財産分与は,原則として別居時点(基準日)での双方の財産を把握するところから始めます。先ずは相手方に基準日時点での財産の開示を求める必要があります。相手方が財産を開示しない場合は,弁護士を通じて交渉するか,裁判所に対して調停を申し立て,その手続を通じて開示を求めるのが一般的な方法かと思います。
なお,収入が多い場合でも,基準日時点での財産がないや多額の借金がある場合は,十分な財産分与を受けられないこともあります。財産分与は専門的な知識が必要となることが多いため,先ずは弁護士等の専門家の相談を受けることをお勧めします。