃣源泉徴収票を勝手に見た事は問題ないか
プライヴァシーの侵害として問題になる余地はあります。
しかし結婚前提に同棲していた関係にあって、あなたにとっても相手にどの程度の収入があるのかは重大な関心事です。他方、相手にとってもあなたとの結婚を考えているのであれば、どの程度の私有乳があるかについて、秘密にしておきたいと考えるような情報でもないと思います。ですので、プライヴァシーの侵害であると議論の対象になることはあっても、結論としては重大な違法行為であるとされることはないと思います。
2️⃣連絡つかない際自宅に訪問しても良いか
原則、止めるべきです。トラブルの元で、相手家族の性格によっては何が起こるか分かりません。
訪問するより先に、自宅が分かっているのであれば内容証明郵便を送るなどして、あなたの本気であることを示すべきです。
自宅を訪問するのは、郵便を送付しても「宛所に訪ね当たらず」として届かなかったとき、本当にその住所が間違いでなかったのかを確認するためだけにするべきです。
3️⃣弁護士費用
これは依頼する弁護士によって異なりますので、それぞれの弁護士のホームページなどで予め確認をした上でご相談に行かれるとよいでしょう。
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